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「2025 APEC 5G Smart Manufacturing Seminar」参加レポート

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公開日:2025.12.16

「2025 APEC 5G Smart Manufacturing Seminar」参加レポート

    「2025 APEC 5G Smart Manufacturing Seminar」参加レポート

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    少し前の話になりますが、2025年10月に台湾で開催された「2025 APEC 5G Smart Manufacturing Seminar」に参加してまいりました。

    このイベントは、APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation:アジア太平洋経済協力)と台湾経済部の支援のもと、ITRI(Industrial Technology Research Institute:財団法人 工業技術研究院)の主催にて開催されました。

    5Gの技術を製造業に活かすための意見交換、知見提供を目的としたイベントで、台北市内の会場で2日間にわたり開催され、台湾をはじめ各国(韓国、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピンなど)からたくさんの聴講者の皆様にご来場いただきました。

    筆者は今回、このイベントで30分間のプレゼンテーション、50分間のパネルディスカッションを行うという大役を請け負いました。

    登壇に至った背景

    筆者のような、一エンジニアがこのようなイベントで登壇させていただくことになった経緯が気になる方もいらっしゃると思います。

    もともと当社は2023年から台湾とのビジネス連携を密にするために様々な取り組みを行ってまいりました。そのひとつが日本でのローカル5Gでの協業です。既にいくつかの台湾製品を日本のお客様に提供しており、それらの取り組みが評価され、登壇のお誘いをいただくに至りました。

    イベントのアジェンダは以下の通りです。

    【Day1】 
    ※赤枠が筆者登壇時間

    APEC 5G Smart Manufacturing Seminar Day1のアジェンダ、筆者登壇箇所を赤枠で強調

    【Day2】

    APEC 5G Smart Manufacturing Seminar Day2のアジェンダ

    講演テーマ:日本の製造業におけるローカル5Gの「リアル」を伝える

    筆者はSession II:Leveraging Smart Manufacturing to Create Sustainable and Resilient Supply Chainsというセッションで登壇いたしました。

    こういった国際イベントでの登壇は初めての経験だったので、どのようなテーマでプレゼンを行うか大変悩みましたが、日本企業の一員として参加することを考えると、やはり日本の状況を各国の皆様に知っていただくことが一番重要と考えました。そのため、以下のような内容で講演を行いました。

    ※講演は全て英語ですが、本コラムではわかりやすいように筆者の講演に関する記載は全て日本語に変換しております。

    「タイトル:日本の製造業におけるスマートファクトリー検討状況と今後の展望」

    1. 日本のローカル5G概要

    2. 日本の製造業からの実際の声

    3. 海外におけるプライベート5Gのユースケースと、日本での適用

    4. 日本の製造業でのローカル5G活用に向けて

    講演に際し心掛けたことは「日本のローカル5Gを知らない人に、いかに興味を持っていただくか」です。プライベート5Gに関する取り組みは世界各国で行われていますが、国ごとにルールが違いますし、利用される場面も異なります。

    また、自国でプライベート5Gの取り組みがほとんど始まっておらず、これからの参考として情報収集に来られた方もいれば、自国でのプライベート5Gの普及に陰りがみられ、今後どのように進めていくべきかを知りたい方もいらっしゃいます。

    様々な背景で参加された皆様に少しでも参考になるよう、日本ならではの使い方、日本だからこその課題、といった部分を詳細にお伝えするよう努めて発表を行いました。

    セミナー会場でプレゼンテーションを行う筆者と聴講者の様子
    演壇で講演を行う筆者のクローズアップ

    パネルディスカッション:国境を越えた「課題」と「未来」の共有

    講演の後には同じ時間枠で発表された皆様とのパネルディスカッションも行われました。ここではそれぞれの立場から考えるローカル5G/プライベート5G普及の課題、今後の発展に必要なこと、セキュリティ面で考慮することなど、登壇された皆様と様々な意見交換を行いました。

    例えばローカル5G普及への障壁として、筆者(日本)は導入コストを一番の課題として挙げましたが、紹介しましたが、台湾では維持管理を行う技術者不足が大きな問題になっていることが話題になりました。

    一方で、今後のローカル5G発展に必要なことはユースケースの拡大、で登壇者の意見が一致しました。

    APECセミナーにおけるパネルディスカッションの全景
    パネルディスカッションで意見交換する登壇者たち
    パネルディスカッション中に発言する筆者の様子

    いざ発表してみると、自分が登壇した30分間、パネルディスカッションの50分間ともに、あっという間に終わってしまいました。

    話し足りなかったこと、聞き足りなかったことがたくさんあり、決して100点満点の発表ではありませんでしたが、終了後に来場された方から寄せられた「日本の状況がよくわかった」「プレゼンがわかりやすかった」といったお声が励みになりました。

    他国の事例から得た「気づき」と今後のビジネス展開

    2日間の日程では自分の登壇以外に世界各国のプライベート5G事情を知ることも出来ました。皆さんの発表も勉強になる内容が大変多く、多くのメモを取り続けた2日間でした(隣席の方に「すごく真剣にメモを取っているね」と声をかけられたくらいです)。

    日本と共通の課題を他国も抱えていたり、日本では想定していなかったプライベート5Gの使われ方をしていたり、多くの知見を得られたイベントでした。

    製造現場でのAIカメラによる製品検査デモンストレーション見学
    工場内で熱心に説明を聞くイベント参加者たち

    AIカメラによる製品検査デモンストレーション見学

    積み上げられた資材の前で説明を聞く参加者たち
    AIアシストデジタル通信プラットフォームに関する説明会の様子

    AIアシストデジタル通信プラットフォーム説明・見学と説明の様子

    現状では日本のローカル5Gも、海外のプライベート5Gも、また通信事業者の5G通信もまだ多くの課題を抱えており、当初想定していたより普及が遅れているのが実情です。そのような状況において、各国の課題や取り組みを共有し、意見交換することができたことは大変有意義と感じました。

    このイベントで得た情報をCTCの今後のビジネス展開を検討する上での参考としております。

    本イベントへの参加・登壇を打診してくださったITRIの皆様、ATAYAの皆様、イベント開催に際し様々な支援をしてくださったAPEC事務局の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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    執筆者情報

    中島 暁子

    2002年入社。衛星通信運用業務を経て、2008年より地域WiMAX、Wi-Fiなど無線関連のサービス企画、プリセールス、導入作業に携わる。 現在はCTCグループの5G/ローカル5GにおいてRAN領域全般を担当。

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