事例

京都府建設交通部都市計画課 様

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京都府 府章

Cisco MerakiカメラとAWSクラウドで来園者の人数をカウント
京都府が府立都市公園の混雑状況確認サイトをオープン

  • CUVIC on AWS
  • Cisco Meraki

京都府建設交通部都市計画課は、コロナ禍のなか府民が安心して公園を利用できるようにするために、公園の混雑状況を確認できるWebサイトを開設した。システム構築は伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が担当。公園内に設置したシスコのスマートカメラが撮影範囲内の来園者をカウントし、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上に混雑状況として可視化する仕組みをつくり上げた。

課題と効果

課題
  • コロナ禍のなか、公園の混雑状況を可視化する仕組みが求められていた

CTCがシスコのスマートカメラとAWSクラウドによる混雑状況確認サイトを構築

効果
  • 府民が“密”を回避しながら安心・安全に施設を利用できるツールができた

導入事例インタビューデータ

会社名
京都府建設交通部都市計画課
所在地
〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
事業内容
都市計画の策定、市街地開発事業、都市災害復旧事業、景観施策の推進、府立都市公園の整備・管理ほか
URL
https://www.pref.kyoto.jp/info/gyosei/soshiki/138/新しいウィンドウで開く

課題

公園来園者が“密”を回避できる混雑状況可視化の必要性が高まる

京都府建設交通部都市計画課は、京都府の都市計画・景観・まちづくりを担当する京都府建設交通部の組織であり、主に都市計画の策定、市街地開発事業、都市災害復旧事業、景観施策などの業務を担当している。そうした同課の業務の一つに、都市公園・緑地の整備がある。京都府では都市生活の快適性・安全性を確保するとともに、地球温暖化対策、生物多様性の保全、都市の防災性向上といった社会課題解決を実現するためにも都市公園・緑地は重要だと位置づけており、同課が中心となって公園施設の充実を図るためのさまざまな施策に取り組んでいる。現在、京都府は全12カ所の府立都市公園を供用しているが、このうち10カ所を同課が管轄し、計画的な整備・維持修繕・更新を進めている。

そんな京都府建設交通部都市計画課では、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうなか、都市公園への来園者が“密”を回避しながら安心・安全に施設を利用してもらう取り組みとして、公園内の混雑状況を情報提供したいと考えていた。

特定場所の混雑状況を調べるには、赤外線センサーや可視光カメラを使って人数を自動的にカウントする方法が一般的だ。しかし、激しい気温差や風雨・砂塵に晒される公園という過酷な屋外環境にセンサーやカメラを設置するとなると、広範囲の環境温度に対応し防水・防塵効果に優れた堅牢な設備機器でなければならない。可視光カメラを利用する場合には、個人情報保護法遵守の観点から「人数カウント」という目的以外の映像使用やデータ転送は認められない。こうした要件を満たせるソリューションを探さなければならないことも課題だった。

経緯

過去に取引実績のあったCTCがシスコのカメラとAWSクラウドを提案

このような要件を満たしながら混雑状況を把握・可視化するために、京都府建設交通部都市計画課は、京都府が過去に実施したスマートライトの実証実験を通じて取引実績のあった伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)に相談を持ち掛けた。CTCはそれを受け、実証実験でも使われたシスコのスマートカメラ「Cisco Meraki MV」を公園に設置し、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上に公開用Webサイトを構築するという提案を行った。

Cisco Meraki MVカメラには人や車両を自動的に検出して通行量をカウントする高度なオブジェクト検出機能が搭載されている。この機能によって得た「人数カウント」のデータだけをAPI経由でリアルタイムに転送できるので、撮影した映像が他の用途に使われる心配もない。さらにデータをアマゾン ウェブ サービス(AWS)に取り込むことにより、必要最小限のシステムが短期間で構築可能であることも、CTCの提案に盛り込まれていた。

選択

人数カウント機能があるシスコ製品と構築実績豊富なCTCを選定

京都府建設交通部都市計画課はCTCからの提案を入念に検討した結果、提案内容を受け入れることとし、京都府の公開入札にCTCのバートナーベンダーが応札する形で正式に採用が決まった。選定の理由としては、シスコのスマートカメラが人数カウント機能を標準搭載していること、別途追加ソリューションが必要ないためコストが安価だったこと、AWSクラウドとの連携により柔軟なシステム構築が可能になることなどを挙げている。また、CTCを選定した理由については、シスコ製品の導入実績が豊富であり、AWSクラウドの採用により迅速なシステム構築の提案があったためだという。

実際のプロジェクトが始動したのは2021年1月。船井郡京丹波町の丹波自然運動公園 こどもの広場、宇治市の山城総合運動公園 遊びの森、城陽市の木津川運動公園 大芝生広場、相楽郡精華町のけいはんな記念公園 遊具広場の4カ所を対象に、混雑状況を可視化するシステム構築が始まった。

効果

混雑状況をアイコンで確認できるサイトが完成 密を回避できる指標を府民へ情報提供開始

プロジェクトは2021年1月~2月にかけてAWSクラウド上でのシステム開発・Webサイト構築が進められ、3月に現地での設備機器設置工事、稼働テストが実施されたのち、4月に「混雑状況確認サイト」を公開、運用が始まった。この間、4つの公園にそれぞれ設置した2台のカメラの画角調整、人数カウント精度の精査に時間がかかるという苦労もあったが、CTCのエンジニアがその都度現地に赴いて調整に当たり、ほぼスケジュール通りにプロジェクトを完了させている。

公開された混雑状況確認サイトは、公園に設置されたカメラが取得した混雑情報が5分間隔でリアルタイムに更新され、「空いている」「やや混んでいる」「混雑している」という3種類のアイコンで確認できるようになっている。また、過去データを分析して曜日ごとの混雑傾向が分かる「過去の混雑状況」ページも用意されている。

京都府建設交通部都市計画課は混雑状況確認サイトを公開したことにより、府民が“密”を回避しながら安心・安全に施設を利用できるツールを提供できたことが最大の導入効果だと考えている。

混雑状況確認サイト

混雑状況確認サイト

今後の展望

都市公園のWi-Fi整備の布石に 監視カメラ用途への広がりも期待

現在の混雑状況確認サイトは京都府建設交通部都市計画課が担当する都市公園のうちの4カ所のみが対象だが、現時点において他の公園への展開については未定だという。ただし将来的には都市公園内にWi-Fi環境を整備したいとの考えがあり、今回のシステムはそうした設備設置の布石となるものとしても捉えられている。

また、公園に設置されたスマートカメラは機能をオンに切り替えるだけで即座にリアルタイムの映像転送が可能になる。今後、公園における防犯という目的を持たせて個人情報保護の問題をクリアーにすれば、監視カメラ用途などへの活用の広がりも期待できる。

CTCでは、今回の京都府建設交通部都市計画課の事例によって得られた経験・知見を他の地方公共団体が運営する都市公園、私企業が運営するテーマパークなどでも役立てられると考えている。高機能なシスコのスマートカメラとAWSクラウドの活用により、公園の混雑状況を迅速かつ安価に可視化したいと考える事業者は、CTCにぜひ問い合わせていただきたい。

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