CTCLS、製薬会社向けサンプル管理システムを提供開始

英Titian社と販売代理店契約を締結し、研究開発の業務効率化を支援

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2016年12月06日 CTCライフサイエンス株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)のグループ会社で、製薬を含むライフサイエンス業界向けにICTソリューションを提供するCTCライフサイエンス株式会社(代表取締役社長:城田 勝行、本社:東京都品川区、以下:CTCLS)は、英Titian Software Ltdと販売代理店契約を締結し、研究開発におけるサンプル※1を管理し、関連機器の統合制御を行うシステム「Mosaic(モザイク)」の提供を本日から開始します。製薬会社、医薬品開発の業務受託会社(CRO: Contract Research Organization)、研究機関を中心に3年間で10億円の売上を目指します。

製薬会社では、医薬品候補物質や各種試験に用いる膨大な化合物や細胞、DNAなどのサンプルを取り扱っています。これまでの製薬の研究開発におけるサンプル管理では、お客様ごとに試験や管理の手順が異なるため、それぞれの業務フローに合わせて個別にシステムを開発することが一般的でした。近年は、分注機※2や自動倉庫※3などのサンプル管理業務を支援する機器の導入が進み、試験の機械化・自動化が急速に図られていますが、更なる業務の効率化に向けて、各機器間の連携が求められています。

Mosaicは、サンプルの管理、分注機や自動倉庫などの関連機器の制御を一元的に行うパッケージシステムです。主要な分注機や自動倉庫に対応しており、カスタマイズを必要とせず標準機能の設定作業で、お客様ごとの異なる業務フローに対応できます。更に、対象となる化合物を選択してサンプルの出庫や試験のリクエストをシステムから行うことができ、進捗状況はMosaicが自動的に生成するワークフロー画面から確認することが可能です。また、医薬品製造に関連するコンピュータシステムの品質保証要件であるコンピュータ化システムバリデーション(CSV)※4にも対応しています。

CTCLSは、自社開発の試薬管理システム「RAKTIS」や生物試験データ管理システム等とMosaicを連携し、ライフサイエンス業界に向けた包括的なソリューション展開も予定しています。今後も、研究開発から製造、育薬に至る製薬会社向けの各種ソリューションと、これまでに培ったシステム構築、運用管理、コンサルティングサービスのノウハウを効果的に組み合わせ、ICTを通じてお客様ビジネスの拡大に貢献していきます。

Mosaicを導入した場合の構成イメージ

Mosaicを導入した場合の構成イメージ

Mosaicに関する詳しい情報は以下のWebサイトをご参照ください。

Titian Software Ltdについて

Titian Software Ltdは、製薬会社の研究開発業務で用いるサンプル管理に特化したソフトウェアを開発・提供しています。欧米で15年以上にわたり、製薬会社始め医薬品開発業務受託機関(CRO)や大学など60社(機関)にシステムを提供した実績があり、サンプル管理の分野では同社システムが業界のデファクトスダンダードとして認められています。サンプルの在庫管理を中核とし、サンプル出庫依頼や試験依頼など各種業務ワークフローを効率化する機能も提供しており、ユーザーからの要望に応じて、他社メーカーの分注機や自動倉庫の連携機能の開発にも柔軟に対応可能な点を特長としています。

  • ※1 サンプル:試験の材料としての検体。
  • ※2 分注機:プレートと呼ばれる平板に多数のくぼみがついた実験器具にサンプルを自動投入する機器。
  • ※3 自動倉庫:サンプルの残量管理や保管管理を行う機器。
  • ※4 コンピュータ化システムバリデーション:CSV(Computerized System Validation)。医薬品製造の各種業務に使用するコンピュータシステムについて、正常に動作するか、また、あらかじめ設定した通りの効果が得られるかを検証し、文書化すること。

本件に関するお問い合わせ先

CTCライフサイエンス株式会社
営業第2部

TEL:03-5789-2340
E-Mail:ls-marcom@ctc-g.co.jp

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