デジタル社会での信頼
AI時代に深刻化するなりすましや偽情報に立ち向かい、データが正しく改ざんされていないことや、相手が本人であることを確かめられる仕組みを研究しています。
誰もが安心して情報をやり取りできる、デジタル空間の「信頼」を実現する社会基盤の構築を目指しています。
背景・問題意識
デジタル空間に「信頼」をどのようにつくるのか。インターネットに「信頼」を実現するには、一つの技術だけでは解決できません。みらい研究所では、信頼を3つの視点からとらえ、研究・開発活動します。
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やりとりされるデータを信頼できるか
誰が発行した情報なのか、途中で改ざんされていないか。データそのものの真正性を確認できる仕組み。
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データをやりとりする相手を信頼できるか
資格証明や身分証明を提示している人が、本当にその対象者なのか。なりすましなどを防ぐための仕組み。
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提供したデータの取り扱いを信頼できるか
渡した情報が、意図しない目的で利用されたり、第三者に流出したりしないよう、適切な取り扱いを担保する仕組み。
研究・取り組み
デジタル資格証明(VC※)と「本人」の結びつけ
慶應義塾大学と共に、デジタル資格証明の対象者と、それを提示する人が同一であることを、どのように確認するべきか研究しています。適切に確認しないと他人の資格証明を行使したなりすましが可能になってしまいます。用途に応じた必要な確認の強度と信頼性のレベルを整理し、デジタル資格証明の利用において、安全性と使いやすさの両立を目指します。
※VC:Verifiable Credentials 資格や属性などの情報をデジタルで証明し、その真正性を検証できる仕組み
デジタル資格証明の相互運用性
国立情報学研究所(NII)と共同で、異なる組織やシステムが発行するデジタル資格証明を、安全に連携・利用するための研究を進めています。技術仕様だけでなく、運用ルールやガバナンスも含めたリファレンスフレームワークを策定し、組織を越えて資格証明を流通・活用できる仕組みを目指しています。
デジタル資格証明を実装できるオープンソースの開発
デジタル資格証明の発行・保有・提示・検証を誰でも容易に実装できる、国際標準規格対応のオープンソースソフトウェア「VC Knots」を開発・公開しています。複雑な暗号技術を意識せずにデジタル資格証明を活用できる環境を提供し、デジタル社員証などへの社会実装を進めています。