2010年04月06日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、本社:東京都千代田区、社長:奥田陽一)は障がい者雇用促進のために100%出資子会社「(株)ひなり」を4月1日付けで設立しました。「ひなり」とは、「日々、成長する」「雛がすくすく成長する」などの思いを込めた造語です。CTCは、豊かでゆとりある社会の実現を目指し、多様な人材がそれぞれの能力を発揮できる職場づくりを目指しており、これを踏まえて新会社の設立を決定しました。
CTCでは、これまでもいち早く積極的に障がい者の雇用促進、職域開拓に取り組んできました。霞が関本社をはじめ、大崎、九段、大阪などのオフィスに設置したマッサージルームではヘルスキーパーが勤務しています。さらに、2008年6月には、「特定非営利活動法人 PWL」と連携してオフィス環境の美化整備を目的とした新規職域としてクリーンキーパーを導入、2009年6月には外部委託業務の内製化として新たにクリーニング業務を職域開拓し、2つの職域併せて11名の新規雇用を創出しました。このたび、より多くの人材を雇用できるよう、CTCの事業領域にとらわれない事業を開拓し、請負関連事業を立ち上げることといたしました。新会社では、これまで取り組んできた業務に加えて、以下の新規事業を開始します。
「ひなり」が新規に開始する事業内容
1.「NPOしずおかユニバーサル園芸ネットワーク」との協業による「農業付帯の軽作業請負」
作業場の清掃、肥料運搬、苗運び、収穫補助、草取りといった農業に付帯する軽作業を請け負います。農繁期のサポート業務であるため、人手不足という農業の課題に対応します。
2.給茶機の内製化および食堂用食材仕入れ
請負農家の生産物を加工した給茶機用原料や食堂用の食材を新会社が仕入れ、CTCグループに販売をします。生産プロセス、生産者の顔のわかるものを販売するだけではなく、コスト削減に寄与し、雇用創出が可能になります。今後は、複数の提携農家から仕入れた農作物を販売する社員頒布会立ち上げも計画しており、安全な「食」の生産供給機能を担う存在を目指します。
「ひなり」の新規事業は「企業、福祉、農業」のそれぞれの課題を解決するという、画期的なビジネスモデルとして社会への貢献をよりいっそう進め、新規事業開始にあたり、CTCでは今年度新たに10-12名の障がい者採用を予定しています。また現在2名が修了している第2号職場適応援助者(※1)の養成等を推進し管理者の育成も行っていきます。
新会社の概要
会社名 | 株式会社ひなり |
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所在地 | 東京都千代田区霞が関3-2-5 (CTC霞が関オフィス) |
代表者 | 代表取締役社長 田村 裕之 (CTC 執行役員 人事総務室長) |
設立 | 2010年4月1日 |
資本金 | 3,000万円 |
URL | http://www.ctc-g.co.jp/hinari/ |

「ひなり」のロゴマーク
特定非営利活動法人しずおかユニバーサル園芸ネットワークについて
農業と福祉の良い関係!農業の活性化と農業分野での障がい者の就業を応援し、農業と福祉を連携させる さまざまな調査、研究、取り組みを地域に密着して実施するNPO法人。静岡県からの様々な委託事業も実施。
特定非営利活動法人 PWLについて
神奈川県横浜市。教育 医療 福祉の融合をコンセプトに15歳から5年間教育と福祉のコラボレーションを 経て自立の道を目指す多機能型就労支援事業を提供し、グループホーム、就労移行センター等を運営。
PWLとはP=PLAY、W=WORK、L=LEARN 遊び、働き、そこから学ぶという理念の略。
- ※1 第2号職場適応援助者:第2号ジョブコーチ」。企業内ジョブコーチと呼ばれることもある。障がい者の雇用にあたり円滑に職場に適応できるよう助言などの支援を行う。
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