CTC、シンクライアントソリューションを強化

HP Moonshot Systemを使用して、ハードウェア占有型のシンクライアントソリューションを提供

2014年08月20日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、パフォーマンスを重視したハードウェア占有型のシンクライアントソリューションを本日から提供します。金融や製造業、流通業のお客様を中心に営業展開し、コンサルティング、システム構築、運用支援サービスをワンストップで提供していきます。システム構築やコンサルティングを含めたシンクライアントソリューション全体で、初年度で30億円の売上を目指します。

シンクライアントソリューション強化の背景

近年、災害対策やグローバル化、ワークスタイル改革を目的として、シンクライアントソリューションを利用する企業が増えています。仮想環境を利用して物理リソースを共有したシンクライアントソリューションが一般的ですが、十分なリソースがない場合はパフォーマンスの低下が問題になる場合があります。

ハードウェア占有型のシンクライアントソリューションの概要

今回提供を開始するシンクライアントソリューションは、ハードウェア占有型(HDI:Hosted Desktop Infrastructure)のソリューションです。HP社の高密度サーバ「HP Moonshot System」とサーバモジュール「HP ProLiant m700 サーバカートリッジ ※1 (以下:HP ProLiant m700)」を使用しており、高さ約20cmの筐体(4.3ラックユニット)で計180台分のクライアント環境が提供可能です。リソース共有による一時的なパフォーマンス低下が発生しないため、システムを安定的に利用できます。また、フラッシュメモリを用いた高速な記憶媒体であるSSD(Solid State Drive)や高度なグラフィック機能なども備えています。
また、クライアント環境のユーザーへの展開やリソース管理は、Citrix社のデスクトップ仮想化ソフトウェア「Citrix XenDesktop※2 (以下:XenDesktop)」を採用し、運用時に必要なOSの展開、更新プログラムの配信、アプリケーションの配信・更新、マルウェア対策等のシステム管理はMicrosoft社のシステム管理ソフトウェア「Microsoft System Center 2012 R2※3 (以下:Microsoft System Center)」を利用します。CTCは、HP ProLiant m700を中心に、十分に検証された組み合わせとしてシンクライアントソリューションを構築しました。導入期間の短縮のため、設計書や手順書等のドキュメントテンプレートも用意しています。CTCの総合検証センター「Technical Solution Center※4 (以下:TSC)」では、組み合わせや接続を検証できる環境を用意し、デモによる体感サービスも提供します。
CTCは既に多くのシンクライアントソリューションの導入実績があり、今回のハードウェア占有型シンクライアントソリューションの提供によって、お客様の多様な要望に対応できる選択肢を増やし、ワークスタイルの変革を通してビジネスの発展を支援します。

リソース共有型(VDI)とハードウェア占有型(HDI)の比較

比較表

今回の発表にあたり、ベンダーパートナー各社からコメントをいただいております(五十音順)。

シトリックス・システムズ・ジャパンは、CTCのシンクライアントソリューション提供の発表を歓迎します。HP Moonshot System、Microsoft System Center 2012 R2と弊社のXenDesktopの組み合わせにより、よりパフォーマンスとコストを両立する仮想デスクトップ環境の提供が可能になります。これにより、お客様の多様なニーズに対応するための選択肢が増え、益々市場が活性化することと期待しています。シトリックスは、今後もCTCと協力し、お客様のビジネスの成長を支援するソリューションを提供していきます。

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
チャネル アンド マーケティング本部長 鈴木 和典

日本ヒューレット・パッカード株式会社は、CTCのHDI方式のシンクライアントソリューション強化を心より歓迎いたします。今回のソリューションの中核を担うHP Moonshot Systemは、省スペース、省電力を極限まで追求した新世代コンピュート基盤です。m700サーバカートリッジとの組み合わせにより、ユーザーの快適なPC環境に対するニーズと、企業全体として取り組むセキュリティ向上、集約管理ニーズを両立した新世代シンクライアントソリューションとして市場に受け入れられるものと確信しております。今回の発表を皮切りに、お客様への提案・訴求を両社協業の元で推進し、日本企業の競争力向上に寄与して参ります。

日本ヒューレット・パッカード株式会社
執行役員 HPサーバー事業統括本部 事業統括本部長 手島 主税

日本マイクロソフト株式会社は、CTCによる新たなシンクライアントソリューションの提供開始を心より歓迎します。今回のソリューションは、デスクトップ環境の利用の簡便性および運用の効率化を求めるお客様にとって最適な選択肢となります。本ソリューションに含まれるMicrosoft System Center 2012 R2により、システム管理の自動化を図ることで、エンドユーザーの利用環境の向上と運用コスト削減の両面が実現可能となります。日本マイクロソフトは今後もCTCとより深い協業関係を構築し、お客様のニーズにあった最適なソリューションを提供し続けることで、お客様のワークスタイル革新を支援してまいります。

日本マイクロソフト株式会社
ビジネスプラットフォーム統括本部 業務執行役員 統括本部長 梅田 成二

  • ※1 HP ProLiant m700サーバカートリッジ: HP ProLiant m700は1カートリッジに、AMD Opteron™ X2150 APU SoC を4基搭載します。GPU内蔵SoCの採用とクライアントOSのサポートにより、このカートリッジはHDIと呼ばれる物理インフラによるリモートデスクトップソリューションのプラットフォームに最適です。HDIはモバイルユーザーに関するセキュリティを強化しつつ、従来型のデスクトップに比べTCOを44%削減します。
  • ※2 Citrix XenDesktop: Citrix XenDesktopは、Windowsデスクトップを、どこからでもアクセスできるオンデマンドサービスへと変革するデスクトップ仮想化ソリューションです。PC、Mac、タブレット、スマートフォン、ノートPC、シンクライアントなど、どんな端末を使っていても、Windows、WebおよびSaaSアプリケーション、または完全な仮想デスクトップを提供します。また、Citrix HDXテクノロジーにより、パフォーマンスと帯域幅のバランスを取ることで、ネットワークとパフォーマンスを最適化し、低帯域で遅延が大きいWAN接続経由であっても、スケーラビリティと実用性を兼ね備えたデスクトップ仮想化を実現できます。
  • ※3 Microsoft System Center: Microsoft System Centerはクラウド環境にも対応した最新のシステム運用管理スイートになり、8つのコンポーネントで構成されています。システム構成管理を行うコンポーネントとしてConfiguration Managerが提供されており、ユーザー要求に基づいたアプリケーション配布やマルウェア対策ツールとの統合など、従来からの Windows クライアント/サーバの構成管理機能が実現できます。さらにiPhoneやAndroidなどのモバイルデバイス管理機能も用意されており、企業内のすべてのデバイスの一元管理環境を提供し、IT管理者のタスクをシンプルかつ自動化に対応させることが可能ですので、結果として運用管理コストの削減に貢献することができます。
  • ※4 Technical Solution Center: TSCは、マルチベンダー環境での総合検証センターです。約200人の技術スペシャリストを中心に、年間2,000件以上の技術や製品、案件の検証を実施しています。クラウドやビッグデータを含め、各分野の最新のデモンストレーション環境も常設しています。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

Webフォームからのお問い合わせ新しいウィンドウで開く

現在掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

  • このページについてツイッターでツイート(新しいウィンドウで開く)
  • このページをフェイスブックでシェア(新しいウィンドウで開く)