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CTC Forum 2018 講演

「お客様の一番近い存在」になるためにG Suite活用で推進する働き方変革

更新

多様なアプリケーションをシームレスに使え、コラボレーションが容易になることがG Suiteの大きな魅力。これにより社員行動の自律性も大きく向上

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開催日
主催
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
講演
株式会社ファミリーマート

デジタルディバイドを避けるため「5W3H」を意識

株式会社ファミリーマート オフィサー システム本部 システムソリューション 部長 田中 栄一氏

株式会社ファミリーマート オフィサー システム本部 システムソリューション 部長 田中 栄一氏

すでに当社社長の澤田が基調講演で述べたように、ファミリーマートが目指しているのは「お客様の一番近い存在」になること、つまり地域密着型店舗の実現です。しかし以前の現場では利便性を追求した結果、業務過多に陥っており、人手不足も深刻化していました。店舗スタッフの負担がこのまま増大すれば、お客様にとって一番近い存在になることは困難です。

そこでファミリーマートでは、テクノロジーを活用した企業文化の変革を進めてきました。Googleと「Cultural Transformation」と「RetailにおけるGoogle Cloudの応用」の2分野で提携を行い、その一環としてG Suiteの活用を行っています。

G Suiteには、ドライブやミート、Google+、ハングアウト、カレンダー、スプレッドシート、ドキュメント、スライドなど、多様なアプリケーションが用意され、これらをシームレスに使えるようになっています。にG Suiteの利用を開始してから約1年が経過しましたが、これらのアプリケーションによって働き方は大きく変わりました。

ハングアウトによるWeb会議は毎週1,000回程度行われており、Google+のコミュニティ数は5ヵ月間で100以上増加、ファイルもローカルPCではなくG Suiteのドライブで管理されています。また先日の北海道胆振東部地震では、北海道エリアの社員が現場の状況を自発的に発信、災害時の状況把握や早期意思決定に貢献しました。このような行動が当たり前になることで、ビジネスも強くなっていると感じています。

この取り組みで重視しているのは、デジタルディバイドを発生させないことです。そのために「5W3H」を意識しています。
3Hとは「How to」に「H/W(デバイス)」「How much」を加えたものです。G Suite導入を機にiPhone貸与を全社員へと拡大し、本部8,000人、18,000店舗を含めたCultural Transformationを、圧倒的なスピードで実現しようとしているのです。

G Suite利用を成功させるための鍵の1つは、ネットワークをどのように強化するかです。G Suiteを導入するということは、改革のための時間を買うことに他なりません。その原資はネットワークコストです。そのために、ネットワークパートナーであるCTCとはさまざまな取り組みを行いました。例えば、G Suiteへの経路は独立させ他に影響しないようにする、透過型プロキシを使用してバーストトラフィックを適正に処理する、設備コスト削減と共にネットワーク構成の大幅変更を不要にする、といったことを行っています。このようなことが可能なのはCTCの大きな強みであり、セキュリティを守りながらクラウドを使うことが可能になりました。
さらに、トラフィックがバーストした時には柔軟に拡張できるよう、契約内容の検討も行っていただきました。

実際に取り組んでみてつくづく感じたことは、働き方改革では「コラボレーション」こそが重要だということです。そのためには「One Source」「Multi Edit」「Multi Use」の実現が必要です。G Suiteで同じファイルを共同編集できるようになったことは、非常に大きなメリットだと思います。またこれはGoogleからの受け売りですが、キーワードは「Change Management」、変化をマネージすることです。社員の改善への意欲を否定することなく、それをG Suiteでどう実現できるかを考えています。1年の経験でノウハウも蓄積されました。これからは各地域の成功事例を発表会などで共有していきたいと考えています。また、同様の取り組みを行いたいという方にはアドバイスも可能なので、ぜひお声がけください。

講演の様子

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