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第4回 NSOサクセスコミュニティ(ユーザ会)に参加してみた

普段はNWやインフラに付随する自動化関連の開発チームにて、SOの自動化などに携わっています。
この度、2025/7/25(金)に開催されたNSOサクセスコミュニティ(ユーザ会)に参加したので、その様子を記事にして公開する運びとなりました。
NSOとは
この記事に辿り着いた方の中にはNSOとはなんぞや?という方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明します。
一般的に、NW機器のコンフィグを設定するためのコマンドはベンダーのOSごとに異なりますが、NSOはNW装置のコンフィグを抽象化し、同じ設定値で異なるベンダーのNW機器に設定を投入することができます。
そのため、マルチベンダーで構成されるNWや大規模NWをより容易に管理できます。
他にも多くの機能があるので詳細について興味があれば、公式ページをご覧ください。
NSOサクセスコミュニティとは
NSOサクセスコミュニティはNSOを提供するCisco社が主催する、
NSOを利用していたり利用を検討してるエンドユーザやパートナーが参加するユーザ会です。
このNSOサクセスコミュニティでは、NSOを活用した事例などをCisco社だけでなくエンドユーザの方が発表したり、運用での課題やNSOの学習方法についての意見交換などが行われています。
特に意見交換会ではインターネット上には存在してないリアルな声を聞くことができます。
そのため、NSOを活用してる企業様だけではなく、これから利用を検討してる方に対しても参加価値のある会だと思いますので、NSOに興味がある方にとってはとてもおすすめです。
また、初学者向けにハンズオンも開催されているので、エンジニアの方は是非ハンズオンから参加することをおすすめします!
今回のNSOサクセスコミュニティの概要
今回開催されたNSOサクセスコミュニティのプログラム内容についてはCisco社が開催レポートをアップしていますので、そちらをご覧ください。
・第四回 NSO サクセスコミュニティ (ユーザ会) の開催レポート - Cisco Community
https://community.cisco.com/t5/tkb-サクセスコーナー-ドキュメント/第四回-nso-サクセスコミュニティ-ユーザ会-の開催レポート/ta-p/5315548
リンク先にはプログラムで投影された資料も公開されているので、併せて参照ください。
以降は参加したプログラムについて書いていきます。
今回のハンズオンについて
「最新版 NSO コンテナを動かしてみよう!」という題目で、実際に仮想環境を使ってNSOコンテナを起動して設定投入や動作確認をするところまでを体験できました。
ハンズオンで利用する仮想環境は、参加申し込みをするとdCloudという仮想環境が用意されてブラウザでアクセスできます。Ciscoアカウントが必要なので事前に準備するとスムーズです。
NSOはコンテナ以外にローカルインストールとシステムインストールというインストール方法がありますが、それらとの違いや利点も資料で説明されており、非常に親切です。
NSOコンテナ起動時に指定が必要なオプションについても、必要な理由も含めて記載されているので、NSOをコンテナで実行することを検討しているのであれば、この資料がバイブルになると感じました。
また、バージョンによってコンテナ内でのインストール方法が異なる点についても記載があり、コンテナ起動後に必要な設定に対しての背景がわかりやすいです。
Cisco公式でコンテナイメージを提供しているので、従来は考慮しないといけないJRE/JDKやpythonなどの依存関係があるソフトウェアのバージョン管理が不要になる点は、大きなメリットだと感じました。
また、疑問や不明な箇所があれば都度質問を受け付けており、ついていけるか不安な方も安心して参加できると思います。
「NSO 4.7 -> 6.4 に作り直した際に自作 NED はこう困る」
NTTドコモビジネス株式会社 坂井様
NEDは、NSOが特定のネットワーク機器と対話するためのドライバ定義(Network Element Driver)です。
また、主要なNW機器のNEDはCisco社が提供しており、基本的には自作する必要はないのですが、NSOの利用を検討してる場合は管理対象のNW機器のNEDが提供されてるか確認する必要があります。
自作した時のメリット/デメリットがわかりやすく紹介されており、実際にどんな部分が改修になったかまで事例として知ることができ、NEDの自作を検討してる方には非常に有益な講演でした。
NSOを運用して実際に苦労した話を聞けるのも、NSOサクセスコミュニティの良いところだと感じました。
「Automation Developer Days 2025 参加レポート」
NTT西日本株式会社 芳様 KDDI株式会社 仲松様 NTTドコモビジネス株式会社 田島様
Automation Developer Daysは、もともとは NSO Developer Daysとして発足し、これまでStockholm, Melbourne, New Yorkなどで開催されています。
Automation Developer Days 2025は、Stockholmで開催され、そこで発表された講演の中から気になったものをピックアップして共有いただきました。
以前のNSOサクセスコミュニティで講演した「IOWN APNを活用した分散データセンターにおけるNSO活用事例について紹介」がAutomation Developer Daysでも講演されていました。
世界的なイベントよりも前に、日本語での事例紹介を聞くことができるのが、NSOサクセスコミュニティの良さの一つだと感じました。
この業界はナレッジを調べると英語の記事が多いですが、日本語で知見を共有できることはとても良いところだと思います。
他にも運用面で直面しがちな課題に対応した、「Conquering Brownfield: Policy Based Service Protection」という講演など、
非常に参考になる講演が多岐に渡り開催されており、盛り上がりを感じました。
実際の講演についてはYoutubeで公開されておりますので、気になる講演をチェックするのもおすすめです。
・Cisco Automation Developer Hub
https://www.youtube.com/@cisconsodeveloperhub492
意見交換会
「NSO初学者はどうやって学べば良いか?」という質問が出ましたが、nso-gitbookというのが公開されており、Cisco社がナレッジを提供しているという有益な情報を知ることができました。
・nso-gitbook
https://github.com/NSO-developer/nso-gitbook
また、NSOは起動時にメモリの消費が大幅に増える特性があり、割り当てるメモリが少ないと数万単位のNW機器を登録してサービスを再起動したときに起動しない場合があるという話を聞けました。実際に運用しないと分からないチューニングに関するナレッジが聞けることに非常に価値があると思います。
また、ニッチではありますが、「CLIでデバイスを複数指定する場合、アスタリスクを使うよりもデバイスグループにデバイスを割り当てて、デバイスグループを指定するほうが数倍早くコマンドが終了する」という情報もこの会で初めて知ることができました。
具体的には、約25,000台のNW機器に対してNEDの付け替えを実施した時は、前者は3日、後者は3~4時間で完了したとのことでした。
エンジニアとしても貴重な意見が交換できる非常に良い時間でした。
最後に
これだけ一つの製品でコミュニティが活発なのは珍しいと思いますので、少しでもNSOが気になっている方は、一度このNSOサクセスコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか。
また、CTCはNSOを用いた開発をしておりますので、お気軽に問い合わせいただければ幸いです。
ここには書ききれないほど多くの情報が活発に交換されているので、今後も発信を続けられればと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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