システムのクラウドシフトに
伴うIaCの導入

Windows Serverのサポート期限が迫るシステムには、バージョンアップの決断が迫られる。従来ではオンプレミス環境でのバージョンアップが主流だったが、CTCが提案したのはAWSへのクラウドシフトにIaC(コード化によるインフラ構築のオートメーション)を導入することだ。クラウド技術によるモダンなインフラに移行しつつ、その後の運用・保守の負担を軽減するためには、IaCを用いたコードでのインフラ管理が不可欠だった。しかし、比較的新しい技術であるIaCは弊社内でもまだノウハウが少なく、導入には大きな挑戦が伴った。そのような状況下でどのようにプロジェクトを動かし、実現に至ったのか。未開の分野に飛び込んだプロジェクトチームの軌跡に迫る。

チャレンジな案件こそ、
メンバーの成長に欠かせない
チャンス。

私たちが取り組むIaCのアプローチは、コードでのインフラ管理を実現することで、同様の構築作業を行う際に工程を効率化し負担を軽減することが可能です。その結果、アプリケーションの構築と改善にリソースを割け、品質向上が見込めるという魅力があります。一方で、取り組み開始時は従来の手作業と比べてオーバーヘッド(業務の間接費用)が発生することが課題でした。加えて、プロジェクトチームとしてIaCは新たな取り組みであったため、担当したK.Y.さんやチームにとって難度の高いチャレンジだったと思います。

私が上司として注力したのは、フェーズ単位で分けられた作業工程の中でK.Y.さんが定義したタスクごとに必要なスキルを持つ人材を、できる限り要望に沿ってアサインできるよう調整することです。CTCは若手のチャレンジを積極的に支援する風土があるため、今回のような案件は課内の他メンバーにとっても大きなチャンスでした。会社は社員の皆さんによって成り立つため、一人ひとりが会社の顔として活躍できるように経験を積んでもらいたいと考えています。課員の得意・不得意も考慮しながらも、将来の成長を見据えてタスクを振り分けていくことを重視しました。

K.Y.さんをはじめとするプロジェクトメンバーが試行錯誤を重ねながらIaCの実績を積めたことで、別案件でIaCによるインフラ構築の効率化が実現できたという成果にもつながっています。今回の経験を活かしつつ、より知見・スキルの体系化を図り、プロジェクトの全体像を捉えてリードできる人材に成長していくことを大いに期待しています。

メンバーと協力しながら
試行錯誤を重ね、
チームの先進事例を創出

IaCの新規導入では、どのようにコードを書けば理想の状態に近づくのかを調査しながらプロジェクトを進める必要がありました。AWSのクラウド開発キットのベストプラクティスを確認しつつ、社内のIaCの導入経験者の意見も聞き、プログラミング担当者と一緒にデモ環境でのトライアンドエラーを繰り返す作業です。私自身は検証レベルでIaCに取り組んだことがありましたが、1人ではとても抱えきれない作業量だったため、プロジェクトメンバーと作業を分担しつつも、うまく動かない場合は適宜フォローに入るなど、臨機応変にプロジェクトを進めていきました。

当時の私はPMとしての経験が浅く、今回のような稼働中のサービスをオンプレミス環境からAWSに移すというミスの許されないプロジェクトは初めてで、緊張感もありました。AWSの資格を持っていてもIaCは悩むシーンが多く、プロジェクトメンバーと試行錯誤しながら最適解を探していくことは大変でしたが、F.M.さんやプロジェクトメンバーに支えていただいたことで無事に完了でき、得られた知見・技術も多いと感じています。

CTCはAWSの最上位パートナーであり、さまざまな技術に挑戦できること、専門人材が揃っていることが大きな魅力です。この経験を活かしつつ、エンジニアとしての技術力とPMとしてのプロジェクトマネジメント力の両方を磨き、社内・社外問わず頼られるトップエンジニアを目指していきたいです。

あなたと世界の
未来を革新したい
INTRODUCTION