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- INTRODUCTION
リリースまで、
わずか4カ月間
不可能を可能にした
新しいチームワークの形
INTERVIEW
Y.S.
- エンジニア(PM)
金融事業グループ
人間科学部卒 2010年入社
K.H.
- エンジニア
金融事業グループ
理工学部卒 2021年入社
基盤移行と並行して進めた、
新規Webサイト構築
本プロジェクトが取り組んだのは、クレジットカード会社のお客様が紙やExcelで行っていた情報管理をシステム化するため、新たなWebサイトを構築すること。リリースまでわずか4カ月という非常にタイトな開発期間に加えて、お客様のクラウド環境がMicrosoft Azureに移行することを前提に作業を行うという異例の条件が重なっていた。Azure移行後の環境を想定したサイト構築は開発ルールなども未確定で、プロジェクトの難度は非常に高くなる。例えるならば、作る料理は同じでも、材料と調理器具がまるっきり変わってしまうようなものだ。異例づくしのプロジェクトを完遂できた背景には、チームワークの在り方を問い直し、最速での課題解決を目指した二人の奮闘があった。
「誰も1人で悩まない」
チームで駆け抜けた4カ月間
今回の社内Webサイトの構築プロジェクトでは、金融事業グループの『Webシステム向けコンテナ基盤サービス』という新たなサービスの提供と並行して開発を進めることになりました。本サービスは、CTCが資産として保有するMicrosoft Azureのクラウド上でお客様の要望に応じたアプリを構築し、メンテナンスを含めたあらゆるサポートを一手に引き受けるサービスであり、導入に際しては既存の環境からAzureへ基盤移行を行う必要がありました。
基盤移行と並行して開発を進めることはありますが、今回異例だったのは、移行より前にサイトの構築を進めること。正直、当初ご要望をいただいた開発内容はリスクが高く、現実的ではありませんでした。そこで、お客様と綿密に打ち合わせを重ね、どこにプライオリティを置くかを協議し、リリース後のブラッシュアップを含めた計画をご提示しました。それからすぐに複数のパートナー企業にお声がけし、計15名のチームを編成して開発をスタートしました。
開発スピードを上げるために大切なのは、エンジニアが1人で悩む時間を作らないことです。リモートワーク中心のプロジェクトでしたが、Zoomやバーチャルオフィスを活用し、手が止まったときにはすぐに相談できる環境を作りました。また、K.H.さんが基盤移行チームと連携して、開発に必要なノウハウをチーム全体にインプットしてくれたことも力強い後押しになりました。急造チームでしたが、最後まで大きなトラブルもなく、無事スケジュール通り4カ月間でリリースできたことは達成感がありましたね。私がIT業界で働くことを決めた理由は、「チームで1つのモノを作り上げる仕事をしたい」ということだったので、今回はその楽しさを存分に味わえたプロジェクトでした。
チームの垣根を超えた協働が、
課題の早期解決を可能にする
私は開発メンバーとしてこのプロジェクトに携わっていました。基盤移行と並行して新規アプリを開発することが難しいのは、スケジュール調整の面だけではありません。用途も機能も全く同じアプリを開発する場合でも、基盤が変われば、プログラムソースの書き方や処理の方法を見直す必要があります。本サービスはMicrosoft Azureを基盤としていますが、私たちのチームはアプリやWebサイトの改修・構築経験はあっても、Azure基盤をベースとしたプログラム開発ルールを作成した経験はありませんでした。
そこで、基盤移行チームにも協力を仰いで、構成や処理の仕方など細部まで相談しながら開発を進めていきました。開発の場面において、1人が悩んでいるときは大抵、同様の悩みを抱えている人が数人はいます。そのため、見つけた課題や解決策はチャットでシェアし合う体制を作り、開発メンバー内の知見や進捗がひと目で分かるようにしました。
目まぐるしく過ぎていった4カ月間でしたが、上手く開発チームをまとめられたことをPMのY.S.さんに褒めてもらえたことはとても嬉しかったです。このプロジェクトのおかげで、他チームとの連携も円滑になりました。以前は「課題は自分のチームで解決すべきもの」という固定概念を持っていましたが、今は積極的に有識者の力を借りることができています。私個人としては、次の案件からリーダーを任せてもらえるようになったことも大きな成果でした。ゆくゆくは、Y.S.さんのような皆から信頼されるマネージャを目指したいと思っています。