イベント・レポート

CTC Forum 2018 講演

デジタル技術を活用したサービスにより
組合員の暮らしに新たな価値を提供

更新

「LINE@宅配注文サービス」では、組合員がLINEのトーク画面上から、宅配についての注文を手軽に行えるようになっている

  • クラウド
  • AI
  • IoT
  • セキュリティ
  • 開発
開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
コープデリ生活協同組合連合会

CTCの支援で宅配注文サービスのアプリを構築

コープデリ生活協同組合連合会 富樫 真一氏・桜井 貴之氏

コープデリ生活協同組合連合会 情報システム ECシステム部 部長 富樫 真一氏(左)  コープデリ生活協同組合連合会 宅配・EC事業本部 宅配インターネット事業部 グループ長 桜井 貴之氏(右)

【富樫氏】
コープデリ連合会は、関東・信越の1都7県の会員生協が展開する宅配、店舗、サービスという3つの事業の本部機能を司る組織で、商品・物流・生産・システム・経理などの共通基盤を整備し、各地域の生協の活動を支えています。

現在、生協ではその主力事業である食材、日用品の宅配サービスにおいて、組合員からの注文を、宅配員にマークシート(OCR)式の注文用紙を手渡しするという方法をはじめ、電話やインターネットにより受け付けています。このうち近年、急速に増加しているのがインターネット経由での注文です。こうした動向については、スマートフォンの普及が大きな原動力となっていることは言うまでもありません。

このような状況を踏まえ、当連合会ではメッセージングアプリとして高いシェアとアクティブ率を誇るLINEを活用した「LINE@宅配注文サービス」をCTCの支援のもとで新たに構築。
から運用を開始しています。サービスでは、LINE公式アカウントではなくLINE@を利用しており、LINEのMessaging APIと標準ユーザーインタフェースを活用して、組合員がLINEのトーク画面上で注文番号を入力したり、あらかじめ登録してある「お気に入り」から手軽に注文が行えるようにしたりしています。

LINEでは一般的なスマホアプリと違って審査が不要であることに加え、機能的にも当連合会の既存ECサイトで提供しているAPIで実装できる範囲にとどめている。それとともに、CTCに構築してもらった他のアプリの本人認証の考え方を流用し、さらに基盤環境にパブリッククラウドを採用することで、約3カ月という短期でのリリースを実現することができました。
には、組合員の注文忘れを防止するために、LINE上で締め切り1日前に通知を行い、配達予定日をお知らせするような機能拡張も行っています。

【桜井氏】
こうしたLINE@宅配注文サービスによって、組合員により手軽な注文チャネルを提供する一方、当連合会では「食材管理&家計簿アプリ」をCTCの協力を得て開発しました。
組合員向けツールである「ほぺたんポータルアプリ」を通して利用できるような仕組みをから運用しています。

まず、食材管理アプリについては、生協の宅配や生協の運営する店舗で購入した商品が自動的にアプリに反映され、冷凍、冷蔵、常温といったカテゴリごとに表示される仕組みを提供。食材の消費期限、賞味期限を入力することで、期限が迫っている未消費の商品についての通知をしたり、商品を消費した旨をアプリに入力できたり、冷蔵庫内の食材を効率良く管理することができます。また、生協以外で購入した商品についても、レシートをスマートフォンのカメラで撮影もしくは手入力することで、簡単に購入した商品情報を取り込むことが可能。そのほか、次回宅配予定の商品の確認などもこのアプリ上で行うことができます。

一方の家計簿アプリでは、生協での購入により自動反映されたデータや、他の店舗のレシートから読み取ったデータ、あるいは別途入力した光熱費などのデータに基づいて家庭の収支を月別、日別で確認できる機能を提供。さらに家計簿アプリには、食材やカテゴリ、調理方法、調理時間などの条件によるレシピ検索機能なども搭載されています。

今後も当連合会では、CTCの支援も得ながら、例えばスマートスピーカーを使った音声注文サービスなど、デジタル技術を活用した先進的なサービスの提供に積極的に取り組み、組合員の暮らしにさらなる価値を提供していきたいと考えています。

講演の様子

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