エッジコンピューティングのVolterra社製品を取り扱い開始

5Gの導入に伴うIoTサービスの開発を促進

PDF(198KB)

2019年11月19日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、端末側でデータ処理を行うエッジコンピューティングのベンチャー企業Volterra Inc.(Founder & CEO: Ankur Singla、本社:米国カリフォルニア州、以下:Volterra社)が提供するエッジクラウドサービス「Volterra Edge Cloud」の取り扱いを本日から開始します。Volterra Edge Cloudは、エッジコンピューティングの実現に必要な、仮想環境(コンテナ)の配備や機器間の通信セキュリティなどのトータルな機能を備えたクラウドプラットフォームです。IoTや分散アプリケーションの活用を図る製造や流通、情報通信分野のお客様を中心に展開し3年間で50社への提供を目指します。

次世代無線通信規格「5G」の本格的な導入に伴い、自動車や家電、工業機械などあらゆるものをネットワークでつないだIoTサービスの普及が見込まれています。IoTでは、大量のデータを遅延無く確実に処理することが求められており、サーバやネットワークを含めたコンピューティングリソースを分散し、端末側である程度の処理を行うエッジコンピューティングに期待が集まっています。

Volterra Edge Cloudは、エッジコンピューティングを活用したアプリケーションの開発やサービス提供に必要な機能を備えたクラウドプラットフォームです。通常、エッジコンピューティングには、アプリケーションの実行環境となるコンテナ管理に加えて、例えば、セキュリティではコンテナ間の通信や認証とルーティングのポリシーなど、アプリケーションの配備では仮想ネットワークの設定や負荷分散など、複数のソリューションを組み合わせる必要があります。Volterra Edge Cloudは、それらの機能をトータルで一元的に提供するため、ユーザー企業は、環境の整備にかける時間やコストを抑えて、アプリケーションやサービスの迅速な開発と提供が可能になります。
CTCは、Volterra Edge Cloudの取り扱い開始に伴い、導入や運用の支援に加えて、アプリケーション開発やコンサルティング、保守サポートなどのサービスも提供します。 また、CTCは、スタートアップ企業の支援やお客様との合弁事業を目的としたコーポレート・ベンチャー・キャピタル「CTCイノベーションパートナーズ」からのVolterra社への出資も行います。5Gによるビジネス拡大を見込み、Volterra社とよりパートナーシップを強化することで、国内でのIoTサービスの開発や、北米・東南アジアでのVolterra Edge Cloudの展開などを推進します。

Volterra Edge Cloudの主な機能

ネットワーク管理
  • ピアリング(異なるネットワーク間での相互接続)
  • VPN
  • ルーティングポリシーの管理
  • セキュリティとセグメンテーション
アプリケーション管理
  • 広域負荷分散やDNSの管理
  • DDoS攻撃対策
  • 負荷分散
  • アプリケーションセキュリティ
仮想サーバ/コンテナ管理
  • サービスディスカバリやルーティング
  • 認証と認可の管理
  • サービスポリシーの管理
  • 可観測性(状態管理)
管理ポータル

Volterra Inc.について

SDN(Software-Defined Network)ベンダーのContrail Systems社の創業者でCEOであったAnkur Singla氏が2017年に創業したベンチャー企業。エッジコンピューティングのプラットフォームVolterra Edge Serviceのサービス提供を2019年11月に開始した。

https://www.ves.io新しいウィンドウで開く

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

Webフォームからのお問い合わせ新しいウィンドウで開く

現在掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

  • このページについてツイッターでツイート(新しいウィンドウで開く)
  • このページをフェイスブックでシェア(新しいウィンドウで開く)