グリッドのAI開発基盤「ReNom」を取り扱い開始

企業のAI開発を総合的にサポート

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2017年07月10日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、株式会社グリッド(以下:グリッド)の機械学習/深層学習フレームワーク「ReNom(リノーム)」についてグリッドと販売代理店契約を締結し、設計や導入などの支援サービスと併せて本日から提供を開始します。情報通信、製造、ライフサイエンス、情報サービスなど、情報を活用したビジネストランスフォーメーションを推進する企業に向けて展開し、3年間で50社への提供を目指します。

近年、機械学習/深層学習を中心としてAI技術が進展しており、業務の自動化や価値のある情報の発掘などを目的にAIによるデータ解析や予測技術のビジネスでの活用が始まっています。しかし、AIの活用にはまだ専門家による高度なプログラミング技術や既存システムとの連携についての知見が求められています。

グリッドの機械学習/深層学習フレームワークReNomは、深層学習や最適化アルゴリズム、生成モデルをはじめ様々なアルゴリズムをライブラリとして備えています。複雑な設定を必要とせず、各ライブラリを組み合わせることで専門家でなくても比較的容易に自社のビジネスに適したAIを開発することが可能です。

今回CTCが提供するソリューションは、オンプレミスやクラウド(オフプレミス)、エッジコンピューティング※1に向けたReNom製品の提供に加えて、導入や運用に伴う総合的な支援を提供するものです。導入フェーズでは、自社の検証センターやお客様サイトでのPoC(Proof of Concept)※2の実施、コンサルティングや設計、導入・設定などの導入支援を行い、運用フェーズでは、継続的な安定運用を目的とした定着化支援や保守サポートのサービスを提供します。お客様の既存システムとの連携やAIが稼働するシステムの構築を含めて総合的にお客様を支援していきます。 CTCは、製造業やサービス業などの企業に向けたAIを活用したシステム構築実績や、ReNomの開発コミュニティへの積極的な参画から得たノウハウに基づいて、従来、構想から学習、活用まで時間のかかったAI開発を短期間で実現します。 また、6月に開始した、お客様と共に新規ビジネスのアイデア創出から事業化までを担うプラットフォーム「CTC Future Factory」でも、ReNomを活用したオープンイノベーションを推進していきます。

今後もCTCは、グリッドと連携しReNomを活用したソリューション提供を通して、お客様との共創による新規ビジネス開発や生産性向上の実現、社会的な課題の解決に貢献していきます。

今回の発表に際し、グリッドから以下のコメントをいただいています。

株式会社グリッドは、CTCとAIの開発基盤である「ReNom」の販売代理店契約を締結しました事を大変嬉しく思います。
ReNomは、AI開発及びディープラーニングやTDA(Topological Data Analysis)等の高度なデータ解析の為の基盤技術です。CTCの高い信頼性と高度な技術、きめ細かなアフターサービスと、グリッドのReNomが融合する事で、AIの開発や、ディープラーニング、TDA等の先端技術を活用した高度なデータ解析技術をより身近に提供していきます。お客様が抱える課題を解決し、企業価値の向上や付加価値創造に貢献するため、CTCとのさらなる連携強化と、ReNomの機能拡充を進めてまいります。

株式会社グリッド
代表取締役 曽我部 完

  • ※1 エッジコンピューティング:IoTデバイスやスマートデバイスなどの端末の近くでデータ処理を行い、アプリケーションの高速化やデータを集約するサーバの負荷軽減を実現するコンセプト。ネットワークデバイスの飛躍的な普及に伴い注目されている。
  • ※2 PoC(Proof of Concept):アイデアの実現可能性についての検証のこと。前例のない新規のサービス提供やシステム構築を行う場合に、将来的な不確実性を軽減するために実施することが多い。

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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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