マルチベンダー環境でETERNUSの接続性、性能に課題なし!
構築、運用の容易さを高く評価
ストレージのニーズが多様化する中、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)はお客様の選択肢を広げるべくポートフォリオの強化に取り組んでいます。その一環として世界中の最新製品を取り揃えたCTC のテクニカルソリューションセンター(総合検証センター)で、導入実績が増えている富士通のストレージETERNUSのマルチベンダー環境における接続性や性能、操作性などの検証を実施しました。また検証結果に基づきホワイトペーパーや構築手順書も作成しており、お客様はより安心してETERNUSをご利用いただけます。
検証の背景
お客様により安心してご利用いただくためにマルチベンダー環境でのETERNUSを検証
富士通のストレージは、従来から培ってきた高信頼・高性能をベースに運用からバックアップまで企業の様々なニーズに応えている。
ETERNUSを販売している営業の立場からCTC営業第2課 扇谷良樹は「ETERNUSは国産ベンダーのストレージであるため品質やサポート、技術支援の面で強みがあります。私は再販というかたちでパートナーさんを経由してエンドユーザーさんにETERNUSを販売していますが、パートナーさんでのETERNUSの販売数増加は、実際にETERNUSをお使いいただいたエンドユーザーさんの高い評価があればこそだと思います。今回の検証によってより安心してお客様にご利用いただけます」と話す。
富士通製のサーバとストレージであれば富士通社内で様々な角度から検証済みだ。だが、マルチベンダー環境における検証では客観性が重要となる。「多様化するストレージのニーズに対しお客様の選択肢を広げるために、エントリーやミッドレンジクラスにおけるストレージのポートフォリオの強化製品としてETERNUSを位置付けています。今回の検証は他社サーバとの接続性や性能などに関して、お客様はもとよりCTCグループ内に提示できる指標をつくる上でも重要でした」とCTC プラットフォーム技術推進課 藤澤好民は話す。
検証目的と検証結果
検証現場から~検証内容と担当者の声~
ETERNUSの構築、運用の容易さを高く評価!
実際に検証を総括したシーティーシー・テクノロジー 東京サービス第1課 鐵健太郎は、今回の検証の意義と内容について次のように話す。「当社はマルチベンダー製品を取り扱っていることもあって構築、保守において実際に触ってみて検証を行うことは強みになるとともにお客様に対し安心の提供につながります。今回の検証で今後、自信と確信を持ってETERNUSを扱うことができます。以下に検証内容と結果について簡単に報告します」。
1.接続・構築
ETERNUS DX200 S3とHP社のサーバとの接続は特に課題もなくスムーズに行えた。またHP社のストレージを構築する作業と大きな違いはなく、特別に作業が増えることもなかった。
構築に関して、今回の検証のためにシステムを構築したシーティーシー・テクノロジー 東京サービス第1課 杉原 秀美は次のように話す。「私はストレージの担当ではなくETERNUSに触ったこともなかったのですが、初めてでも戸惑うことなく構築できました。他社製品はコマンドのCLIベースの操作が多い中でETERNUSはGUIで直感的に操作が行えるからです。また初期セットアップウィザードに従い任意の設定値を入力することで必要な設定が行えるため、作業の効率化とともに設定漏れも回避することができます。高度なスキルがなくてもRAIDやLUNの作成などの操作が行えることを実感しました」。
2.性能
性能の検証では、ストレージのベンチマークツールを使った負荷試験を実施。大きな負荷をかけてもCPUの使用率は低く抑えられておりETERNUS DX200 S3にはまだ余力があると感じられた。性能検証の結果からエントリーやミッドレンジクラスのストレージの中では高い性能を有していることがわかった。
3.運用性
運用性の面では、ストレージシステム統合管理ソフトウェアETERNUS SF Storage Cruiserによる操作性の検証を実施。多様な性能情報と閾値監視機能により収集した情報をわかりやすくグラフに表示し可視化できるため、検証作業でのパフォーマンス測定に非常に役立った。実運用でもパフォーマンスチューニングに大きく貢献することを実感した。
また保守性の面でもメンテナンス情報がとても管理しやすかった。今回、サービスを継続したまま増設できるオンライン増設の検証も実施。ETERNUSのドライブエンクロージャー増設ウィザードの指示に従っていくだけで、既存環境へのI/Oに影響を与えることなく容易にオンライン増設作業が行えた。
ETERNUS SF Storage Cruiserで統合管理できるETERNUS DX200 S3は、エントリークラスながら非常に高機能な製品という印象を持った。
参考資料
成果
検証結果に基づきホワイトペーパーを作成しお客様に安心の指標を提供
今回の検証結果は、富士通のWebサイトでの公開はもとよりCTCグループ内で展開されている。「テクニカルソリューションセンターでシーティーシー・テクノロジーの構築・運用スタッフが検証を行ったということで、CTCグループ内でも大きな反響がありました。いまも事業部門からETERNUSを使いたいけれど接続先がHPサーバでも大丈夫ですかという問い合わせがきています。それに対し『シーティーシー・テクノロジーで接続検証をしっかりと行い、ホワイトペーパーや構築手順書も作成していますから大丈夫です』と回答できるようになりました」とCTC 製品・保守事業推進本部 テクニカルソリューションセンター TSC企画課 主任 日野ひとみは話す。
検証後、「ETERNUS DX200 S3とHPサーバ」の実績はすでに出ているという。「その案件では検証結果に基づき作成したホワイトペーパーや構築手順書を参考にしたと聞いています。今回の成果がすぐに表れたことでニーズの大きさが推察できます。またETERNUSはエントリーからハイエンドまでインターフェースが統一されているため、エントリーを導入したお客様にミッドレンジやハイエンド機種へアップグレード提案をしやすいという特徴もあります。今後、富士通さんとのパートナーシップを一層強化しお客様の様々な課題に応えていきます」(藤澤)。
今回、テクニカルソリューションセンターで行ったETERNUSの検証について富士通 パートナービジネス本部 SIパートナー統括営業部 第一営業部 アシスタントマネージャー 橋本規男は次のように話す。「大手システムインテグレーターであるCTCさんの技術とノウハウを結集したテクニカルソリューションセンターで、シーティーシー・テクノロジーさんの高度な技術力のもとETERNUSを検証し評価していただき、CTCさんのお客様にデータに基づく確かな指標を提供することができました。当社にとってもETERNUSの客観的な評価を得たことで性能や品質に対する説得力が高まります。また今回、技術的交流を図れたことも大きなメリットです。今後、CTCさんとの連携をより密にしお客様のビジネス発展に貢献していきます」。
CTCテクニカルソリューションセンター(TSC)について
TSCは、お客様がご導入予定のシステムを実環境で評価・検証するための総合検証センターです。様々なベンダーの最新機材を備え、案件に近い環境での検証が行えることはもとより、ビッグデータやハイブリッドクラウドなど最新のICT動向に沿った環境を整えています。年間検証件数は1,200件に及び、1,000件以上の製品の検証を行っています。実際に性能がでるのか。接続性はどうか。カタログではわからないことを確認するのに当センターは最適です。リモートアクセスサービスを利用することでインターネット経由で自社内にいながら検証することも可能です。マルチベンダー環境で培ってきた豊富な経験とノウハウ、技術力のもと信頼をかたちにしお客様と安心を繫いでいきます。