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【ランサムウェア対策】「マイクロセグメンテーション」を採用するメリットとは

こうした背景から注目されているのが、社内ネットワーク内部の通信を可視化・制御する「マイクロセグメンテーション」です。
本記事では、従来の課題を踏まえつつ、マイクロセグメンテーションの仕組みや導入メリット、ランサムウェア対策としての有効性、そして最新動向までを分かりやすく解説します。
1.マイクロセグメンテーションとは
マイクロセグメンテーションとは、その名の通り、社内ネットワークを細かく(マイクロ)分割(セグメンテーション)する仕組みです。この技術を導入することで、ネットワーク内部の通信をゼロトラスト化し、ランサムウェア対策を大幅に強化できます。マイクロセグメンテーションやゼロトラストの基本について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
2.従来の通信における課題
従来、ファイアウォールやSASE製品を用いて、社内と社外間の通信は監視・制御されてきました。しかし、社内端末間の通信については十分に可視化されていませんでした。把握できていない通信に対して、適切な制御を行うことは不可能です。
3.マイクロセグメンテーションを採用するメリット
1:内部通信の可視化
マイクロセグメンテーションでは、社内ネットワーク内の通信を詳細に可視化します。この可視化により、どの端末がどのサービスと通信しているのかを把握し、不要な通信やリスクのある通信を特定・制御できるようになります。
さらに、近年のマイクロセグメンテーション製品にはマップ機能が備わっており、各ホストを「点」、通信を「矢印」で表現し、 どのホスト間でどのような通信が発生しているかを直感的に確認できます。ただし、管理対象のホスト数が膨大になると、すべての通信を確認するのは困難です。そこで、ラベル機能を活用し、ホストを論理的なグループにまとめることで確認したい特定の通信のみを表示することが可能です。
ラベル機能は、図1のようにラベルを付与することでどのようなホストかを表す機能です。図の例では、場所ラベルと役割ラベルにより、東京にあるADサーバーと社内PCを表しています。

このラベル機能により、図2のようにマップ上で通信状況を直感的に把握できるようになります。図中の赤い矢印はブロックされた通信、緑の矢印は許可された通信を示しています。東京にあるADサーバーについては、社内PCからの通信のみが許可され、その他の通信はブロックされていることが分かります。

2:内部通信の制御
もう一つの大きな価値は、内部通信の制御です。各ホストに割り当てたラベルを基に、通信を制御するためのルールを柔軟に設定できます。従来のファイアウォールでは、IPアドレスに基づく制御が一般的でしたが、この方法は運用・管理が複雑になりがちです。一方、ラベルベースのルールでは、「本番環境と開発環境を分離する」といった直感的なポリシーを、そのまま実現できます。さらに、最近のマイクロセグメンテーション製品では、AIによるルール提案機能を備えており、過去の通信パターンやセキュリティリスクを分析し、最適なポリシーを自動で提示します。

4.マイクロセグメンテーションによるランサムウェア対策
ここまで述べてきたように、マイクロセグメンテーションを導入することで、内部通信の可視化と制御が可能になります。これにより、社内ネットワーク内での攻撃者の行動を封じ込め、ランサムウェアの拡散を防ぐことができます。具体的には、次のような対策が実現できます。
社内ネットワークの細分化
ラテラルムーブメント(横展開)リスクの高いポートでの通信を禁止
さらに、ランサムウェア感染後のインシデントレスポンスにおいても有効です。EDRなどで感染が検知された場合、以下の対応を迅速に行うことができます。
感染ホストとの通信を即時遮断
感染ホストと通信していた端末の特定・確認
このように、マイクロセグメンテーションは、予防から事後対応までをカバーする強力なランサムウェア対策となります。

5.マイクロセグメンテーションの最近の動向
現在のマイクロセグメンテーションは、エージェント方式が主流です。エージェントをインストールできる環境であれば、オンプレミスからクラウドまで幅広く展開でき、同一の管理コンソールで一元管理が可能です。さらに最近では、エージェント方式では対応が難しい環境もサポートされています。
パブリッククラウド環境では、エージェントレスなAPI連携により、エージェントを入れられないリソースや負荷に応じて自動スケールする仮想マシンやコンテナの可視化に対応
OT環境では、スイッチ経由で通信を可視化する仕組みを提供し、カバー範囲を拡大
まとめ
マイクロセグメンテーションの導入により、社内通信の可視化と制御が可能
ラベル管理で直感的な把握・管理を実現
ランサムウェアの拡散防止や封じ込めに有効
EDR検知後のインシデントレスポンスにも対応
クラウドネイティブやOT環境など、サポート範囲が拡大中
ここまでお読みいただき、マイクロセグメンテーションについてより詳しい情報を知りたい方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。製品の詳細情報や、実際のデモンストレーションをご提供いたします。

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