米Xilinx社のFPGAカードの取り扱いを開始

高性能計算(HPC)、金融取引、機械学習などの処理を高速化

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2020年07月14日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、Xilinx, Inc. (ザイリンクス、社長兼CEO:Victor Peng、本社: 米国カリフォルニア州、以下:Xilinx社)の、サーバ処理の高速化を実現するFPGA(Field Programmable Gate Array)アクセラレーターカード「ALVEO」の取り扱いを本日から開始します。価格は30万円(税抜き)からで、金融業界でのリスク計算や超高速取引を中心に、IoT、5G、自動運転など処理の高速化が必要な分野に向けて販売し、1年間で20社の受注を目指します。

金融サービス市場では、電子商取引やリスク分析、仮想通貨など新技術の導入や普及に伴い、各処理の高速化や低遅延化が年々求められています。FPGAは、集積回路としての高速性に加え、書き換えが可能なことから環境や技術の変化に柔軟に対応するデバイスとして広く活用されており、近年では、機械学習、人工知能などの需要への対応が期待されています。

Xilinx社のFPGAアクセラレーターカードALVEOは、既存のサーバにFPGAを追加し処理の高速化を実現するデバイスで、業界標準のPCIe®インターフェイスを備えてるため様々な環境での利用が可能です。大規模な並列演算ができるXilinx社の16nm UltraScale+™ FPGAを搭載しており、HPC(High Performance Computing、高性能計算)、金融取引、機械学習、データベース検索、分析、ビデオ処理などの高い性能が要求されるワークロードを高速化することができます。また、Xilinx社の統合ソフトウェア開発プラットフォーム「VITIS」を使用することにより、C++やPythonなどの汎用言語で、FPGAを使用したアプリケーションの開発、プロファイリング、デバッグを容易に行うことが可能です。

CTCは、国内大手銀行のリスク管理や保険数理の分野でHPCを活用した多くのシステム構築・運用実績があり、今回のALVEO製品の取り扱いに伴い、導入コンサルティングや、開発支援、自営保守を含むシステム全体を含めたインテグレーションサービスを提供します。

iquid UIの使用イメージ例

ALVEO U200 データセンター アクセラレータ カード

Xilinx社は、HPCやHFT(High Frequency Trading、高頻度取引)での活用が期待されているFPGA分野のリーディングカンパニーです。ザイリンクス社のFPGAデバイスは、CPUやGPUと比較して低遅延で電力効率が高く、金融業界での利用に加え、ドローンやAIスピーカー、車載用デバイスなどで使用されています。米国カリフォルニア州に本社があり、顧客数はグローバルで既に20,000社を超えています。
https://japan.xilinx.com/新しいウィンドウで開く

本プレスリリースにあたり以下のコメントをいただいています。

このたび日本有数のシステムインテグレーターであり、通信や金融、データセンター市場で長い歴史と経験をもつCTCが、VARに加わったことを大変光栄に思います。CTCの深い業界知識とザイリンクスの高性能なAlveoアクセラレータが新たな低遅延で高性能な金融取引システムを顧客に提供していけることを楽しみにしています。

Sina Soltani(シナ・ソルタニ)
Vice President WW Sales, Global Data Center BU
Xilinx, Inc.

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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