公開日:2026.4.23
更新日:2026.4.23

幅広いツールの活用を促進するデータプラットフォーム
Data Cloudは、Salesforceのさまざまな業務支援ツールがスムーズに動作できるよう、データを整えるプラットフォームです。
Data Cloudとは、CRMをコアビジネスとして展開するアメリカの企業「Salesforce」が提供するデータプラットフォームです。社内に散在する膨大なデータを、リアルタイムで収集・統合し、いつでも活用できる状態に整えます。
SalesforceはAIエージェントをはじめ、業務効率化を目的としたさまざまなソリューションを扱っていますが、ほとんどがData Cloudに集約されたデータをもとに動作します。Data Cloudは、Salesforceの製品を扱ううえでは必要不可欠な存在です。

企業がAIに関する製品を導入する場合、起こり得る課題のひとつとして「データを整理できていない」というものが挙げられます。顧客情報や販売データ、Webサイトのアクセスログなどが複数のシステムに分散しており、AIが活用できるように整理されていないケースは多く存在します。
Data Cloudを導入することで、社内のデータを一元管理しつつ、AIがスムーズに活用できる形で整理することが可能です。
Data Cloudでは、データの収集・統合・活用を一連のプロセスとして実現できます。
Data Cloudには強力なデータ収集機能が備わっています。Salesforceのプラットフォーム内で管理している情報だけでなく、外部のデータベースやクラウドストレージからもデータを集めることが可能です。Data Cloudの画面から、収集したいデータソースをクリックして選択するだけで、簡単にデータを収集できます。
また、物理的にデータをコピーせずほかのシステムに直接アクセスして参照する「ゼロコピー統合」という仕組みを採用しており、迅速に収集できる点も魅力です。

データを一元化せず、それぞれのシステムで管理している状態では、必要なデータを探す際に各システムの画面へ遷移しなければなりません。手動で行う場合には多大な時間と労力がかかります。
Data Cloudを導入すると、データを容易に一元管理できるため「情報を探すのが面倒」「一元化する時間が取れない」などの悩みを解決可能です。社員同士でデータを共有しやすくなるほか、AIにとっても必要な情報を探しやすい環境が整います。
さまざまなソースからデータを収集して一ヶ所にまとめると、データの重複や表記ゆれなどが発生しやすくなります。このままでは、正確な顧客理解や一貫した顧客対応が難しくなるでしょう。
Data Cloudでは、さまざまなソースから収集したデータをクレンジング・統合し、1人の顧客を一意に特定できるよう整理することが可能です。たとえば「姓名と電話番号が一致したら同一人物とみなす」といったルールを設定し、重複を自動的に解消できます。
また、統合の際に条件分岐を設定することで、データにラベル付けを行い、CRM全体で活用しやすく整えられます。たとえば「5回以上サイトを訪問していれば関心度が高い」といった条件を設定すれば、Sales CloudやMarketing Cloudでも「関心度が高い顧客」として一貫した対応が可能になります。

このようにData Cloudは、営業・マーケティング・カスタマーサポートなど、Salesforce全体で活用できる顧客データの共通基盤として機能します。
Data Cloud内で保管されたデータは、見やすく整理された状態で確認可能です。たとえば、Data Cloudで顧客データを管理する場合、各顧客の興味関心・購買に使用したチャネル・Webサイト上の行動などをひとつの画面でチェックできます。

Data Cloudにデータを集約することで、SalesforceのAIエージェントや各サービスは、常に最新の顧客情報をもとにタスクを実行できます。たとえば、LTVやエンゲージメントスコアなどマーケティングに関する情報を集めることで、AIは顧客のニーズや行動を予測可能です。
さらに、Data Cloudで統合した情報は、Marketing Cloudをはじめ、Sales CloudやService CloudなどSalesforceの各クラウド製品でも幅広く活用できます。これにより、営業・マーケティング・サポートといった部門を横断して、一貫した顧客体験を提供することが可能になります。
Data Cloudには、データ活用を加速させる5つの強みがあります。
Data Cloudは、外部のあらゆるソースからデータを収集できます。対応しているソースの種類は300種類を超えており、たとえば以下のツールからデータを取得可能です。
Amazon S3
Microsoft Azure
Workday
Coupa
Xero
汎用的なクラウドストレージだけでなく、人事業務や会計業務を支援するソフトからもデータを収集できます。対応しているデータソースの幅が広い分、さまざまな企業で導入しやすいソリューションです。
通常、データを収集してデータベースを作成したり、重複しているデータを整理・統合したりするには、プログラミングやデータベースに関する専門的な知識が求められます。IT部門の担当者にデータベースの構築や更新を依頼すると、IT部門の業務が集中している場合、ほかの社員が最新のデータを迅速に得られない可能性も懸念されるでしょう。
Data Cloudなら、GUIでクリック操作を行うだけで、データの収集・統合・項目の追加などを簡単に実施可能です。直感的に操作できる仕様であるため、ITの専門知識がなくてもデータを扱えます。幅広い人にとって使いやすく設計されているため、全社導入に手間がかからない点もポイントです。
複数のAIツールや業務アプリケーションを運用していると、それぞれが別々のデータを参照している場合があります。この状態では、同じ情報を各ツールで個別に更新しなければならず、更新漏れや入力ミスが発生しやすくなります。結果として、古い情報をもとに判断してしまいかねません。
Data Cloudを導入すれば、AIエージェントや業務アプリケーションが利用するデータを一元的に管理・更新できます。データを修正したいときは、Data Cloud上で更新するだけで全ツールに反映されるため、作業時間を短縮できるうえ、更新漏れや入力ミスを防ぐことが可能です。
常に最新かつ正確なデータを基に業務を進められるため、AIや社員が誤った判断を下すリスクを大幅に軽減できます。
外部のデータソースから情報を取り込む際は、転送中に悪意のある第三者へ内容を盗み見られないよう、十分なセキュリティ対策が求められます。氏名や連絡先などの個人情報が漏えいすると、企業の信頼低下や損害賠償などのリスクにつながる可能性があるためです。
Data Cloudでは、外部ツールからデータを取り込む際に暗号化通信を採用しており、転送経路での不正アクセスや情報漏えいを防止します。安全な通信プロトコルと認証管理により、機密情報を保護しながらデータを収集・統合できる点が特長です。
安心してデータベースを構築できる環境が整っているため、セキュリティ要件の厳しい業界でも安心して導入できます。
<Data Cloudのデータ転送のイメージ画像を設置>

Data Cloudは、AIエージェントの性能を最大限に引き出すデータ基盤として機能します。
顧客データや行動データなどを統合しておくことで、AIは常に最新かつ全体像の分かるデータをリアルタイムに参照できるからです。
正確で網羅的なデータにアクセスできることで、AIはより高精度な分析や判断を行えるようになります。たとえば、顧客の購買傾向をもとに次の提案を自動生成したり、チャット対応やコンテンツ作成を自動化したりと、業務効率化と顧客体験の向上を同時に実現できます。
Data Cloudの料金体系については、CTCへお問い合わせください。
CTCでは、Data Cloudの導入を検討している企業様向けに、導入支援サービスを提供中です。
CTCは長年にわたりデータプラットフォームの導入を支援してきた実績があり、Salesforceが提供する各種ソリューションにも精通しています。Data Cloudの導入においては、Salesforceアプリケーションをより効果的に活用できるよう、顧客データの整形から導入後の運用支援まで一貫してサポートします。
Data Cloudを最大限に活用するためには、自社のデータ構造を正しく理解し、適切に整備したうえで導入することが重要です。導入をご検討中の企業様は、ぜひCTCの支援サービスをご活用ください。
CTCでは、データ運用に関するソリューションを多数提供しています。また、データプラットフォームに関わるソリューションの導入事例も多数公開しています。効果的なデータ運用ができる製品を探している方は、ぜひ下記の記事もご覧ください。
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