働き方改革を妨げる原因を解消し
快適、セキュア、フレックスに活用する

近年、ファイル共有サービスのBox、メール・スケジュール管理のOffice 365、経費精算のConcurなど魅力的な機能特化型のパブリッククラウドが多数登場しています。しかし、1つで完結するものはなく、複数のクラウドを組み合わせることが重要で、マルチクラウドが必須となります。

一方で、クラウド利用には、ネットワークパフォーマンスやセキュリティの不安があるでしょう。また、マルチクラウドを個別に管理・運用すると、却って負荷が増えかねず、それではクラウドの良さを享受できません。あるべきマルチクラウドとは、「快適に、セキュアに」使えるべきで、これがIIJクラウドの大原則です。

IIJは、AWSやMicrosoft Azureを含むIaaSを中心に各種クラウドサービスと統合運用管理サービスを提供する「IIJ GIO」、オフィスITに必要なモビリティやアクセス制御などを実現する「IIJ Omnibus」、セキュリティサービス「wizSafe by IIJ」、フルMVNOサービス「IIJ モバイル」などを安定したネットワークプラットフォーム上で提供します。さらに、SIや運用アウトソーシング、SOCによる監視などのサービスを提供し、この全体像を「One Cloud」と呼んでいます。CTCの横浜コンピュータセンターにもIIJの設備があり構内接続で直結可能です。

ここから、クラウドのさまざまな課題を解決するIIJの新サービスを紹介します。働き方改革を推進するため、いつでもどこでも仕事ができるよう制度を改める企業が増えています。しかし、そのボトルネックとなるのがVPNです。VPNは、よく切れる、遅いという課題があり、結局使えないというケースも少なくありません。

「IIJフレックスモビリティサービス」は、いつでも、どこからでも快適・セキュアに使え、切れないVPNによりユーザーストレスを軽減するサービスで、2018年12月に提供開始予定です。
従来のVPNはフロアを移動すると接続し直す必要がありますが、IIJフレックスモビリティサービスなら接続し直す必要がなく、移動前に作業していた続きから再開できます。動画もクリアなので、ネット会議も快適です。また、アプリ改修なしでスプリットトンネルを実現するので、特定のアプリだけVPNを通すといったことが容易に実現します。

クラウドを使う際に発生する新たな課題として、セッション数の増加による遅延や負荷増大があります。現在サービス開発中の「クラウドプロキシ」は、プロキシ設定だけで経路情報を生成・配布し、クラウドへの最適経路を、手間をかけずに自動振り分けするサービスです。

クラウド化を進めても、SaaS化できないアプリは残ります。
そうなるとPCの調達・管理が残り、IT部門の負担はあまり減りません。「IIJ 仮想デスクトップサービス」は、このような課題に応えるサービスで、2019年2月頃リニューアルしサービス開始予定です。5,000ユーザーまで収容可能になり、Windows10対応、Web分離用途にも利用できるようになります。

Office ITをクラウド化できても残るものに、Active Directory（AD）があります。IDaaSは使うものの、その大本は社内のADが多く、これでは社内のADは残り続けます。「IIJディレクトリサービス for Microsoft」は、ADごとクラウド化するサービスで、2018年12月に提供予定です。従来のサーバホスティングとは異なり機能として提供するので、運用負荷を軽減します。

ここまで紹介してきたサービスは、いずれもクラウドを快適に、セキュアに使うために開発してきたサービス群であり、マルチクラウドの価値を最大化するプラットフォームです。

IIJのOne Cloudは進化し続けます。ぜひご期待ください。