事例 東京科学大学 様

更新
東京科学大学 様 ロゴ画像

東京科学大学のブランディングを支える
「メディアプラットフォーム」をワンチームで開発

  • BLOCK×BLOCK

2024年10月1日に東京工業大学と東京医科歯科大学を統合し、新たに設立された東京科学大学(Science Tokyo)。同学のブランディングを支えるWebサイトのコアとなる仕組み「メディアプラットフォーム」を、株式会社デジタル・デザイナーズ・スタジオ(以下、DDS)のWeb戦略プラットフォーム「BLOCK×BLOCK(ブロックブロック)」で構築しました。今回はメディアプラットフォームの狙いや想いなどについて、プロジェクトの中心となった同学広報課の4名と、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下CTC)のシステム開発担当者、DDSの製品開発担当者が語り合いました。

課題と効果

課題
  • 組織ごとにWebサイトが乱立し、有益な情報が埋もれがちであった
  • ITリテラシーに依存せず誰でも運用できる環境が必要とされた
  • 新大学の組織体制と新ブランドにふさわしいガバナンスの構築が求められた
効果
  • メディア情報を一元管理し、大学の共通資産として活用可能に
  • ノーコードの直感的な操作で、誰でも高品質なサイトを作成し情報発信
  • 適切な権限管理と承認フローを実装し、強固なガバナンスを実現

導入事例インタビューデータ

学校名
国立大学法人 東京科学大学(Science Tokyo)
所在地
東京都目黒区大岡山2-12-1
創立
2024年10月1日
URL
https://www.isct.ac.jp新しいウィンドウで開く
  • 星野 英一郎 氏

    国立大学法人 東京科学大学

    総務企画部
    広報課 専門職・Webグループ長

    星野 英一郎 氏

  • 石走 康平 氏

    国立大学法人 東京科学大学

    総務企画部
    広報課 Webグループ

    石走 康平 氏

  • 藤川 彩 氏

    国立大学法人 東京科学大学

    総務企画部
    広報課 Webグループ

    藤川 彩 氏

  • 森田 結 氏

    国立大学法人 東京科学大学

    総務企画部
    広報課 Web グループ 専門業務職員

    森田 結 氏

  • 佐藤 賢哉

    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

    産業ビジネス開発第2本部
    産業システム開発第10部
    部長

    佐藤 賢哉

  • 長田 祐真

    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

    産業ビジネス開発第2本部
    産業システム開発第10部
    第1課

    長田 祐真

  • 桑川 健太郎 氏

    株式会社デジタル・デザイナーズ・スタジオ

    システムデパートメント
    システムプロデュースグループ
    チーフ

    桑川 健太郎 氏

所属、役職等は取材時のものです。

「メディア情報」を大学の共通の情報資産に

―― 貴学のWebサイトによるブランディング、および「メディアプラットフォーム」についてお聞かせください。

星野氏:東京工業大学と東京医科歯科大学の統合によって、両学の伝統と先進性を活かしつつ、今までにない新しい大学を創出するにあたり、ふさわしいブランド構築のためのWebサイトはどうあるべきか議論を重ねました。そこで、デザインのルールや情報資産の管理方法などを体系化し、かつ、広報業務のナレッジも集約して、「デザインシステム」としてパッケージ化しました。

デザインシステムのコアとなる仕組みが「メディアプラットフォーム」です。ニュースやイベントなど、日々発信する情報を「メディア情報」と定義しました。メディア情報を大学全体の共通の情報資産として、メディアプラットフォーム上に蓄積し一元管理します。

藤川氏:メディアプラットフォームでは、メディア情報(記事)は共有の資産として様々な場面でフル活用されます。それぞれのWebサイトのターゲットユーザーへの文脈に即した形で1つの記事を発信することでき、この仕組みを「キュレーション」と名付けました。メディアプラットフォームに蓄積された記事を各サイトのサイトオーナーが自分のWebサイトにキュレーションすることで、最新のニュースやイベント告知を素早く簡単に掲載することができます。コンテンツオーナーの作業だけで完結できるスムーズな情報発信と、全学での情報資産の有効活用の両立が可能となっています。

森田氏:統合以前は、組織やプロジェクトごとの小さな単位で、Webサイトが乱立する弱みの一つに、認知獲得が広がらない点がありました。
この素晴らしい情報資産が届ききらず埋もれてしまう状態に、歯がゆさがありました。
統合してScience Tokyoになって以降は、メディアプラットフォームを用いて、タッチポイントを増やし、多くの人に届けられる状態を目指しています。

石走氏:さらにメディアプラットフォームは、ステークホルダーをつなぐ役割も担います。

今までにないプラットフォーム作りに挑戦

星野氏:メディアプラットフォームをシステム化するにあたり、チームで何十時間にもわたる議論を重ね、長年の大学サイト運用経験で得られたナレッジを投入して200ページ以上のRFPを書き上げました。より鮮明な要件と熱意を伝えるため、説明動画の作成も実施しました。その中では例えば、多くの部署がそれぞれ複数のステークホルダーに対する情報をもつ大学の業務特性を踏まえ、CMSユーザーの役割を「コンテンツオーナー」「サイトオーナー」「システムオーナー」という3層構造に分類し、その上に4種類のステークホルダーに特化したWebサイトが載る構造を定義しています。

藤川氏:「コンテンツオーナー」「サイトオーナー」はWebサイトの専任でない場合がほとんどです。そのため、Webサイト更新に慣れていない方であっても直感的に操作できる“親しみやすさ”を目指しました。

森田氏:アクセス権限管理や承認フローなどのセキュリティとガバナンスにもこだわり、本学の組織にあわせて設計しました。CTCの皆さんはRPFを読んでどんな印象でしたか?

佐藤:そうですね、RFPを補足するプレゼンの動画がとても印象的でした。メディアプラットフォームに対する皆さんの強い想いに共感し、ぜひお手伝いしたいと感じました。

長田:私もRFPと動画を拝見し、まったく新しい構想で難しそうだけど、すごく挑戦的な試みで、やる気を掻き立てられました。実際にプロジェクトが始まった際、科学大様のチームとしての結束力の高さが印象に残っていますね。

石走氏:はい、新たな挑戦をチャンスにするため、まずは私たちが一つになるという熱量の高い想いを抱いていました。そして、CTCとDDSの皆さんを私たちにとって重要なパートナーと位置づけ、ワンチームとしてともに取り組んでいくことを決めました。

「BLOCK×BLOCK」を活かしてシステム構築

―― メディアプラットフォームのシステムは、BLOCK×BLOCKを柱に構築されましたが、同製品をどう評価されていますか?

星野氏:要件の中で、Webサイトは「コンポーネント」と呼ぶ構成要素を組み合わせて制作できることも定めました。
BLOCK×BLOCKはブロックを組み上げるようにWebサイトを作れるので、わたしたちの構想にぴったりでした。

藤川氏:私は操作性の良さを気に入っています。HTMLを一切知らない人でもノーコードで、見た目が綺麗でアクセシビリティも高いWebサイトを作れます。ユーザーサポートも行いやすくて助かります。

佐藤:コンポーネントの組み合わせや開発などの柔軟性も高いですよね。

長田:セキュリティまわりも充実しており、アクセス権限管理や承認フローも要件通りに実装できました。

桑川氏:今、皆さんがおっしゃられたことに加え、BLOCK×BLOCKはマルチサイト対応であるのもポイントだと自負しています。ユーザーが3層にわたり、1つのメディア情報を4つのWebサイトにキュレーションするという東京科学大学様のWebサイトの仕組みに対して、マルチサイトにおける横方向の横断性、縦方向の連携性がマッチしたのでしょう。

星野氏:BLOCK×BLOCK自体の良さとともに、CTCのお2人のプロジェクト進行能力も頼もしかったですね。約10カ月という限られた期間の中で、タスクの優先度整理や期限設定などを都度的確に行ってくれました。

石走氏:今回は他にも複数のベンダーが参加する体制でしたが、CTCの皆さんはベンダー間の調整もしてくれました。DDSと一緒に、いつも私たちに寄り添ってくれました。

森田氏:CTCとDDSの皆さんには、現場の課題感に目線を合わせた関わり方をしていただいています。本学の都合で無理を強いる場面であっても、粘り強く我々と向き合っていただき、同じチームの一員のように関わってくださり感謝しています。

佐藤:ありがとうございます。東京科学大学の皆さまはWebサイトへの深慮だけでなく、企画から構築や運用までシステム全般の知見が高くて、私たちも心強かったです。

桑川氏:同感です。BLOCK×BLOCK皆さまのWebサイトに関するアイディアや要望を伺い、BLOCK×BLOCKの開発担当として新たな発想を得る機会が何度もありました。私自身も毎日わくわくして楽しめたプロジェクトでした。

Webサイトの情報発信を通じて世界へ

―― BLOCK×BLOCKの導入効果をお聞かせください。

星野氏:私たちがブランディングで目指す方向に向けて、ともに歩んでいけるメディアプラットフォームを形にすることができました。本学が世界へ大きく展開していく中で、それをWebサイトによる情報発信で支える体制を整備することができました。

森田氏:セキュリティとガバナンス、ユーザビリティも狙い通りの水準で実現できました。

星野氏:具体的な効果として、リリースから1年間でおよそ2,000件の記事を公開できました。統合直後でこのようなスタートダッシュを切れたことは驚異的です。

多くの人に届けるという点では、ユーザーの関心に基づくコンテンツを配信するGoogle社のサービス「Google Discover」の表示回数が、統合前の典型値と比較して4倍を越える月も出てくるほどです。新しい大学の名称に対する認知獲得が重要なこのタイミングでプッシュのチャンネルを大幅に強化できたことは大学にとって頼もしい武器になっています。

また、外部機関の評価では、日経BPコンサルティング社の「大学スマホ・サイトユーザビリティ調査2025-2026」で上昇幅ランキング1位を獲得しました。デザインシステムの導入で目指した高いユーザビリティが一定の成果をあげたと受け止めています。

今後はコンテンツの拡充や運用の高度化を通じてWebサイトを更に充実させ、本学のミッションである「『科学の進歩』と『人々の幸せ』とを探求し、社会とともに新たな価値を創造する」の体現に貢献していきますし、CTC・DDSの皆さんとのワンチームでの開発・運用も「社会とともに新たな価値を創造する」営みであると考えています。

石走氏:CTCとDDSの皆さんには引き続きパートナーとして、ワンチームで本取り組みを熱量高く推進していただけることを期待しています。

佐藤、長田、桑川氏:こちらこそ今後ともよろしくお願いします。

取材時期:

この事例に関するお問い合わせはこちら

※記載内容は掲載当時のものであり、変更されている場合がございます。