事例

鈴与シンワート株式会社 様

更新

IaaSのストレージ負荷の急増にネットアップのオールフラッシュで対応
スケールアウトで将来の拡張性も確保

物流・流通・建設など、多彩な事業を展開する鈴与グループの一員として、IT事業を手掛ける鈴与シンワート株式会社は、クラウドサービスでのストレージI/Oの爆発的な増大という事態に対応すべく、伊藤忠テクノソリューションズの提案によって、ネットアップのオールフラッシュストレージ「SolidFire」を導入した。結果、ストレージI/O性能の大幅向上はもとより、ストレージの実効容量を飛躍的に拡大させるなど、想定を超える効果がもたらされている。

課題と効果

課題
  • 提供中のIaaSにヘビーユーザーが出現、膨大なストレージI/Oが発生
  • 他ユーザーへの悪影響を避けるためストレージ増強が急務に
  • 将来的な拡張も考慮し、スケールアウト型オールフラッシュストレージを検討

新たなストレージシステムとして「NetApp SolidFire」を導入

効果
  • ストレージのI/O性能を大幅に向上
  • 重複排除・データ圧縮によりデータサイズが約18分の1に
  • ストレージの可用性・運用性が飛躍的にアップ

導入事例インタビューデータ

会社名
鈴与シンワート株式会社
所在地
東京都港区芝4-1-23 三田NNビル 22階
設立
1947年
URL
http://www.shinwart.co.jp/新しいウィンドウで開く
  • 鈴与シンワート株式会社

    ソリューションカンパニー
    クラウドサービス事業部
    クラウドサービス部 課長

    山田 昌洋氏

導入背景

ストレージ負荷の突然の激増でI/O性能の大幅アップが急務に

鈴与シンワートが展開するIT事業は、ソフトウェアの受託開発・開発支援、ソフトウェア製品の導入支援・アドオン開発、人事・給与を中心にしたBPO事業、データセンター事業、さらにはクラウドサービス事業に至るまで、多岐にわたる。このうち、データセンター事業は2008年から「S-Port」というブランド名で展開しており、2010年には、同じファシリティを用いたクラウドサービスを始動させた。現在は、全国6カ所にデータセンターを構え、ハウジングサービスやIaaS/PaaS/SaaSを提供している。

同社が提供するクラウドサービスは、基本的にマネージド型であり、利用者に特別な技術スキルを求めない導入と、活用のしやすさを強みにしながら、ユーザーの裾野を順調に拡大させてきた。そんな同社のクラウドサービスの1つが、マネージドサービス型IaaS「S-Portクラウド Vシリーズ」(以下、Vシリーズ)だ。同シリーズは、様々な業種・業態の企業・組織に利用され、その用途も広範に及んでいる。

このようなIaaSの場合、ストレージなどITインフラの消費量/負荷が、どのようなカーブを描いて上昇するかが読みにくいという問題がある。実際、Vシリーズでは2016年秋、ストレージI/Oが突如として跳ね上がるという事態に直面した。原因は、あるユーザー企業によるストレージI/Oが爆発的に増大したことだ。

「そのお客様は、Vシリーズを使ってコンシューマー系サービスを提供しておられますが、そのサービスの人気が急激に上昇し、1社で4万IOPS(Input/Output Per Second)ものストレージI/Oを発生させるようになったのです。同じストレージ環境を共有する他のお客様のシステム性能に影響が出ないよう、早急な対応が必要となりました」と、鈴与シンワートの山田昌洋氏(クラウドサービス事業部 クラウドサービス部 課長)は振り返る。

この問題を解決すべく、山田氏は複数のユーザーを他のストレージ環境に移行させるなどの応急措置を講じる一方で、新たなストレージの導入に動いた。その新ストレージが、ネットアップのオールフラッシュストレージ「SolidFire」である。

CTCの提案によりSolidFireの導入を決断

SolidFireの導入を提案したのは伊藤忠テクノソリューションズ(略称:CTC)のグループ会社 シーティーシー・エスピー(略称:CTCSP)だ。その経緯について、山田氏はこう説明を加える。

「事態は急を要していましたので、複数のベンダーに提案を依頼し、比較検討を行う時間的なゆとりは持てませんでした。また、当社とCTCグループとの付き合いは深く、提案していただいた内容は納得のゆくものばかりでした。同社なら、間違いのない製品を選定・提供してくれると確信し、新ストレージの提案を要請しました」

こうしてSolidFireの提案を受けた山田氏は、機能検証を即座に進め、同製品の導入で問題の抜本解決が可能と判断、CTCによる提案から約1カ月後の2016年11月に導入を決めた。その後の翌2017年1月に製品が納入され、設置後すぐに鈴与シンワートの社内環境で動作確認とデータ移行を済ませ、本番環境での利用をスタートさせている。

システム概要・導入効果

ストレージI/O性能が飛躍的にアップ、重複排除・データ圧縮でデータサイズが18分の1に

鈴与シンワートが最初に導入したSolidFireは、「SolidFire SF4805」(4ノード構成)だ。その導入効果は「期待をはるかに超える」と、山田氏は言う。

「SolidFireの導入でストレージのI/O性能は飛躍的に高まりましたが、それは想定どおりの効果と言えます。それよりも驚かされたのは、重複排除やデータ圧縮の効果の高さです。これにより、データサイズが約18分の1になることが確認できました。つまり、ストレージの実効容量が物理容量の約18倍になる計算です。また、サーバのクローン作成に要する時間も大幅に短縮され、従来のストレージでは半日ほどを要していた作業が数分で終えられるようになったほか、サーバデプロイの所要時間も従来の10分の1に短縮されています」

加えて、SolidFire の場合、IOPS値の上限と下限の双方が設定できる。この機能は、顧客のストレージ利用の傾向に合わせて、サービスレベルを最適化するのに非常に役立つという。「例えば、ヘビーユーザーにはIOPSの下限値を可能な限り高く設定して期待を満たし、一般ユーザーには従来のストレージと同程度のIOPS値を設定します。これによって、互いに悪影響を及ぼすことなく、ストレージ環境の快適な共用が可能になりました」(山田氏)。

さらに、SolidFireの信頼性や運用性の高さも、特筆に値すると、山田氏は付け加える。

「本番運用の開始以降、SolidFireのハードウェア故障は一切ありません。管理画面のユーザーインタフェースも非常に使いやすく、ストレージ運用の手間も大きく軽減されました。それに重複排除やデータ圧縮の効果を加味すれば、機器導入の採算性は従来のハードディスクストレージよりもはるかに高いと断言できます」

構成イメージ

構成イメージ

今後の展望

スケールアウトのメリットを活かしSolidFireの適用範囲を拡大へ

SolidFireの導入効果の高さを確認した鈴与シンワートでは、SolidFireの適用範囲をさらに押し広げようとしている。具体的には、現行ストレージを更新するタイミングに合わせるかたちで、ユーザー環境のSolidFireへの移行を進めている。その進展に伴い、4ノードのSF4805のキャパシティも限界に近づきつつあるため、新たに2ノードのSF4805を追加導入する決定を下している。

「SolidFireは、スケールアウト型でノードの追加で簡単にリソースが拡張できるという特徴があります。これは、クラウドサービスのストレージには欠かせない機能と言え、我々はその拡張性を活かして、SolidFireの適用範囲を押し広げているのです」(山田氏)。

また同社では、2017年9月頃を目途に、Vシリーズとは別ラインのIaaSとして、セルフサービス型IaaSを始動させるほか、ベアメタルサーバのサービスも企画中だ。

「ネットアップ製品を使うのは、SolidFireが初でしたが、性能、使いやすさ、そしてCTCのサポート品質の全てが満足のゆくものでした。そこでセルフサービス型のIaaSでもSolidFireとは別のネットアップ製品の採用を決めましたし、ベアメタルサーバのサービスでも追加ストレージとしてSolidFireを利用する予定です」(山田氏)。

拡大を続ける鈴与シンワートのクラウドサービス──。その成長を引き続きNetAppSolidFireとCTCグループが支え続ける。

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