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SAP BTPとは?主要機能と他のPaaSとの違い、導入事例を紹介

SAP BTPは、SAP製品を支える基盤であり、アプリ開発や自動化、データ分析などを組み合わせて活用できるプラットフォームです。
本記事では、SAP BTPの概要や機能、導入によるメリットと注意点を解説します。
CTCが提供するSAP Cloud ERP導入支援サービス「Figues(フィグ)」の導入事例も紹介しているので、SAP BTPの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

- SAP Business Technology Platform(SAP BTP)とは?
- SAP BTPの主要な機能5つ
- 1. アプリ開発(Application Development)
- 2. 自動化(Automation)
- 3. 統合(Integration)
- 4. データ・分析(Data and Analytics)
- 5. AI(Artificial Intelligence)
- SAP BTP最大のメリットはSAP製品との親和性が高いこと
- 1. SAP Cloud ERPとスムーズに連携する
- 2. セキュリティが強固に保てる
- 3. トレンド技術(AI・データ分析)にも柔軟に対応できる
- CTCのSAP BTP導入サポート事例|東海エレクトロニクス様
- SAP BTPを導入する際の注意点
- 1. 特化製品の方が優位なケースがある
- 2. 導入コストがかかる
- 3. スキルや知見が必要になる
- 「Figues」でSAP BTPの導入から運用までサポート
- SAP BTPの導入で企業のDXを推進しよう
SAP Business Technology Platform(SAP BTP)とは?

SAP BTPは、SAP社が提供するクラウド基盤サービス(PaaS:Platform as a Service)です。
SAP BTPの特徴はアプリ開発や業務の自動化、システム間の連携、データ分析、AI活用などを、1つのプラットフォームで実現できることです。
SAP社はSAP BTPを、すべてのSAP製品を支えるテクノロジー基盤として位置付けています。AIやデータ分析などの先進的な機能もSAP BTPを通じて提供されるため、企業はERP(SAP Cloud ERP)を中心に、システム全体を柔軟に拡張できます。
また、SAP BTPではSAP ERPと親和性の高いツールを活用し、Side-by-Side開発と呼ばれる手法で拡張可能です。
ERPの標準機能を直接変更せずに、SAP BTP上でアプリケーションを構築・連携するため、システムの標準構成(クリーンコア)を保ちながら、自社の業務に合わせた機能を追加できます。
関連記事:クリーンコアとは?持続可能なシステム運用を実現するための考え方とポイント
SAP BTPの主要な機能5つ

SAP BTPの主な機能は、次の5つです。
アプリ開発(Application Development)
自動化(Automation)
統合(Integration)
データ・分析(Data and Analytics)
AI(Artificial Intelligence)
これらの機能を組み合わせて活用することで、企業はシステムの拡張や業務効率化、データ活用を推進できます。
1. アプリ開発(Application Development)
SAP BTPでは、ローコード / ノーコード開発から本格的な拡張開発まで、幅広いアプリケーション開発ができます。
例えば、申請フローの自動化アプリや在庫状況を可視化するダッシュボードなど、現場業務に合わせた小規模アプリを短期間で開発可能です。
アプリの実行環境として、「Cloud Foundry Runtime」や「Kyma Runtime」が提供されており、マイクロサービス型の拡張アプリも簡単に動かせます。
また、SAP BTPにはSAP社の提供するシステムとの接続サービスがあらかじめ整備されているため、ERPなど既存システムと連携したアプリケーションの構築もスムーズです。
2. 自動化(Automation)
SAP BTPでは、これまで人が手作業で行っていた定型業務や承認フローを自動化できます。
例えば、経費精算の承認ルートや新入社員の受入作業を自動で処理することで、担当者の負担を減らし、対応スピードが向上します。
SAP BTPには、「SAP Build Process Automation」といった業務の一部を自動化するためのツールが用意されており、プログラミング知識がなくても設定可能です。
また、AIによる自動判定などを組み合わせることで、より複雑なプロセスも効率的に進められます。
3. 統合(Integration)
SAP BTPでは、SAP製品だけでなく、Non SAPシステムともAPIでつなぐことが可能です。
これにより、部署ごとやシステムごとに分断されていたデータを一元化し、シームレスな業務運用を実現できます。
例えば、SAP BTPの「Integration Suite」を活用すれば、SAP ERPとNon SAPシステム、クラウドとオンプレミスなど、異なる環境のシステム間を連携可能です。
それぞれのシステムをそのまま活かしながら情報を共有できるため、会社全体でデータ活用できる仕組みを構築できます。
4. データ・分析(Data and Analytics)
SAP BTPでは、社内に散在するデータを一元的に管理し、分析することが可能です。
経営層が正確でスピーディな意思決定をするには、部門やシステムごとに分断されていた情報を的確に把握することが大切です。
例えば、SAP BTPの「SAP Datasphere」や「SAP Analytics Cloud」を活用すれば、販売・在庫・財務などのデータを可視化し、経営や現場で状況をすぐに把握できるダッシュボードを構築できます。
経営層は業績や在庫状況を確認して的確な判断を行い、現場担当者は最新データをもとに業務を最適化できます。
5. AI(Artificial Intelligence)
SAP BTPでは、AIを活用して業務の効率化や高度な分析を行えます。
SAP BTP上で提供されるAIサービスを利用することで、需要予測・画像認識・文章の自動分類などを自社業務に組み込むことが可能です。
また、SAP ERPに蓄積された業務データを活用するためのAI基盤も整備されており、SAP BTP上でSAPシステムのデータを活用したAIエージェントを構築できます。
現場担当者の判断を支援したり、日々の業務を自動化したりといった、データに基づいて業務を行えます。

SAP BTP最大のメリットはSAP製品との親和性が高いこと

SAP BTPはSAP製品と親和性が高いため、次のようなメリットが得られます。
SAP Cloud ERPとスムーズに連携する
セキュリティが強固に保てる
トレンド技術(AI・データ分析)にも柔軟に対応できる
SAP BTPを活用することで、SAP ERP環境を標準状態に維持しながら、自社の業務に合わせた拡張や最新技術の活用を効率的に進められます。
1. SAP Cloud ERPとスムーズに連携する
SAP BTPは、SAP Cloud ERPに最適化された設計のため、データや機能をスムーズに連携させることが可能です。
他のPaaSでは追加の開発や設定が必要になる部分も、SAP BTPならあらかじめ用意された部品を利用できるため、ERPの標準状態(クリーンコア)を保ちながら、周辺業務の拡張を進められます。
関連記事:SAP ERPのDXとABAPモダナイズ|レガシーシステムの最大問題点はレガシーコード
2. セキュリティが強固に保てる
SAP BTPでは、基幹システムを扱う上で重要な認証・認可の仕組みが、SAP標準のID管理と統合されています。
他のクラウドサービスのように個別でセキュリティ設計を行う必要がないため、企業のセキュリティ要件を高いレベルで満たすことが可能です。
また、SAPが提供する共通のセキュリティ基盤を利用することで、アクセス管理やデータ保護を一元管理できます。
3. トレンド技術(AI・データ分析)にも柔軟に対応できる
SAP BTPでは、AIやデータ分析などの最新技術を柔軟に取り入れることが可能です。
新しい機能はSAP BTP上で順次提供されるため、追加のクラウド導入を行わなくても、最新の技術をすぐに活用できます。
また、SAPは常に業界のトレンドを分析し、必要に応じて自社開発やパートナー企業との連携を通じて、その成果をSAP BTP上に反映しています。
よって、企業は最新の技術を取り込みながら、基幹システムを常に最新の状態に保つことが可能です。
CTCのSAP BTP導入サポート事例|東海エレクトロニクス様
東海エレクトロニクス株式会社は、SAP ECC6.0から「SAP S/4HANA® Cloud Public Edition」へ移行し、稼働を開始しました。
導入ではFit to Standardアプローチを採用したため、ERPを標準のまま導入し、業務要件に合わせた拡張はSAP BTP上で行う「Side-by-Side」方式を取り入れています。
関連記事:Fit to Standardを実現させるために必要となる考え方
CTCは、バージョンアップ対応やSAP BTP開発を含む運用・保守を、月10〜40時間範囲で選べる契約体系で伴走支援しています。
SAP BTPの活用では、受発注や外部倉庫管理に関するEDI機能や購買伝票の一括取込機能を開発しました。これによりエラーの原因を特定しやすくなり、開発や保守にかかる手間を削減できました。

CTCでは、SAP Cloud ERPおよびSAP BTPの導入・活用を支援する伴走型サービス「Figues」を通じ、継続的な業務改善とシステム運用を支援しています。
また、企業のシステム部門のご担当者様向け教育もご提供し、自立的な運用による内製化支援もいたします。
SAP ERPシステムをクリーンコアで維持しつつ、最適な拡張や運用を検討している企業様は、お気軽にお問い合わせください。
関連記事:クラウドERPとは?パブリック型とプライベート型の違いと失敗しない導入の考え方
SAP BTPを導入する際の注意点
SAP BTPを導入するにあたって、いくつか理解しておきたいポイントがあります。
特化製品の方が優位なケースがある
導入コストがかかる
スキルや知見が必要になる
SAP BTPの特徴を理解しておくことで、導入後の運用や活用にも役立ちます。
1. 特化製品の方が優位なケースがある
SAP BTPはアプリ開発・自動化・分析など幅広い機能を網羅していますが、細かなカスタマイズや高度な分析機能を求める場合には、特定領域に特化した専用ツールの方が適している場合があります。
しかし、SAP BTPはSAP Cloud ERPとネイティブに統合できるため、システム全体で見たときの連携性や運用効率の高さは強みです。
2. 導入コストがかかる
SAP BTPは基幹システムと連携する重要なプラットフォームであるため、初期導入や運用に一定のコストが発生します。
また、活用する機能や範囲が広がるほど、設計や保守にも専門的なリソースが必要です。
一方で、複数の機能を一元的に利用できるため、長期的には運用コストや工数削減の効果が期待できます。
3. スキルや知見が必要になる
SAP BTPの運用には、その環境および提供される各コンポーネントなど、SAP BTP特有の知識やスキルが求められます。
社内でノウハウを蓄積するには一定の時間がかかり、開発や保守の初期フェーズではリソースが不足する場合もあります。
安定した運用体制を構築するためには、専門のパートナー企業と連携しながら進めることも重要です。
「Figues」でSAP BTPの導入から運用までサポート

CTCではSAP Cloud ERPの導入とSAP BTPの活用を一貫して支援する伴走型サービス「Figues(フィグ)」を提供しています。
Figuesの主な特徴は、次のとおりです.
Fit to Standardに基づく導入:ERPを標準のまま導入し、運用負荷を最小限に抑制
SAP BTPによる業務拡張:競争領域など必要な業務要件をSAP BTP上で柔軟に実現
クリーンコアの維持:システムを複雑化させず、長期的な運用の安定性を確保
企業はシステムの標準性を保ちながら、自社業務に合わせた最適な拡張と運用を両立できます。
お客様の課題に合わせて最適なプランを提供しています。SAP BTPやSAP Cloud ERPの導入をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
SAP BTPの導入で企業のDXを推進しよう
SAP BTPは、SAP製品を支えるテクノロジー基盤であり、業務の拡張やシステム連携を柔軟に行えるプラットフォームです。
SAP BTPの主な特徴は、次のとおりです。
ERPとの高い親和性:標準機能を保ちながら柔軟に拡張ができる
幅広い機能領域:開発・統合・分析・AIなどを活用できる
クリーンコアの維持:標準構成を保ちながら効率的に運用・拡張できる
SAP BTPを導入することで、企業は変化に対応しやすいシステムを構築できます。
ただし、システムの設計・運用には専門的な知識・スキルが求められるため、パートナー企業と連携しながら進めることも重要です。
CTCでは、SAP BTPを活用したシステム拡張や運用を支援しています。SAP BTPの導入や活用を検討されている方は、お気軽にご相談ください。


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