|特集|世界に浸透するCTCビジネス

世界の最先端となる技術を発掘し、最適な組み合わせでお客様の要望に応える――。
CTCのビジネスモデルの根幹を成すのは、シリコンバレーを通して培った約30年に及ぶ「目利き力」です。
そして、この10年の間にCTCのビジネスモデルのグローバル展開も大きく進展しています。
ここでは、CTCのグローバルビジネスについて変遷と今を紹介します。
2019年9月、インドネシアのIT企業2社PT. Nusantara Compnet Integrator(以下:Compnet社)とPT. Pro Sistimatika Automasi(以下:Prosia社)がCTCグループに加わりました。
既にマレーシア、シンガポール、タイでは現地の企業を買収し、またインドネシアでは拠点を設立して、地場と日系のお客様にITサービスを提供しています。今回のCompnet社とProsia社のグループ化でインドネシアでの大きなビジネスが可能となり、ASEAN地域を広く面でカバーするための体制が改めて整いました。
CTCグループは、北米及びASEAN地域を中心にグローバルビジネスを展開しています。北米地域では、AI、IoT、セキュリティ、フィンテック、クラウドなどの先端技術の調査、新規商材の発掘に加え、金融機関向けシステム開発や保守・運用サービス、インターネット附随サービス業者向けの大規模インフラ構築などを手掛けています。ASEAN地域では、上述の通り、マレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアを中心に、現地企業や日系企業のお客様に対し、インフラを中心としたSI事業、クラウドサービス、保守・運用サービスなどを提供しています。
北米での先端技術の発掘

ITOCHU Techno-Solutions America のシリコンバレー本社が入るビル
1951年に世界で商用コンピュータの販売が開始されIT産業が生まれるのと同時に、60年代にかけて国内SI分野の中で現在競合となる企業が相次いで設立されました。CTCの前身となる伊藤忠データシステム株式会社は、1972年と後発でのスタートで、当初はデータ入力分野のコンピュータの販売が主要なビジネスとなっていました。1980年代に入り、メインフレームによる集中制御からワークステーションによる分散処理へのダウンサイジングが起こり、IT産業はインターネットとオープン化の時代を迎えます。
このような状況の中で、海外で先進となる様々な製品やサービスを組み合わせ、国内のお客様に最適なシステムを提供するという、現在のCTCのビジネスモデルが確立しました。1990年2月には伊藤忠商事の子会社としてシリコンバレーに拠点を持つ ITOCHU Technology, Inc.が設立されます。CTCは、お客様の課題を解決する新技術の発掘や調査という目的で、人材の交流をベースにITOCHU Technology, Inc.と密接な連携を築き、「目利き力」を培って日本国内でのビジネスを拡大していきます。
2012年3月にCTCはITOCHU Technologyの株式を取得して子会社とし、社名をITOCHU Techno-Solutions America, Inc.に変更しました。U.S.でコンテナ管理ソフトウェアのKubernetesを使用した大規模インフラ構築も手掛けており、ITOCHU Techno-Solutions America は、従来のR&D活動の推進に加え、SI推進体制も強化して日系企業を中心に現地のSIビジネスの拡大を図っています。
更に2018年には、25年以上にわたり全米でSIサービスを提供し、コンサルティングから運用・保守サポートまでのトータルなサービスを展開しているSYSCOM (USA) INC.への出資も行い、システム構築や運用、セキュリティサービスなどの分野で共同でビジネスの創出に取り組んでいます。
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