ITOCHU Techno-Solutions America, Inc. シリコンバレー現地レポート
革新的な企業が集まるシリコンバレーの
ハイテク新興企業「ユニコーン」

Senior Advisor
International Business Development
ITOCHU Techno-Solutions America, Inc.Albert Vasquez
はじめまして。ITOCHU Techno-Solutions AmericaのAlbert Vasquezです。CTCグループのITゲートウェイとして、北米の先端技術やIT動向の調査を行う私たちから最新のシリコンバレー情報をお届けします。
ここシリコンバレーは現在、雇用、収入、革新、ベンチャーキャピタルの投資額の観点で、2000年のドットコムバブルを追い越す勢いでさらなる発展を遂げ、米国市場を牽引しています。それを支えているのが「ユニコーン」と呼ばれる評価額が10億ドルを超えるハイテク新興企業の台頭です。
2014年初頭には40社ほどだったユニコーンは、2016年1月現在150社に増加しており、その累積総評価額は5,000億ドルを超えています。次のテクノロジーにおける「スーパースター」の分け前を求める多くのプライベート・エクイティ・ファンドの投資家たちが評価額を押し上げており、利上げによる経済環境への影響を懸念する声もありますが、現地シリコンバレーのベンチャーキャピタリストは「この傾向はまだ続く」と予想しています。また、シリコンバレーの重要性を再確認したグローバル企業が変革の感度を高め、優秀な人材を確保するためにシリコンバレーにオフィスを新設する動きも目立っています。例えば、米大手製造業はシリコンバレーでの人材獲得の競争に乗り出しています。韓国の大手企業も最大2,000人の従業員を収容するために3億ドルもかけてキャンパスを建設しました。
CTCは、既に1980年代から、ここシリコンバレーでIT企業各社との戦略的提携を進めてきました。現在は、クラウドをはじめ、ソーシャル、モバイル、セキュリティ、ビッグデータ分析、シェアリングエコノミー、FinTech、IoT(Internet ofThings)というテーマを掲げている企業の動向に着目しており、その中には「UBER(ウーバー)」や「Airbnb(エアビーアンドビー)」 なども含まれています。
近年、大きな成果に結びついたのはVirtustreamです。クラウドが十分浸透した2013年から、CTCの次世代のエンタープライズ向けクラウドサービスについて市場概況の広範な調査を開始し、徹底した評価の後、ハイテク新興企業のVirtustreamを戦略パートナーとして選びました。同社とは2013年夏、ラスベガスで開催されたイベントで出会いました。スタートアップ企業がユニコーンに成長することは並外れたことですが、同社は創業から約6年でEMCに12億ドルで買収されるまでに成長を遂げました。ミッションクリティカルなアプリケーションをクラウド化できるIaaSに明確な重点を置いた唯一の企業で、エンタープライズITコンピューティングの世界を変える革新的なソリューションとして、私たちも高い期待を寄せています。
今後、革新的な企業が集まるシリコンバレーから、皆様にシリコンバレーの息吹を運び続けていきたいと思います。


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