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Open Compute Project

更新

Facebookが設計したハードウェアであるOpen Compute ProjectとOpenStackなどのオープン&スタンダードな技術を組み合わせた次世代ITインフラ「Open Cloud Package」をご提案します。

Open Compute Project 製品

Open Compute Project (OCP) の仕様に準じた製品は、ラック (OpenRack)、サーバー、ストレージ、ネットワークスイッチ(Top of Rack switch) があります。

OpenRack

OpenRackはOCPの仕様に準拠したOCP サーバー、ストレージ、スイッチ等をラッキングするための専用ラックです。

多くの汎用IAサーバーはサーバー本体にパワーサプライ(電源装置)を搭載していますが、OpenRack はサーバーが個々に持つパワーサプライをラックレベルに集約し、ラックの奥にあるDCバスバーによって電源供給する仕組みになっています。

OpenRackの中央にパワーシェルフ(Power Shelf)が配置され、このパワーシェルフの中には6つのパワーモジュールが搭載されています。ホットスワップに対応しており、N+1の冗長構成が可能です。

OpenRackの奥にはDC(直流)のバスバーが組み込まれており、パワーシェルフによってAC→DC変換され、バスバーを経由してサーバ/ストレージは直流電源を受電します。

OpenRackに搭載する機器をもっとも効率よく配置するためにEIA(米国電子工業会)が策定した標準仕様に準拠したラックとは異なり、21インチのラックサイズです。EIAではラックに搭載する機器の高さは1U(ユニット)単位で規定されており、1Uは1.75インチ(44.45mm)になり、ラックの内幅は19インチ(482.6mm)です。

これに対してOpenRackは、ラックに搭載する機器の高さをOU(オープンユニット)と呼ばれる単位で規定しており、1OUは1.89インチ(48mm)です。幅は21インチ(533.4mm)幅です。この幅広のフォームファクターによって熱処理のための空間を広げるだけではなく、電源とネットワークケーブル配線のためのより優れたメンテナンス性を提供します。

Power Shelf

Power ShelfはOCP OpenRack の中央部分に配置

OCP OpenRack 直流(DC) バスバー

OCP OpenRack 直流(DC) バスバーはラックの背面に3本設置

日本国内データセンターに適した仕様のラックシステム開発

上記のOpenRackに加えて、CTCでは現在、村田製作所、NTTデータ先端技術と共同で日本国内データセンターに適した仕様のラックを開発しています。

上記のOpenRackは米国での使用を前提に設計されているため、高さと奥行きが大きく、電源は日本国内で標準的に使用されている単相ではなく3相が標準採用されています。コストについても通常の19インチラックと比較すると高額になるため、日本国内のデータセンターでOCP仕様のハードウェアを使用するためには、電源とラックサイズ、コストの課題を解決し、耐震性能を考慮した設計を専用ラックシステムに導入することが求められていました。

本ラックの特長は、米国で採用されている3相4線200Vまたは480Vのみに対応するだけでなく、日本国内で多く採用されている単相100Vまたは200V、3相3線200V、加えて高効率が期待されるHVDC(高電圧直流給電)方式の選択も可能になります。幅広い入力電源の選択肢によって、従来から使用されているサーバルームへの導入が容易になります。また、ラックの高さや奥行きも日本国内で標準的に使用されているサイズに変更予定で、米国で販売されているOCP専用ラックの7割程度の価格帯を検討中しています。

サーバ (OCP Server)

OCPのサーバーは、2つのモデルを提供します。2OU (オープンユニット) に3ノード搭載可能なモデルと2OU (オープンユニット) に4ノード搭載可能なモデルがあります。

両モデルともに、Intel Xeon E5-2600 v3 プロセッサーを搭載し、最大512GB メモリ、1または2本の内蔵ディスクが搭載可能です。

EIAの19インチラックの場合、2Uのスペースに1Uのラックマウント型サーバーが2台搭載可能であり、42Uラックでは最大42台です.一方でOCPのサーバーでは、1ラックあたり最大72台のサーバーが搭載可能であり、省スペース化されたサーバーは非常に高い密度で搭載が可能になります。

2OU 3ノードモデル

2OU 4ノードモデル

ストレージ

OCP ストレージはOCPサーバーとRAIDカード接続するJBODがあります。

ストレージもサーバー同様の2OU (オープンユニット) のシャーシサイズに、30本のSAS,SATAディスクの搭載が可能です。

EIAの19インチラックに2Uの筐体に3.5インチディスクを12本搭載する汎用ストレージの場合、1ラックに252本搭載可能ですが、OCPストレージは1ラックに392本を搭載可能です。

このようにOCPサーバー、ストレージは省スペースデザインであり、ラック内に搭載できるサーバー、ストレージの台数を非常に高めることが可能です。

2OU 28 x 3.5インチ HDDモデル

各製品の価格/詳細な構成についてはお問い合わせください。

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