CTCは飲料関連消費財製造・販売大手A社様との共同出資による情報システム会社と共同して、A社様、およびその子会社様のSAP同時アップグレードプロジェクトを推進し、2007年1月に新システムをリリースするとともに大きな問題なく安定稼働を迎えることに成功しました。
CTCの役割
約2年間のプロジェクト全般にわたり、プロジェクト管理、基本設計、環境構築、開発、検証、導入をお客様のシステム子会社と共同で実施。
プロジェクトの概要
- ※1 SLO:System Landscape Optimizationの略。構築済み新環境へDBレベルでデータのみを直接移行するSAP社が提供するデータ移行サービス。本番環境を先に構築してしまい、最後にデータのみを移行するため、本番環境でのテスト期間を十分に確保できるのが特長。
プロジェクトの特色
1.大幅なバージョンアップおよび機能変更への対応
- アセスメントツールを活用したプロジェクトプランニング
- 1-パス検証を基本としたバージョン差異改修
- SLOを活用した移行方式を採用し、検証期間を十分に確保
2.マスタ整備の同時実施
- ユーザー様と協業しての継続したマスタデータ整備を実施
- CWB※2を活用したマスタデータ変換およびトランザクションデータ統合
- データ変換に特化した検証作業を十分に実施
- ※2CWB:SLOサービスの一部で、コードの統合およびデータ変換を行う機能
3.5日間のダウンタイム中でのすべての移行作業実施
- SLO活用により、従来方式で10日間を見込んだシステム停止時間を5日間に圧縮(データ移行、データ変換および検証を含む)
- 約500タスクに及ぶすべての移行作業を手順書化
- 計3回の移行リハーサルを実施し、移行作業の品質を担保
- ※3MWB:SLOサービスの一部で、データの移行や複数システムにわかれたSAPデータを統合する機能