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トーソー株式会社 様

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基幹システムのデータベースをOracle Exadataに移行
受注入力の性能向上やコスト、運用負荷削減を実現

カーテンレールなどのインテリアメーカーとして知られるトーソー株式会社(以下、トーソー)。同社は、CTCの支援のもと、日々の受注入力で発生する膨大なデータベースアクセスをより円滑に処理すべく、データベースをOracle社の「Oracle Exadata Database Machine」(以下、Oracle Exadata)に移行した。高い入力レスポンスの達成、さらにはデータベース統合によるコスト削減や運用負荷軽減を実現している。

課題と効果

課題
  • 受注入力を円滑に行うためレスポンスを向上したい
  • データベースのコストと運用負荷を削減したい
効果
  • アクセス集中時でも2秒以内のレスポンスを確保
  • 乱立するデータベースの統合で、ライセンス料および運用負荷を削減

導入事例インタビューデータ

会社名
トーソー株式会社
所在地
東京都中央区新川1丁目4番9号
設立
1949年9月
URL
https://www.toso.co.jp/新しいウィンドウで開く
  • トーソー株式会社 情報システム室長 兼 管理課長 藁谷 公夫氏

    トーソー株式会社

    情報システム室長 兼 管理課長

    藁谷 公夫氏

  • トーソー株式会社 情報システム室 運用課長 須藤 和行氏

    トーソー株式会社

    情報システム室 運用課長

    須藤 和行氏

  • トーソー株式会社 情報システム室 開発課 古川 裕二氏

    トーソー株式会社

    情報システム室 開発課

    古川 裕二氏

  • トーソー株式会社 情報システム室 運用課 一澤 なつみ氏

    トーソー株式会社

    情報システム室 運用課

    一澤 なつみ氏

受注入力の高レスポンス確保にはデータベースの性能向上が不可欠

に創立70周年を迎えたトーソーは、カーテンレールやブラインド、ロールスクリーンなど窓周り製品の企画・製造・販売を中心に事業を展開。中でもカーテンレール類は60年以上にわたり国内シェア約50%の実績を持つトップメーカーだ。近年は一般住宅市場に加え、オフィスビルなど法人向けのコントラクト市場にも注力し、売上を伸ばしている。

同社は商品の受注業務において、多い時で1日に約15,000件の受注データを入力する必要がある。受注データ入力は対話形式を採用しており、伝票1枚分の入力にはデータベースへのアクセスが計30~40回発生することとなり、膨大なアクセス数となる。

トーソー株式会社 情報システム室長 兼 管理課長 藁谷 公夫氏は「連休明けなど受注が集中する時でもデータ入力業務を円滑に行うには、少なくとも2秒以内のレスポンスが求められます。そのため、受注システムのデータベースには高いパフォーマンスが欠かせないのですが、従来のデータベースでは限界を迎えつつありました」と振り返る。
加えて、システムごとのデータベース乱立という課題も抱えていた。同社情報システム室 運用課長 須藤 和行氏は「データベースのサーバ台数が多く、ライセンス料をはじめコストが膨れ上がり、運用保守の負担も増えていました」と語る。

データベースをOracle Exadataにリプレース 目標性能とコスト・運用負荷削減を達成

同社は、基幹システムのオープン化を進める中で、それらの課題を解決するため、CTCの支援のもと、データベースのリプレースに取り組んだ。CTCの推薦で採用した製品がOracle Exadataだ。ハードウェアとソフトウェアが一体となったハイパフォーマンス・データベース・サーバである。

「Oracle Exadataは圧倒的なパフォーマンスが魅力でした。その上、CTCはOracle Exadataの構築・運用の実績が豊富であり、深いところまでサポートしてもらえるので、安心して導入に踏み切れました」(須藤氏)
データベースをOracle Exadataにリプレースしたことで、連休明けなど受注入力が集中する時でも、レスポンス2秒以内という要件に対して、余裕をもって対処できるようになった。

「パフォーマンスに加え、複数の他システムのデータベースをOracle Exadata 1台に統合できたのも大きいですね。従来のユーザーライセンスからプロセッサライセンスに切り替えたこととあわせ、ライセンス料を大幅に抑えられるようになりました。同時に、統合による運用保守の負担軽減も達成しています」(藁谷氏)

Oracle Exadata X7にアップグレード 可用性のさらなる向上も実現

トーソーは、ハードウェアのリース切れを契機にOracle Exadataのアップグレードを行った。に導入した製品はOracle Exadata X3であったが、Oracle Exadata X7に移行した。
「Oracle Exadata X3を5年間使ったところ、トラブルもなく安定稼働を続けており、その実績から絶大な信頼を寄せています。より高性能のX7へのアップグレードによって、パフォーマンス向上やデータベース集約の効果をさらに得られます」(須藤氏)

移行作業は土日祝日を利用して行った。同社情報システム室 運用課 一澤 なつみ氏は「CTCの支援のおかげで、移行計画作成から動作確認までスムーズに進み、スケジュールを前倒しで移行を完了できました。もちろん、狙い通りのパフォーマンスも確保でき、とても満足しています」と語る。

データベース統合についても、基幹システム全てに人事やFAXといった業務系の一部も含めるなど更に推進でき、ライセンスコスト削減や運用負荷軽減といった効果が今まで以上に得られている。
その上、可用性の更なる向上も実現できた。可用性向上のため、Oracle Exadata X3を待機系マシンとして利用する構成に変更。レプリケーションや本番系/待機系の切り替えを行うソフトウェア「Oracle Data Guard」の導入、それにあわせてOracle ストレージ「ZFS」へのバックアップ強化や回線の最適化なども実施している。

同社情報システム室 開発課 古川 裕二氏は「バックアップに要する時間はメインフレーム時代の2時間から30分程度に短縮できました」と話す。
Oracle Exadata X7への移行に際してデータベースのリモート監視強化もCTCの提案で実施し、トータルで可用性をより高められた。「ログ蓄積によるディスク容量圧迫をアラートメールですぐさま知らせるようにしました。Oracle Exadata X7を利用するアプリケーションは開発ベンダーが異なるのですが、それらを横断的にリモート監視できる仕組みを作成しました」(須藤氏)

藁谷氏はこれらOracle Exadata X3からX7に至るまでのCTCのソリューションを「CTCは質問に素早く回答してくれるなど、サポートが手厚くて助かります。それに当社を熟知した上での的確かつ明快な提案をタイムリーにしたり、最新の技術情報を提供したりするなど、頼れるパートナーですね」と評価する。

トーソーは今後、引き続きCTCの支援を受け、Oracle Exadata X7へのデータベース統合を一層進めつつ、システム全体の最適化も図っていく。「基盤のオープン化のみならず、各システムの抜本的な再構築も然るべきタイミングで実施していきます。アプリケーションの使い勝手向上、さらにはデータベースもテーブルから作り替え、システム間のデータ連携を促進することなどにも取り組んでいきます。また、クラウド移行も適材適所で行うなど、あらゆる角度で最適化します」(藁谷氏)

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