マルチクラウド環境でシステム運用監視を一元化するNew Relic Oneを取り扱い開始

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（代表取締役社長：柘植 一郎、本社：東京都港区、略称：CTC）は、New Relic株式会社（代表取締役社長：小西 真一朗、本社：東京都港区）の、マルチクラウド環境でハードウェアやアプリケーションなどのシステムのパフォーマンスを一元的に管理できるクラウドサービス「New Relic One」の提供を本日から開始します。オンプレミスや複数のクラウドサービスを利用して自社システムを構築している企業を中心に展開し、3年間で100社への提供を目指します。

近年、企業は、パブリッククラウドやオンプレミスなど複数の環境を利用しており、運用管理の業務も複雑化しています。そのような中、業務の効率化を目的として、監視項目やログなどから表面化しないシステムの状態を把握し、障害を捉え原因の特定に役立てるオブザーバビリティ（可観測性）という概念が注目されています。

New Relic Oneは、複数のクラウドとオンプレミスが混在している環境で、統合的な監視やパフォーマンス管理を実現するSaaS型のオブザーバビリティ・プラットフォームです。システム異常やパフォーマンス劣化の要因分析に必要な、インフラやアプリケーションの情報を統合的に可視化し、コードのレベルまでドリルダウン（データの掘り下げ）を行うことで原因の迅速な特定が可能になります。また、アプリケーションのパフォーマンス管理機能により、従来のインフラ監視では収集できなかった、実行イベント、エラー発生、応答時間やDBアクセス時間などが把握でき、アプリケーションの遅延や意図しない停止など、リアルタイムでパフォーマンス状況を確認することができます。障害対応における運用工数の削減に加え、アプリケーションの最適化にも貢献します。

New Relic Oneは、Amazon Web Services、Google Cloud Platform、Microsoft Azureなどの主要なクラウドプラットフォームに対応しています。また、コンテナの管理ツールKubernetesや計測データの送受信APIであるOpen Telemetryなど、システム運用で良く利用されるオープンソースソフトウェアにも対応し、370を超えるサービスを統合的に管理できます。

CTCは、New Relic OneのSaaS型での提供と併せて、New Relic Oneを活用したシステム運用サービスも提供します。CTCのグループ会社でシステム運用の支援やITアウトソーシングサービスを担うCTCシステムマネジメント株式会社が、インフラからアプリケーションまでの必要な監視項目の洗い出しや設定、監視の実施、報告までの統合的なサービスを提供します。また、運用状況の監視ログを分析するオプションでは、分析結果に基づく運用改善ポイントをレポートします。

CTCは、独自のサービスを拡充し、長年培った運用サービスのノウハウを基に、New Relic Oneを通してお客様のシステム運用コストの最適化や業務効率化に貢献していきます。