CTC Group Global Report
各国の現場から見るAI導入とその戦略
マレーシアのAI政策とCTC Global マレーシアの技術革新
Chief Technology & AI Officer
CTC Global Sdn. Bhd.
Peter Tan
デリバリーディレクターとして、マレーシアの主要銀行2社に対するアウトソーシング業務を統括した後、CTO兼ワークプレイスビジネスディレクターとして、技術戦略の立案及びエンドユーザーコンピューティング、ワークプレイスソリューションを推進。現在は、AI及びイノベーション戦略の策定と推進を担う。
国を挙げて世界のAI経済国を目指す
マレーシアでは政府と民間の連携によりAI推進が加速しています。2024年12月に設立された国家AI事務局(NAIO)は、AI政策・倫理・規制を統括するAI技術行動計画を策定。AIサンドボックスや「AI at Work 2.0」などの施策を展開し、AI法の制定も視野に入れています。
今年度は、AI研究開発や大学での教育費※1などに多額の国家予算を投入し、世界トップ20のAI経済国入りを目指しています。
CTC Global Sdn. Bhd.(以下:CTC Global マレーシア)は、こうした背景のもと、AIに段階的に取り組み、初期には機械学習を活用し、異常検知や予兆保全を通じて根本原因を特定、IT運用の最適化を実現しました。その後、LLMによる文書要約や社内チャットボット、AIアシスタントを導入し、業務の自動化とナレッジ活用なども支援してきました。
現在は、LangChain※2やAutoGen※3などの最新フレームワークを活用したエージェント型AIに注力しています。IT運用、セキュリティ、ERP/CRM業務など、複雑なタスクを自律的に遂行し、APIやデータベースと連携することで、業務全体の高度な自動化を実現します。また、お客様とAI技術の共同検証を行える「CUVIC AI Technical Solutions Laboratory」を10月に開設予定です。NVIDIAやRed Hatなどとの協業に加え、AIベンダーと戦略的に連携し、未来を見据えてお客様の成長を支援しています。
- 2025年度は国家予算でAI研究開発に約210億円、大学でのAI教育に約18億円、スタートアップ支援に約105億円を投入。
- LangChain:複数のAIモデルやツールを連携させて、複雑な処理を可能にするフレームワーク。記憶や外部データとの連携など、エージェント型AIの構築に適している。
- AutoGen:Microsoftが開発したエージェント型AIのフレームワーク。複数のAIエージェントが協調してタスクを遂行することで、より高度な自動化を実現。
記載内容は掲載当時の情報です。最新情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
