コラム

CTC発~和製ナレッジソリューションのご提案~

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韓国・中国・欧米企業に対抗する、問題解決の答えとは?

韓国・中国・欧米企業に対抗するために設計手法を考え直したいと言う相談を受ける事が多くなっています。いろいろな制約条件はあるものの、問題を解決するのがSIerとしての務めであると思います。その答えとは・・・

私がお勧めしたいSIサービス

製造SIビジネス部 工藤浩

製造SIビジネス部 工藤浩

国内製造業のお客様から、韓国・中国・欧米企業に対抗するために設計手法を考え直したいと言う相談を受ける事が多くなっています。人件費等のコストの違い、トップダウン的国民性の違い等の制約条件はあるものの、問題を解決するのがSIerとしての務めであると思います。

その答えとして現在、あるお客様と取り組んでいる設計ナレッジソリューションが問題解決の方法の一つであると考えています。設計(PLM系)ソリューションと言えば、CADや関連ドキュメントと言った設計成果物を管理することが一般的であろうと思います。企業の技術資産であり技術ブランドを形成している成果物をアウトプットする仕事(考える事、エンジニアリングする事)に対して、支援するソリューションは殆ど存在していません。では、考える仕事(必要情報をインプットして結果をアウトプット)に役立つITと言えば、必要な情報を探し出す手間を大幅に削減し、結果情報を簡単に蓄積出来る仕組みを提供するソリューションにあります。(設計知識と設計組立ノウハウストラクチャーをDB化したもの。ホームページの品質源流ソリューション参照)

設計ナレッジを共有すると言う事は、上司部下同僚との関係を大事にし、仲間のためなら自分のナレッジを惜しみもなく提供出来る「和の心」を持つ国民性のある日本でしか成し得ないと思っています。古来からもつ日本の強みを見直して世界へ誇れる手法にしたいと言う気持から出ているのかもしれません。

組織のリーダーとしてやるべき事とは

33年間と言う歴史を持つCTCのPLM(エンジニアリング)技術者の責任者として、まずなすべきことは強みとなる技術を強化し、サービス品質の向上・低価格・短納期でサービスをお客様に提供する事です。

  1. 3D活用サービス
    自社CAD開発を現在でも行っている長年のノウハウに裏付けされたCADを中心とした3D立上げ支援、3D活用と言うサービスには高い評価を得ています。この実績とノウハウを活かし、お客様の設計業務と現在利用中のCAD/PDM等のツールとツールの特性が活かされた設計ルール等で運用されているかを調査するアセスメントサービスもメニュー化しました。業務・Tool・ルールの多角的評価は他社と比べ高品質・短納期・低価格でのサービスになります。3D化(3D活用)と言えばCTCと言う業界No1ソリューションを確立したいと思います。
  2. トータルサービス
    ソフトウェアだけでなくハードウェア、運用サービス、コンサルティングといった機能を有する総合SIerと言う特長を活かし、CADだけでなくPDMやBOM構築に加え、設計インフラ環境をトータルサポート出来る総合力でPLM領域におけるトータルIT投資削減と1STOPによる高品質サポートを実現したいと思います。
  3. 新ソリューションサービス
    和製ナレッジソリューションのご提案を例に挙げましたように、刻々と変化するお客様ニーズに応えていく必要があります。そのためには、新しいソリューションを企画し、次々に提案する事が必要だと思います。例えば、CTCの強みである新技術を利用し、PLM領域でのクラウド技術・タブレット端末等を活用したサービスを他社に先駆けて提供して行きたいと思います。

プロフィール

工藤 浩
(製造SIビジネス部 部長補佐兼PLM技術担当責任者)

  • 1997年大手メーカ系SEを経て、CTCに入社。
  • コンサルタント等の職種を経験し現在の職に至る。
  • 問題解決は現場にあると言うのが主義で、役職関係なく客先に出たがるので部下が色々と大変。
  • 個人利用のビジネスツールに関してはレイトマジョリティ。
  • チャーチルは戦時中でも毎日本を読んでいたと言うように、私も一見関係ないと思う情報にも興味を持つことが好きで、そこからヒントを得ている。結局は「本」「システム手帳」「ノート」でビジネス知恵を確立しているため、これらが私にとっての便利ツールだと思う。
  • 多趣味で、特にこれと言うのがない状態。近い将来はゴルフ。(本部長からの命令なので)
いつも持ち歩いている便利ツール

いつも持ち歩いている便利ツール

編集後記

和製ナレッジソリューションは、現代の日本企業に課せられた急務な義務なのかもしれません。かのベンジャミン・フランクリンが、「Time is Money」と言い放ち、それが米国人の信念として根付き、日本においてもその言葉が大手を振って闊歩しています。しかし、日本人は気づいているのではないでしょうか。「Time is Money」だけで仕事はできないということを。日本の高度経済成長を支えた諸先輩方の胸の中に、「Time is Money」とは違った信念があったことは間違いありません。「和の心を持つ国民性のある日本」と聞き、まず「Time is Money」という等式のような言葉を否定したくなった人間は私だけでしょうか。

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