イベント・レポート

CTC Forum 2018 講演

ITは「攻め」にこそ活用すべき
立ちはだかる課題は人とテクノロジーで乗り越える

更新

「守り」のIT活用に比べ大きな効果が得られる「攻め」のIT活用、そのハードルとなるさまざまな課題の解消に向け、複数の取り組みを展開

  • クラウド
  • AI
  • IoT
  • セキュリティ
  • 開発
開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 執行役員 クラウドサービス本部 本部長 藤岡 良樹

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 執行役員 クラウドサービス本部 本部長 藤岡 良樹

日本では、前後から企業におけるクラウドサービスの利用が進み、には実に半数以上の企業がさまざまなクラウドサービスを利用するに至っています。ビジネス領域には、不変の課題として、新規サービス・商品の開発や新しいマーケティングの導入による売り上げ・利益の向上や、既存業務の効率化・省人化や業務プロセスの改善などによる生産性の向上があげられます。テクノロジー領域では、過去にもさまざまなテクノロジーが生まれ定着・改良が進んできています。昨今は、その生まれるスピードが格段に速まり、クラウドの登場以降は、ビッグデータやAI、IoTやロボティクスなどが続々と生み出されています。この両者を掛け合わせることで、ビジネスにイノベーションを生み出す、ということを期待してさまざまなテクノロジーの導入検討が進んでいます。
ところが、技術的な実証実験は行ったものの、それがリアルなビジネスにつながらない、といったケースが多く見受けられます。

リアルなビジネスのイノベーションは、大きく4つの類型に分けられます。
それは、プロセスや組織といった「守り」の領域のものであり、プロダクトやマーケティングといった「攻め」の領域のものになります。ここ3年間でみたところ、日本企業は、「攻め」も「守り」も突出することなく、満遍なく取り組んでいますが、米国企業は圧倒的に「攻め」のイノベーションに取り組んでいることがわかります。
ITによるビジネスへの伸長効果を数値化したところ、「守り」の領域である業務の省力化や業務プロセスの効率化には、110%から250%の効果があることがわかりました。これは決して悪い数値ではありませんが、「攻め」の領域で得られる効果は、実に400%以上という数値が出ています。本基調講演では、「攻め」の部分へのデジタルテクノロジーの使いこなしかたについて、各登壇者から講演してまいります。

ビジネスにデジタルテクノロジーを掛け合わせてイノベーションを起こすには、大きく6つの課題があるといわれています。(株)ファミリーマート澤田社長からは、“変革に対する抵抗”や“変化の速さへの不安・恐れ”に対して、経営者自らがその解消に取り組んでいることをご紹介いただきました。“スキルのミスマッチ”は、特にAI領域で大きく叫ばれており、CTCでは多方面に取り組みを進めています。企業に対しては、「AI人材育成ソリューション」の提供を開始するとともに、学生に対してはAI基盤環境の無償提供を始めます。さらには、将来の日本を支える小学生を対象にした、「未来実現IT教室~Children’s Technology Challenge~」も開催しています。これは、ITで次世代育成に貢献することを目的にから始まった、子供向けのプログラミング教室です。タブレットでの作品づくりや、センサーロボットを使ってITエンジニアにチャレンジするといった活動を通して、世の中でどのようにITが使われているかを知るとともに、論理的に考える力やその表現力、新しいものを創り出す力などを養う場になっています。さらに自社においても、AI人材の育成を進めており、営業・エンジニア約3,000名に対して、AIの基礎知識や応用技術が習得できる教育プログラムを導入してまいります。“ビジネス目的が不明確”という課題には、お客様とのビジネス共創に取り組む「未来技術研究所」から、皆様にその取り組みを紹介します。“セキュリティへの懸念”や“時代遅れのITインフラ”へは、CTCが得意としているセキュリティ技術、インフラ技術が解決してまいります。

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