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Oracle Exadata Cloud@Customerを採用し
基幹系システムのクラウド化に向け大きく前進
RATの活用でスムーズな移行も実現

  • Oracle Exadata Cloud@Customer

カーテンレール市場で国内トップシェアを誇る老舗インテリアメーカーのトーソー。同社の基幹系システムのデータベース基盤として活用されているのが、「Oracle Exadata Cloud@Customer」である。これまでもOracle Exadataを利用し続けていた同社であるが、今回、Oracle Exadata Cloud@Customerへのリプレースを実施した目的には、運用にまつわる負荷やコストの削減に加え、将来的な基幹系システムのクラウド化に向けた足掛かりを築いていくことがあった。

課題と効果

課題
  • データベース基盤のクラウド化を段階的に進めたい
  • 移行に伴う互換性テストの時間とコストを抑制したい
  • リソースの効率的な使用により費用を削減したい
効果
  • 運用や多彩な機能をクラウドサービスとして利用可能に
  • 移行や検証に関するコストと時間を大幅に抑制
  • 負荷状況に応じてCPUを増減、コストを約30%削減

導入事例インタビューデータ

会社名
トーソー株式会社
所在地
東京都中央区新川1丁目4番9号
設立
1949年9月
URL
https://www.toso.co.jp/新しいウィンドウで開く
  • トーソー株式会社 情報システム室 室長 須藤 和行氏

    トーソー株式会社

    情報システム室
    室長

    須藤 和行氏

  • トーソー株式会社 情報システム室 運用課長 鈴木 智祐氏

    トーソー株式会社

    情報システム室
    運用課長

    鈴木 智祐氏

  • トーソー株式会社 情報システム室 管理課 梁 準喆氏

    トーソー株式会社

    情報システム室
    管理課

    梁 準喆氏

基幹系業務を支えるデータベース基盤を更改

トーソー株式会社(以下、トーソー)は、カーテンレールやブラインド、ロールスクリーンといった窓周り製品、インテリア製品の製造・販売を手掛ける企業である。中でもカーテンレールは1949年の創業以来、70年以上にわたって国内トップシェアの位置を維持し続けてきた。近年では、これまでの主力であった国内住宅市場だけでなく、ホテルや病院といった非住宅市場、および海外事業の強化も推進。新規分野におけるビジネス領域の拡大により、持続的な企業成長を目指している。

そうしたトーソーの基幹系業務を支えるデータベース基盤として活用されているのが「Oracle Exadata Cloud@Customer」(以下、ExaC@C)だ。ExaC@Cは、データセンター内にOracle Exadataのハードウェアを設置する一方、運用をはじめ多彩な機能群をクラウドサービスとして利用できるもの。トーソーがExaC@Cを導入した背景には、既存Oracle Exadataの更改タイミングと合わせたOracle Database 19cへのバージョンアップ、そして、将来的なIT基盤のクラウド化に向けた足掛かりを築くことがあった。

将来的な基幹系システムのクラウド化の足掛かりとしてExaC@Cの採用を決定

トーソーが最初にOracle Exadataを導入したのは2013年に遡る。情報システム室 室長の須藤和行氏は、「当時、基幹系システムのオープン化に合わせて、データベースのリプレースも実施しました。そこで求められた要件が、メインフレームと同等のパフォーマンスを実現することです。特に受注業務に関しては、1件の受注伝票を入力するのに何度もデータベースとのやり取りが発生し、その一つひとつに1秒以下のレスポンスが求められていました。そうしたパフォーマンス要件を満たすものが、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)から提案されたOracle Exadata X3だったのです」と説明する。

以後、Oracle Exadataはトーソーが求めるパフォーマンスと安定運用を常に維持し続け、2018年にはハードウェアの更新を契機に、Oracle Exadata X7へのアップグレードを実施。現在では、受注、生産、物流等の基幹系システムのほか、開発、および一部の業務システムのデータベース基盤としてOracle Exadataが活用されている。

そして、2023年、Oracle Exadata X7のハードウェア更改を契機に、新たなデータベース基盤として採用されたのがExaC@Cだ。須藤氏は「現在、トーソーでは、DXに関する取り組みの一環として基幹系システムのクラウド化を検討しています。しかし、先述したように当社の基幹系システムはレスポンスに対して非常に要求がシビアであり、当初は、Oracle Exadata Database Serviceへのリプレースも検討したものの、一足飛びにクラウド化するのは不安がありました。そこで今回、将来的なクラウドマイグレーションへの準備段階として、ExaC@Cの採用を決定したのです」と説明する。

RAT の活用により、ExaC@C移行時のSQL互換性に関する 検証の負荷と時間を大幅に抑制

2022年11月からOracle Databaseのアップグレード、およびExaC@Cの導入プロジェクトがスタート。CTCの支援のもと、作業は急ピッチで進められ、2023年10月からの本番運用に漕ぎつけることができた。情報システム室 運用課長の鈴木智祐氏は、「まずはOracle Exadata Database Serviceを一時的に利用し、同サービス上でOracle Database 19cを用いた検証環境を構築し、互換性などのテストを実施しました。その結果、データベース環境に関してはアップグレード後も特に大きな問題が生じることがないと分かり、Oracle Database 19cへの移行を本格的に進めることにしました」と説明する。

なお、Oracle Database 19cへとアップグレードしたことに合わせて基幹系システム、および周辺システムのOS、ミドルウェアのバージョンアップも実施したところ、一部のシステムでパフォーマンスの問題が発生したという。「そこで、Oracle Enterprise Managerを利用しチューニングを実施しました。結果、システムの中には、バージョンアップ以前よりもパフォーマンスを向上させられたものも現れるなど、問題を解消することができました」と、須藤氏は話す。

さらに、ExaC@Cへの移行に際しては、今回、CTCの支援のもと、Oracle Real Application Testing(RAT)を活用したSQLの互換性チェックも行われた。須藤氏は、「SQL互換性チェックの全てを外部の保守ベンダーに依頼した場合、多額のコストが発生することが懸念されました。とはいえ、膨大な量のSQLを一つひとつ社内で検証することは現実的ではありません。そうした中で、RATの存在を知ったのです」と振り返る。

CTCのサポートのもと、RATを用いた検証を実施したところ、ほとんどのSQL処理に問題が発生しないことが確認できたという。また、情報システム室 管理課の梁準喆氏は、「レスポンスが遅くなった処理に関しては、CTCからRATによるテスト結果のレポートを提供してもらえたことで、対応が必要なSQLが明確化されました。レポートの内容に基づき、プログラム改修やデータベースのチューニングを行うことで迅速に問題を解決し、結果、移行や検証に関するコストと時間を大幅に削減できました」と評価する。

ダイナミックスケーリング機能を活用 業務の負荷状況に応じ柔軟に対応可能な運用を実現

ExaC@Cは2023年10月からの本番運用開始後、想定以上のパフォーマンスを発揮しているが、その導入によって期待される効果が運用負荷の軽減、そしてコストの削減だ。梁氏は、「ExaC@Cのダイナミックスケーリング機能を用いて、繁忙期にはExaC@C のOCPU数を増やす一方、休日など基幹系システムが稼働していない時には、OCPU数を減らすなど、負荷状況に応じて最適な運用が行えるようにしています。これにより、30%ほどのコスト削減が見込まれています」と話す。

ExaC@Cへの移行により、基幹系システムのデータベース環境の安定稼働を維持し続けるとともに、運用負荷とコストの抑制を実現したトーソー。さらに将来的なIT基盤のクラウド化に向けた第一歩を踏み出すこともできた。最後に須藤氏は、次のように展望を語った。

「今回のExaC@Cへの移行に合わせ、データモデルも柔軟なデータ分析が行えるような形式に変更しました。また、拡張性に優れたExaC@Cにより、これまでの基幹系業務システムが抱えてきた保存データ容量の制限という課題からも解放されています。これを契機に、社内の各業務部門が様々なデータを有効活用し、業務改善を行っていけるような環境の整備にも取り組んでいきたいと考えています」(須藤氏)

図 Oracle Exadata Cloud@Customerを採用した新データベース基盤の概要

図 Oracle Exadata Cloud@Customerを採用した新データベース基盤の概要

梁氏、須藤氏、鈴木氏
  • Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
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