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株式会社ドーム 様

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株式会社ドーム

アマゾンウェブサービス(AWS)利活用の最適化に取り組むドーム
CTCの「AWSコスト最適化サービス」を採用

  • AWSコスト最適化サービス
株式会社ドーム(以下:ドーム)は、従来のオンプレミス環境からの脱却を目指し、クラウド環境への移行を段階的に進めている。AWSクラウドの利用規模が拡大するにつれて「コストの増大化」に課題を抱えるようになった同社は、伊藤忠テクノソリューションズ(以下:CTC)の「AWSコスト最適化サービス」を採用。利用しているインスタンスを見直すなどの取り組みを進めた結果、10%以上のコスト(利用料)削減効果が得られたという。

課題と効果

課題
  • AWSクラウド利用規模の拡大による、利用コストの増大
  • リザーブドインスタンス(RI) を採用しようにも、最もディスカウント率が高い全額前払い(All Upfront)では、初期投資がかさむ
効果
  • CTCの「AWSコスト最適化サービス」のSIオプションメニューに位置づけられる「コスト最適化アセスメント」により、AWSクラウド利用状況の可視化を実現
  • 「CTCオリジナルRI」の採用により、All Upfront RI相当を月額払いで適用でき、10%以上のコスト削減効果を得る

導入事例インタビューデータ

会社名
株式会社ドーム
所在地
〒135-0063 東京都江東区有明1-3-33
設立
1996年
社員数
372名(2020年1月現在)
事業内容
各種スポーツ用品・スポーツサプリメントの製造・販売、アスリートへのパフォーマンスディレクションなど
URL
http://www.domecorp.com/新しいウィンドウで開く
  • 株式会社ドーム デジタル企画部 冨田 哲也氏

    株式会社ドーム

    デジタル企画部

    冨田 哲也氏

  • 株式会社ドーム デジタル企画部 データ&アナリティクスチーム 松本 大樹氏

    株式会社ドーム

    デジタル企画部
    データ&アナリティクスチーム

    松本 大樹氏

課題

AWSクラウドの利用規模が拡大するにつれ利用コストの増大という課題に直面

ドームは、アメリカンフットボールのプロコーチを務めていた安田秀一氏(現・代表取締役 CEO)が1996年に創業したスポーツ用品会社。テーピングを中心とするアスリートの安全環境面を整えるスポーツメディカル用品の輸入販売事業から始まり、1998年に米国のスポーツアパレルメーカー「アンダーアーマー」と日本総代理店契約を締結。2000年にはスポーツサプリメントの自社ブランド「DNS」を開発するなど、ビジネスを拡大させていった。『スポーツを通じて社会を豊かにする』を使命として、現在はアスリートを直接サポートする「スポーツプロダクト事業」「スポーツサプリメント事業」「スポーツメディカル事業」「パフォーマンスディレクション事業」を展開している。

ドームでは、同社の事業を支える基幹系システム、情報系システムなどの業務システム基盤をオンプレミス環境からクラウド環境へと段階的にシフトさせている。大半の業務システムはAWSクラウドへと移行、一部はSaaSアプリケーションの利用に切り替えるという施策を進め、現在までに約8割のシステム基盤のクラウドシフトを完了させている。しかし、AWSクラウドの利用規模が拡大するにつれ、利用コストの増大という課題に直面したという。

「システム基盤のクラウドシフトを進めた結果、初期投資は抑えられたが、仮想サーバが次々と増えていき、次第に利用料のコストアップに悩まされるようになりました」(ドーム デジタル企画部 冨田 哲也氏)

経緯

RIを採用しようにも、最もディスカウント率が高いAll Upfrontでは、初期投資がかさむ

ドームはこれまで、AWSクラウドのビジネスを展開するシステムインテグレータを途中に介さずに、AWS社と直接契約をしていた。コスト削減の取り組みは自社で対応し、解決策をなかなか見出せずにいたという。そこでまず、AWS社に直接相談を持ち掛けることにした。

「リザーブドインスタンスのコスト最適化についてAWS社に相談したところ、CTCのサービスを紹介され、『AWSコスト最適化サービス』を採用することにしました」(冨田氏)

選択

AWSに関する豊富な実績と知見を持つCTCのコスト最適化サービスを採用

CTCのサービスを採用することにした最大の理由は、CTCの「AWSコスト最適化サービス」と同等のサービスが他にはなかった。

「CTCのサービスでは、最もディスカウント率が高いAll Upfront RI相当を月額払いで適用できる『CTCオリジナルRI』が提供されています。また、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)インスタンスタイプのライフサイクルや今後のシステム稼働計画などを踏まえたRI適用範囲の最適化にはCTCのノウハウが詰まっており、それを適用するだけでコスト削減効果が見込めます。当社にとって負担のないサービスだったことも、採用の理由になっています」(ドーム デジタル企画部 データ&アナリティクスチーム 松本 大樹氏)

また、CTCとは従来からの取引関係にあったとこも採用の理由の1つだという。

「当社は基幹業務システムにSAPを採用しており、その運用監視と保守メンテナンスをCTCに委託しています。また、2019年にAWSのデータウェアハウスサービス『Amazon Redshift』を使ったデータ分析基盤を構築しましたが、そのシステムインテグレーションもCTCが手掛けたものです。こうした過去からの取引を通じ、CTCにはAWSに関する豊富な実績と知見があり、高い技術力を持った信頼できるベンダーだということがわかっていました。これが決め手となり、AWSクラウドのコスト削減についても、CTCのサービスを採用することにしました」(松本氏)

効果

AWSクラウドの利用状況とコストを可視化・整理し10%以上の削減効果を得る

ドームから依頼を受けたCTCでは、2019年8月に同社の狙いや中期的なコスト削減目標計画をすり合わせるためのヒアリングを実施。9月にはAWS標準のRIと比較した「CTCオリジナルRI」の削減効果の簡易レポートを提示。10月にはRI適用範囲を見極めるためのAWSクラウドの利用状況を棚卸し、コストを可視化するという詳細なアセスメントを実施した。CTCはその結果を報告書にまとめて提供すると共に、コスト削減のための施策、コスト削減効果がより高くなる契約期間などを提案した。

「CTCの報告書により、Amazon EC2インスタンスの利用状況とコストが可視化され、どのインスタンスを使い続ければよいのか、どのインスタンスは閉じてもよいのかを整理することができました。この間、CTCにはスピード感を持って対応してもらえたこともあり、12月にCTCと正式に契約しました」(松本氏)

ドームではインスタンスを見直す作業を開始し、2019年12月にAWSアカウントの契約先をAWS社からCTCへ移管。同時にCTCオリジナルRIを導入している。

「サービス導入によりAWSクラウドの利用料を1ヵ月当たり10%程度削減する効果が見込め、そのコスト削減効果の高さには満足しています」(松本氏)

今後の展望

新しいシステム基盤への適用を視野に

ドームでは現在も、インスタンスの構成をシステムの利用状況に応じて変更するなどのコスト最適化施策に取り組んでいる。

「今回はCTCと1年契約を結びましたが、既にコスト削減効果が見込めることがわかったので、これからも引き続きサービスを利用していきたいと考えています。また、これから構築するシステム基盤にも適用することも視野に入れています」(冨田氏)

同社では今後も、Amazon EC2上で稼働するシステム基盤のライフサイクルを見極めながら、必要に応じたクラウドサービスに切り替えるといったシステム更改を積極的に進め、更にAI/機械学習サービスなども活用したいと考えている。

デジタル施策を積極的に推進するドーム。CTCのAWSコスト最適化サービスは、これからも同社のコスト最適化の取り組みを支えていくに違いない。

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