安全性・秘匿性高いサーバ
インターネットのホームページや携帯電話でアクセスする先にある情報は、サーバと呼ばれるコンピューターの中に記録されています。サーバは、インターネットに接続できる場所であれば、日本国内だけではなく、世界中のどこにあっても利用できます。
インターネットが普及しはじめた10年以上前は、個人でサーバを構築して自宅や会社の片隅に置いて利用している例も数多くありました。しかし、インターネットを使って情報にアクセスすることが日常的になり、電子メールやオンラインショッピングのようにシステムが止まってしまったり、外部からの不正なアクセスによって、情報が盗み出される危険性が増加。サーバをより安全で確実な場所に設置するようになりました。
いまやインターネットを利用するためのサーバとそこに記録されている情報は、21世紀の情報基盤(インフラ)として、これまで以上に安全で信頼できる施設で管理される必要があるのです。そうした要求に応える施設が、データセンターです。停電や地震など、さまざまな災害に備えて、サーバが停止することがないように、自家発電や耐震構造など、データセンターは最新の安全設備を整えています。
もちろん、データセンターに接続するインターネットなどの通信回線も、複数の回線を同時に利用して、万が一の通信障害に対しても、情報を止めない安定性を備えています。21世紀の情報を守るとりでとしての役割も担っているデータセンターは、高い公共性を提供しつつ、安全性の面からは高度なセキュリティーと秘匿性が求められます。
そのため、多くのデータセンターでは、厳しい入館管理をしているほか、その所在地や施設の安全構造や規模などを公にはしていません。つまり、隠れた存在でありながら、パソコンや携帯電話からインターネットが、世界中のどこからでも利用できる利便性を提供しています。
これからも、21世紀の情報化社会の基盤施設として、データセンターの需要はさらに増すと同時に、その社会的な責任も大きくなっていくでしょう。
(DC事業企画室 唐木眞)
- ※ このコンテンツは2008年9月26日にフジサンケイビジネスアイ紙に掲載しました。