CTC、風力発電による出力予測サービスをSaaSで提供開始

東北電力と共同開発したシステムをベースに国内外に向けて展開

2010年10月01日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一、以下:CTC)は、東北電力株式会社(本社:宮城県仙台市、取締役社長:海輪誠、以下 東北電力)と共同で、電力系統制御エリア内の風力発電出力を予測するシステムを開発し、4月から東北電力向けにSaaSにてサービス提供を開始しました。電力系統制御エリアを対象とした風力発電による出力予測システムの本格稼働は国内初となります。 これに伴いCTCでは、国内外の電力会社や風力発電事業者等を対象に、SaaSによる風力発電出力予測サービスを10月1日より本格的に開始します。

風力発電は、低炭素社会の実現に向けた新エネルギーの一つとして普及が期待されています。しかし、気象条件により発電出力が大きく変動するため、電力系統の電圧・周波数変動への影響が懸念されています。

風力発電出力予測システムは、気象庁が発表する数値予報データ(GPV)と、エリア内の風力発電所の合計発電出力実績値をもとに、複数の統計モデルを組み合わせた独自のアルゴリズムを用いて、エリア内の風力発電所の合計発電出力を事前に算出するシステムです。翌日までの風力発電出力を事前に予測できるため、電力系統の運用を支援することが可能です。また、SaaSサービスであることから、低コストかつ短期間で導入することが可能です。
今後CTCでは、予測回数の増加や予測期間の延長など、システムの機能強化を図ります。

CTCでは、1997年から東北電力と共同で、風力発電の出力予測に関する研究を進めていました。2007年からは風力発電出力予測システムの実証試験を開始しており、この度、実証試験を通してシステムの安定性と予測精度が確認されたため、今回のサービスの提供開始に至りました。

CTCは、これまでにも風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーの管理・制御サービスをはじめ、スマートグリッド関連の実証実験で実績があります。さらに、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広)が実施する低炭素交通社会システムの共同実証プロジェクトに参画するなど、環境配慮型社会の実現に向けて積極的に取組んでいます。今回の新サービス開始を機に、CTCでは、スマートグリッド関連事業の一層の強化を図ります。

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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
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