伊藤忠商事様 次世代海外基幹
システム再構築プロジェクト

世界各国に点在する伊藤忠商事様の海外現地法人・海外事業会社。そこで使われている基幹システムを、SAP社の最新ERPソリューション「SAP S/4 HANA Cloud」へ刷新する超大型プロジェクトが「伊藤忠商事様 次世代海外基幹システム再構築プロジェクト」だ。2019年から本プロジェクトを開始し、US・EU・ASIAの各拠点を順次移行中。伊藤忠商事様のイノベーションを支えるDX基盤として、大きな期待が寄せられている。しかし、SAP社のクラウドサービスを採用するのはCTCとしては初の試み。ナレッジもなく、試行錯誤の日々が続く。そして、海外現地法人とのやり取りは時差のズレやコミュニケーションの問題にも直面した。そうした困難をどのようにして乗り越えたのか、プロジェクトのカギとなる2名に伺った。

困難を楽しみ、
チャレンジし続ける姿勢が、
成長を促した。

私はSAP BASISチームを取りまとめるリーダーとして、インフラの立場からSAP ERPシステムの構築・保守運用を推進してきました。本プロジェクトは、SAPのクラウドサービスを採用する初の試みとして、試行錯誤の毎日でした。加えて、海外現地法人を相手にするため、コミュニケーションはすべて英語です。時差も考慮に入れる必要があり、早朝や夜間の対応も求められるなど困難の連続でした。それでも、順調にプロジェクトが推進できた秘訣は、メンバー一人ひとりの姿勢にあると感じています。

参加するメンバー全員に共通していることですが、新しい分野へチャレンジする意欲が非常に高く、何より諦めることがありません。トラブルがあっても落ち込むのではなく、「こうしたら良いのでは?」とすぐに切り替え、相談し、一丸となって取り組む。それが当たり前の光景です。

特にP.D.さんの姿勢は素晴らしく、海外とのやり取りでは持ち前の語学力を活かして、チームを力強く牽引してくれました。全員で困難に立ち向かうことでチーム内の一体感は大きく醸成され、5年にわたる長期間の中で築いた関係性は家族のようなもの。このようなチームに成長したことをとても嬉しく思っています。

クラウドエキスパートという
理想のキャリアへ、
一歩近づく。

本プロジェクトにおける私の役割は、SAP S/4 HANA Cloud 移行後も安定した基盤をエンドユーザ様に提供する事です。基盤作業の影響は多岐に及ぶため1つのミスが重大なインシデントにつながる可能性があります。プレッシャーは大きいですが、逆にこのプロジェクトの重要性を肌で感じられるため、やりがいも大きいです。幸いチームにはベテランメンバーが多く、サポートも手厚いので、安心感を持って臨めています。分からないことがあればすぐに報告してフィードバックを受け、各作業の過去のデータを必ずチェックする二重のチェックを徹底することで、実践的なスキルが身についたと感じています。

入社当時、「将来性のあるクラウドの知識を身につけたい」と強く思っていた私にとって、多種多様なクラウド製品を学べる本プロジェクトは、まさに理想の環境です。M.Y.さんは私の尊敬する先輩でもあったので、そんなスペシャリストとともに働けることも非常にうれしく大きなやりがいになりました。

将来的には、ここで身につけたクラウドやSAPに関する専門知識を活かしながら、クラウド製品の設計・コンサルといった役割に挑戦したいですね。現在はAzureやSAPの資格取得も順調に進めているので、今後BtoB市場で活躍するクラウドエキスパートへと成長できたら、まさに理想的なキャリアの実現だと言えそうです。

あなたと世界の
未来を革新したい
INTRODUCTION