CTC、クラウドサービスTechnoCUVICの機能を強化

商用データベースやアプリサーバ、専用の負荷分散装置等が月額で利用可能

2012年07月04日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、代表取締役社長:菊地哲、本社:東京都千代田区)は、IaaS型クラウドサービス「TechnoCUVICシリーズ」にデータベースソフトウェア「Oracle Database」と「Microsoft(R) SQL Server(R)」のライセンスサービス、アプリケーションサーバ「Oracle WebLogic Server」のライセンスサービス、F5製品による仮想ロードバランササービス、NetApp製品による複数世代バックアップサービスのオプションを追加し、本日より、提供を開始します。本オプションによるTechnoCUVICシリーズ全体の売上で、今後、3年間で15億円を目指します。

ITシステムを所有することから利用することへの流れが加速する中で、各クラウドサービスには、所有型のシステムと同様な利便性と多様な機能を持つことが求められています。

CTCは、2008年から、サーバ、ネットワーク、ストレージなどのITインフラを月額課金で利用できるIaaS型クラウドサービスTechnoCUVICの提供を開始しており、現在、約100社以上のお客様にサービス提供しています。

今回CTCは、TechnoCUVICに、データベースとミドルウェアのライセンス、仮想ロードバランサ、複数世代バックアップのオプションを追加しました。これによりユーザ企業は、商用データベースやアプリケーションサーバのライセンスを初期投資として購入することなく、高機能なシステムをパブリッククラウド上で構築することができます。また、従来クラウド上のデータベースはオープンソースソフトウェアでの提供が主流でしたが、多くの企業は商用のデータベースを使用しており、自社で所有しているシステムをそのままクラウド上で稼働させるには、マイグレーションなどの作業が必要でした。ライセンスサービスを利用することで、商用データベースからオープンソースデータベースへのマイグレーションを行うことなく、自社システムをクラウド上に移行することが可能になります。

それぞれの機能は以下の通りです。

TechnoCUVICの新機能

1.TechnoCUVICライセンスサービス

TechnoCUVIC上で、多くの企業で使用されている商用のデータベースソフトウェアやミドルウェアである「Oracle Database」、「Oracle WebLogic Server」、「Microsoft SQL Server」について、ライセンスを月額課金で提供します。例えば、1vCPU/2GBメモリ/50GBディスクのTechnoCUVICリソース上で、データベースシステムを構築した場合、月額43,000円からになります。

また、各種OSやミドルウェアの構築、QA/障害対応・ログ解析・パッチ適用・バージョンアップ等の運用を行うサービスTechnoCUVIC Proを併用することで、クラウド上のシステムに対する運用サポートが利用でき、運用負荷の低減が実現できます。

2. TechnoCUVIC仮想ロードバランササービス

F5のネットワーク負荷分散機能を提供する仮想アプライアンスBIG-IP LTM Virtual Editionを使用したオプションサービスです。これにより、ユーザ企業は、コストを抑えて、専有型で負荷分散機能を使用することができます。月額224,000円からの提供です。

3. TechnoCUVIC複数世代バックアップサービス

BCP(事業継続性計画)を念頭に置いたクラウドの利用が普及する中、バックアップ機能を強化しました。NetAppストレージのスナップショット機能を利用するサービスです。クラウド上で最大7世代に及ぶバックアップファイルの世代管理を実現しており、ユーザはファイル単位の自由なリストアが可能になります。最小構成では、10GBのNFSストレージに複数世代バックアップ機能を付け、月額6,500円からの提供です。

CTCは、既存のTechnoCUVICシリーズのお客様に対し今回のオプションサービスを販売していくとともに、BCPシステムの構築や、所有型のシステムからクラウドへの移行を検討している企業に向けて、オプションサービスを含めたTechnoCUVICシリーズを提案していきます。また、お客様のニーズに伴い、マルチベンダーの強みを活かして、順次TechnoCUVICシリーズの機能強化を図っていきます。

今回の発表にあたり、ベンダー各社からコメントを頂いております(五十音順)。

F5ネットワークスジャパン株式会社は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社がTechnoCUVICを機能強化されることを心から歓迎致します。今回CTCのIaaSクラウドサービスにBIG-IP(R) Local Traffic Manager(R) Virtual Editionをご採用いただいたことで、お客様に対して、国内外で豊富な実績を有するF5の高性能なアプリケーション配信機能を安価にご提供することが可能になりました。今後も弊社はCTCとクラウドサービスでの協業を強化し、お客様に対して柔軟性、可用性の高いシステムのご提供を支援してまいります。

F5ネットワークスジャパン株式会社
代表取締役社長 アリイ ヒロシ

日本オラクルは、このたびの伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のIaaSクラウドサービス「TechnoCUVIC」にて、「Oracle Database」と「Oracle WebLogic Server」を活用したサービスの提供開始を歓迎します。
オラクルは、企業システムの高い信頼性・可用性・拡張性・パフォーマンスに加え、ITコストの削減やセキュリティ、さらに事業継続を支える堅牢なITシステムを実現するためのIT製品群を提供します。
CTCのオラクル製品を活用した企業システムの導入実績と、長年培ってきたクラウド環境の構築や運用のノウハウを組み合わせることで価値を最大限に引き出し、「TechnoCUVIC」にてオラクルの最新技術の提供を可能にします。
日本オラクルはCTCとの協業をさらに推進し、お客様へ最適なIT基盤のご提案を進めてまいります。

日本オラクル株式会社
副社長執行役員 アライアンス統括 志賀 徹也

日本マイクロソフト株式会社は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が提供するクラウドサービス「TechnoCUVIC」において、「Microsoft(R) SQL Server(R)」を活用したサービスメニューの提供を心より歓迎します。
SQL Server 2012のマルチインスタンスと豊富なBI機能をWindows Server(R) 2008 R2が提供するスケーラブルな仮想化基盤「Hyper-V(R)」上で実装することで、事業継続性および投資対効果を最大限に発揮するITシステムをお客様へお届けします。
従来よりCTCと日本マイクロソフトはTechnoCUVICで協業を進めており、今後もWindows Server 2012 Hyper-Vを始めとする最新クラウドテクノロジをOSと共に提供することで、既存システムとTechnoCUVIC間のシームレスなハイブリッドクラウド環境をお客様に提供し続けます。

日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員 エンタープライズアライアンス統括本部長 五十嵐 光喜

共有ITインフラモデルに移行する企業が増えるなか、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社との協力のもと、NetAppのストレージ製品を通じて統合的なデータ保護、BCP、バックアップのサービスを提供でき、大変光栄に思います。当社のソリューションにより、ダウンタイムやデータロスのリスクを減らすために、バックアップ、高可用性、災害復旧、セキュリティ、コンプライアンスなどの機能を迅速に提供できるとともに、ノンストップでのシステム運用が可能になります。
さらに、サービス利用に応じて料金を支払うモデルにより、顧客の設備投資や運用コストを削減でき、加えて災害時でも顧客のデータを安全に保護できます。

ネットアップ株式会社
代表取締役社長 タイ・マッコーニー

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

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