CTC、米国Cloudera社と販売代理店契約を締結

Hadoopを活用したビッグデータソリューション「ClouderaEnterprise」を販売開始

2014年03月04日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、企業向けに最適化された商用のHadoop※1 製品とそのサポートを提供するNo.1ベンダーであるCloudera,Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下:Cloudera)と販売代理店契約を締結し、Hadoopを活用したビッグデータソリューション「Cloudera Enterprise」の販売を本日より開始します。
loudera Enterpriseを活用し、お客様のビッグデータ活用を支援するための製品・サービスのラインナップを拡充します。

Cloudera Enterprise取り扱いの背景

データを大量に保有・活用するインターネット企業を中心にオープンソースのデータ分散処理基盤であるHadoopの利用が進みつつあり、今や世界中で利用者・利用企業が広がっています。また、Hadoopは大規模データ向けの技術であることから、「Hadoop」もしくは「Apache Hadoop」としてビッグデータ処理技術の代表例として取り上げられる機会も多く、市場での認知も年々高まってきています。
一方、技術者コミュニティを中心に開発されたオープンソース・ソフトウェアのため、開発、運用・保守サポートには高度なスキル・ノウハウが必要となり、Hadoopを利用したビッグデータ活用の課題となっていました。

Cloudera Enterpriseの特長

Cloudera Enterpriseは、100%オープンソースのApache Hadoopディストリビューションと関連プロジェクトから成るCDH(Cloudera’s Distribution Including Apache Hadoop)と、システム管理ツールであるCloudera Manager、データ管理を担うCloudera Navigator、そしてテクニカルサポートを統合したビッグデータソリューションです。

Cloudera Enterpriseを利用することで、Hadoopを活用したデータ処理・分析基盤をより簡単に、効率的に構築することが可能になり、運用負荷の削減と安定稼働が実現できます。また、オープンソースを活用する上で課題となるサポートサービスも含まれています。これにより、ビッグデータを活用した企業の競争力強化につながるデータ活用基盤が実現できます。

CTCの取り組み

CTCでは、Cloudera Enterpriseの提供とともに、Cloudera Enterpriseを導入するお客様に対して、独自の事前検証(PoC)サービス※2、設計・構築サービス、運用支援サービスの提供を開始します。
また、2013年10月にサービスを開始した、企業における各種IT機器の大量のログを活用し、システムの安定運用を支援するログ分析ソリューションにもCloudera Enterpriseを適用し、サービス向上を図ります。更に、DWH(Data WareHouse)内に蓄積されるデータ量の増加による処理速度の低下やコストの増大、従来型の基盤では解決が難しい非構造化データの管理等の課題を抱える企業に対して、DWHとClouderaの両方を組み合わせたソリューションの開発・提案も行います。

CTCは、2013年2月に、ビッグデータに関するノウハウを集約し、「CTC BD-Navi」としてサービスを体系化しました。今後も、お客様のビッグデータ活用を支援するための製品・サービスを拡充し、お客様にとって最適なデータ活用基盤を提供してまいります。

今回の発表にあたり、Cloudera株式会社からコメントをいただいております。

数々のビックデータシステムの開発、提供を続ける伊藤忠テクノソリューションズが、そのコアプラットフォームとしてClouderaを選定したことを大変嬉しく思います。エンタープライズ環境におけるHadoop提供世界No.1の実績を持つClouderaと伊藤忠テクノソリューションズの協業により、ビジネス推進の原動力として、Hadoopがより深く、そして広く認知され、ビックデータの利用価値を更に高めるものと確信しております。今後、両社一丸となり、Hadoopを用いた企業システムの構築、活用を支援し、お客様のビッグデータによる新たな価値創造に貢献していきます。

Cloudera株式会社 代表取締役社長
ジョー シニョレリ

Clouderaについて

Clouderaは、商用・非商用環境を問わず、世界で最も幅広く採用されているApache Hadoopディストリビューション「CDH」で、企業向けHadoop市場を開拓してきました。Clouderaは現在、ビッグデータ・プラットフォームである「Cloudera Enterprise」によってデータマネジメントソリューションをより進化させ、Enterprise Data Hubを提唱しています。全てのデータに対する「Ask Bigger Questions™」の実行と、より機知に富んだ実行可能なインサイトの迅速かつ容易な獲得を実現することで競争優位性をもたらす「価値」を提供し、企業を支援しています。また、Apacheオープンソースプロジェクトのトップコントリビュータとして、さまざまな業界にわたる何百社の企業、数万ノードのHadoop管理経験を背景に、データプロフェッショナルの教育・育成を牽引しています。これらによりClouderaは、企業向けHadoopのデファクトを確立したリーディングカンパニーとして認知されています。

  • ※1 Hadoop:Apache Software Foundationが開発・公開している大規模データを効率的に分散・処理するためのオープンソースのミドルウェア。
  • ※2 事前検証(PoC)サービス:CTC総合検証センター「テクニカルソリューションセンター(TSC)」内に開設しているビッグデータに特化した検証施設「Big Data Processing Lab(BPL:ビックデータ・プロセッシング・ラボ)」にて実施。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部 E-mail:press@ctc-g.co.jp

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