2011年10月31日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一、以下CTC)は、教育研修事業の新規プログラムとして、ITシステムの構築・運用担当者および管理者を対象に、システム運用におけるヒューマンエラー(人的ミス)を予防するための研修「KY(危険予知)研修」を11月1日より本格的に開始します。プログラム設計および講義は、CTCグループでITシステムの保守サポートおよび運用サービスを手掛けるシーティーシー・テクノロジー株式会社(代表取締役社長:藁谷二郎、本社:東京都千代田区、以下:CTCT)が担当します。
KY(危険予知)とは、製造業や建設業の現場等において広く取り入れられている労働災害防止のための概念および活動です。CTCグループでは、ITシステムを「社会を支える重要インフラ」の一つと捉え、ヒューマンエラーによるITシステムの事故を撲滅し、顧客満足度の向上を図る目的で、1999年から、IT業界では初めてシステム運用の現場にKYを取り入れ、CTCTの社内エンジニア向けに研修を開始しました。そして2002年からは、中央労働災害防止協会(本部所在地:東京都港区、会長:米倉弘昌)の協力のもと、研修内容の充実を図りました。現在、この研修はCTCT全社員およびCTCグループのエンジニアを対象に実施しており、2010年度までに延べ13,000名の従業員が受講しています。
この度、教育研修事業の新規プログラムとしてスタートする「KY研修」は、12年間自社内で実施している研修カリキュラムをベースに開発した独自プログラムです。「人は誰でもエラーを起こす」という前提のもと、何気ない作業や行動に潜む危険を危険と気づかせ、対策を策定し、作業実施の直前・直後に必ず確認をする手法を、実技を通じて体得させるとともに、チームワーク(協力)とコミュニケーションの重要性を理解させる内容になっています。 「基礎コース」「マネージャーコース」「フォローアップコース」の3コースがあり、受講料は35,000円/1人(税別)からです。コース内容は以下の通りです。
- KY研修基礎コース 35,000円/1人(税別)
IT業界におけるヒューマンエラーはどのようにして発生するのか、またそれらを未然に防止するためにはどのような方法があり、どのように実行していくべきなのかについての研修を行います。実際のヒューマンエラー事例の紹介や、豊富な体感型演習により危険を予知する感受性を磨く、基礎的なコースです。 - KY研修マネージャーコース 50,000円/1人(税別)
マネージャーとして、配下のメンバーによるヒューマンエラーをいかに防止するか、チームの中に潜む問題点は何かを見極める力を養うためのコースです。基礎コースを受講済みの管理職向けのコースとなります。 - KY研修フォローアップコース 35,000円/1人(税別)
ヒューマンエラーを減少させていくためには、企業内での継続した防止活動が必要不可欠です。KYの研修は、一度受講すれば終了というものではなく、定期的にフォローアップをすることで、初めて効果が表れてきます。そのため、基礎コース修了後2年以内にフォローアップコースの受講を推奨しています。
システムトラブルの原因の約8割は、ヒューマンエラーだと言われています。昨今、クラウドサービスの拡充により、クラウドを支えるインフラシステムの運用は複雑化しており、万が一システムトラブルが発生すると、その影響は今まで以上に甚大になる可能性が懸念されています。
CTCTは、システム保守および運用サービスのほか、ITインフラ構築等の教育研修事業で実績が豊富です。最近では、クラウド・仮想化分野の研修プログラムをスタートするなど、プログラムを拡充するとともに、VMware認定コースなど最先端の受講環境を整えています。この度、新プログラムを追加することで、教育研修事業の一層の強化を図ります。
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