2010年02月12日 シーティーシー・ラボラトリーシステムズ株式会社
シーティーシー・ラボラトリーシステムズ株式会社(略称:CTCLS、本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:根岸秀樹)は、協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松田譲、以下:協和発酵キリン)の、試薬管理システムと法規制化合物チェック支援システムをCTCLSの自社製品を用いて構築しました。両システムは協和発酵キリンの研究拠点である富士リサーチパークの一部の部署で昨年12月に稼働を開始し、2010年1月以降、随時他部署へ展開中です。
化合物を取り扱う企業において、規制当局から発信される規制法令化合物の適正管理はコンプライアンスの観点から最重要課題の一つです。しかし、一口に規制法令化合物といっても多種多様であり、全ての規制法令を正確に判断し、対処するためには多くの労力が必要です。多数の自社化合物や試薬の管理業務の際に、規制法令への対応を求められるだけでなく、法令の改正時には2週間~1ヶ月という短期間で新規法令指定の化合物に対して遡及的な対応が求められています。
CTCLSでは、自社製品の次世代試薬管理システム「RAKTIS(ラクティス)」と、法規制化合物チェック支援システム「RegSys(レグシス)」を協和発酵キリンに連携導入しました。
協和発酵キリンでは、コンプライアンス遵守の観点から、所有試薬の所在管理の徹底、法規制化合物の不法所持の未然防止、法令改正時の迅速な対応の徹底に取り組んでいます。従来の法規制対応、試薬管理フローでは研究者の業務に対して多大な負担がかかるため、業務効率の改善を目的とした業務フローの一括システム化を検討し、次世代試薬管理システム「RAKTIS(ラクティス)」及び、法規制化合物チェック支援システム「RegSys(レグシス)」の連携導入の決定に至りました。
CTCLSでは両製品を重点注力製品と位置づけており、各製品の更なる機能強化を行い、製薬会社を中心に化合物、試薬を取り扱うすべてのライフサイエンス企業をターゲットにビジネス拡大を図ります。
次世代試薬管理システム「RAKTIS(ラクティス)」について
「RAKTIS」は、試薬管理業務全般を行う全ての企業を対象としたシステムです。法規制情報を基にした試薬の購買及び利用制限機能、化学構造式を含めた試薬の在庫管理、所在や利用履歴などの管理機能が含まれ、化学構造式での判別が難しい複数成分・物質からなる試薬にも対応しています。Web Service API※1での提供が可能なことから、試薬カタログデータベースや、法規制チェック支援システム、試薬購買システム、その他の研究業務システムなどとの連携の柔軟な対応が可能です。
RAKTISの特長
- 化学構造式での判別が難しい複数成分・物質からなる試薬に対応
- 化学構造式、テキスト情報から試薬検索が可能
- 試薬情報登録時に規制法令化合物のチェックが可能(※RegSysとの連携が必要です)
法規制化合物チェック支援システム「RegSys(レグシス)」について
「RegSys」は、化学構造式から、規制法令化合物かどうかを判断するシステムです。規制法令化合物のチェックと適正管理を支援するため、製薬会社や官公庁・大学などに多数の導入実績を有しています。チェックしたい化合物の化学構造式とソフトウェア内部に持つ辞書化された規制法令化合物データベースの「化学的同一性(構造式情報に基づいた同一性)」を自動認識することにより、規制法制に該当しているかどうかの判断を行います。
RegSysの特長
- 定義が曖昧な法令にも対応
- 大量の化合物情報を一度にチェック可能
- チェック結果の履歴管理機能を搭載
RegSys画面イメージ
用語解説
- ※1 Web Service API:WWW関連の技術を使い、ソフトウェアの機能をネットワークを通じて利用できるようにした技術
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