通信キャリア向け
大規模インフラの構築・運用

モバイル端末で処理するコンテンツの増加・複雑化によって、データ通信量は増加の一途を辿っている。5Gの利用拡大も進む中で、お客様である大手通信キャリアからCTCに期待されるのは、安定したネットワークの構築と新しいサービスの実現へ向けた技術的なサポートだ。顧客の進化に伴走していくため、情報通信事業グループは事業と組織体制の両面で新たなチャレンジに取り組んでいる。顧客とビジネスを共創するパートナーへ、そして若い世代を中核に据えた新たな組織へ。目指すは「エンジニア一人ひとりと事業が一緒に成長していくチーム」。全社の売上収益比率の3割を占める中核事業で進められている変革の裏側に迫った。

成熟したビジネスを
再構築する。期待の若手と
ともに新たな挑戦へ。

私たちの組織では、大手通信キャリアのお客様に対してネットワークサービスや機材のデリバリ、設計や運用の支援、保守サポートを提供しています。お客様とは長年の取引があり、私がマネジメントとして参画した2019年時点でプロジェクトチームは既に成熟していました。しかし情報通信サービスを取り巻く環境が大きく変化する今、私たちもレイヤーを上げて、新たなビジネススタイルを確立していくことが必要です。目指すのは、“モノ売り”を中心としたビジネスから、より上流フェーズでもお客様に貢献できるような“技術支援”のビジネスへシフトすること。最近では5G領域の拡大を目指すお客様に歩調を合わせ、仮想無線アクセスネットワーク(vRAN)の構築という、大手通信キャリアにとってもチャレンジングな取り組みに伴走しています。

ビジネス領域を拡大するにあたって一番の課題となったのは、若手メンバーの育成とチームビルディングでした。これまで大規模案件を担当してきたのは30代以上の中堅やベテラン層でしたが、組織として成長するためにはもっと若手のステージを引き上げ、プロジェクトをけん引できる存在に成長していってもらう必要があります。そうした状況下で、部内最大規模のプロジェクトのPMを当時入社5年目だったO.H.さんに任せることにしました。若手にとっては非常に難度の高いプロジェクトでしたが、彼は自分自身を成長させながら、細やかな気配りを活かして、お客様と仲間からの確かな信頼を勝ち取ってくれました。

難題を乗り越えて知った、
お客様のためにチームとして
働くやりがい。

数百億円規模のプロジェクトもPMを任されることも、私にとってはどちらも初めてのことでした。規模に応じてステークホルダーは増え、PMになると通信業界の動向と技術についてメンバー以上に深い知識が求められるようになります。次々と湧き出てくる課題をどう解決すればいいのか、当初は常に悩んでいました。そんな状況を乗り越えるきっかけとなったのは信頼できる人たちに「相談」することでした。同じチームの上司や先輩はもちろん、他部署の方であっても、相談すればいつでも快く答えてくれる方ばかりです。目の前の案件を進めることに留まらず、自分がこれからプロジェクトを担っていく上でのヒントをたくさんもらうことができました。周囲の人を頼り、一緒にやっていくことでより良い仕事ができると実感しています。

お客様と地道にコミュニケーションを重ねる中で、契約を結んでいるプロジェクトに限らず、新しいビジネスにつながる様々な相談を寄せてもらえる関係になりました。マルチベンダーであるCTCは、既に取り扱いのあるメーカー製品に限らず、あらゆる商材を活用したソリューションを提供することができます。妥協することなく、自分が一番良いと信じるモノを選んで提案できることがやりがいですね。

PMになって2年が経ち、これからは私も次のリーダーを育てていく立場になります。自分が先輩にしてもらったように、後輩が活躍できる環境を作りたいと考えています。

あなたと世界の
未来を革新したい
INTRODUCTION