S/4HANA導入支援の経験で知った
基幹特化型クラウド「CUVICmc2」のメリット

製造業や流通・サービス業など幅広い業界にSIをはじめとする各種ソリューションを提供するJSOLは、SAPパッケージのコンサルティング・導入・運用で多くの実績を持ち、SAPのビジネスに貢献したパートナーに贈られる“SAP AWARD OF EXCELLENCE”賞を過去17回受賞しています。
2017年には国内初の「SAP S/4HANA1610」導入プロジェクトを支援した実績が評価され、最優秀賞を受賞しました。ここでは、SAP S/4HANA の導入を支援した経験に基づいて、プラットフォームとしてCTCが提供する基幹システム特化型クラウド「CUVICmc2」を利用するメリットを紹介します。

企業の基幹システムを稼働させるにはどのようなクラウドを利用すればよいのでしょうか。世の中には多くのクラウドサービスが提供されていますが、JSOLではオンプレミスとパブリッククラウドの良いところを兼ね備えたクラウドサービスとしてCUVICmc2を高く評価し、基幹システムのプラットフォームとしてご提案し、運用しています。

では、CUVICmc2を利用するメリットはどこにあるでしょうか。まずオンプレミスの要素で見ると、メインフレーム系のハイエンドサーバ／ストレージとVMwareの組み合わせによって、オンプレミスと同等の可用性、性能保証を実現しているところに優位性があります。そして、サービス基盤アーキテクチャとして世界No.1の評価を誇る高度なセキュリティ設計を採用していること、ISMSやプライバシーマークなどデータセンターが必要とされるセキュリティマネジメントの運用、個別の監査にも対応できるコンプライアンス対応を実現していることも重要です。

CUVICmc2はパブリッククラウドとしても、その能力を高く評価できます。一般的なパブリッククラウドではHWテンプレートに基づいてリソースを構成しますが、CUVICmc2の場合、HWテンプレートによる構成だけでなく、ユーザーの要望に応じてCPUやメモリのリソースを柔軟に調整することが可能です。そして最も重要なメリットは、実際に使ったリソースの分だけを課金する“真”の従量課金を実現している点です。これにより、サーバのCPUやメモリのリソースを大きめに構成した場合でも、コストを最小限に抑えることができます。

豊富なシステムメニューを備えていることも、CUVICmc2を利用するメリットです。例えば運用サービスメニューでは、仮想マシンに対する操作や各種状況の確認ができる管理ポータルが提供されるだけでなく、ユーザーをサポートするマネージドサービスも提供されています。
またインメモリデータベースのSAP HANAに対応するメニューも用意されており、SAP HANAをSAP認定の本番環境で安心して利用することができます。もちろん、このサービスも従量課金で利用可能です。

もうひとつ注目できるのは、DR環境がサービスとして提供されていることです。利用者は実装の手間をかけることなく、すぐに利用を開始することができ、障害時の切り替えもCTCに電話連絡をするだけで実施可能です。しかもDRサイトへの課金は、実際に稼働した時にしか発生しません。

SAP S/4HANA の登場により、ERPの世界は大きく変わろうとしています。SAP HANAによるDB処理の高速化は、ビジネスの状況をリアルタイムに把握することを可能にします。またSAP S/4HANAの機能拡充により、使いやすいユーザーインタフェースを備えたアプリケーションや機械学習がERP上で提供されるなどビジネスを革新する機能を利用できるようになります。そしてSAP Cloud Platformを介して、さまざまなSaaSやクラウドアプリケーションとの連携が図られようとしています。

こうした世界を実現するSAP S/4HANAのプラットフォームとして、CUVICmc2は重要な役割を担うことになるでしょう。JSOLでは、SAP S/4HANAへの移行をスムーズに行うためのさまざまなツールや手法、環境を提供することでお客様を積極的に支援していきます。