TetraScience社の実験データ統合基盤「Tetra Data Platform」を国内で初めて提供

実験機器からの出力データを統合し、創薬を支援

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2022年09月09日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植 一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、TetraScience, Inc.(Chairman & CEO:Patrick Grady、本社:アメリカ合衆国マサチューセッツ州)と、同社の実験データ統合基盤「Tetra Data Platform」について、国内で初めて販売代理店契約を締結し、提供を開始しました。実験機器ごとに異なる拡張子やフォーマットで出力されるデータを、汎用的なデータフォーマットに変換して統合するもので、創薬におけるデータ活用を支援します。価格は1億円からで、ライフサイエンス関連の企業や研究機関を中心に展開し、3年間で10億円の売上を目指します。

近年、製薬の分野では、医薬品の候補となる化合物の安全性や有効性などを多面的に評価するため、数百種類に及ぶ実験機器を使って研究を進めています。しかし、出力されるデータは実験機器ごとに接続方式や拡張子、フォーマットなどが異なっている場合が多く、研究者は実験データの取得、整形、統合を手作業で行っています。

Tetra Data Platformは、ライフサイエンスの分野において実験機器ごとに異なる拡張子やフォーマットで出力される実験データを一元的に集約し、汎用的なデータフォーマットに変換して統合するクラウド型のデータプラットフォームです。データを統合することで、探索や分析、レポートを含めた研究の様々な場面でのデータの活用が期待できます。

データフォーマットには、他システムとのデータ連携時に一般的に利用されるJSON(JavaScript Object Notation)と呼ばれる形式を使用しています。データの取得や統合、欠損などの品質を確認する処理が自動化でき、データの信頼性の向上にもつながります。また、実験機器からデータを取得する際の接続方法についても200種類以上を標準で用意しており、実験機器ごとに新しく開発することなく短期間で利用できるため、新薬開発の期間短縮に貢献します。

CTCは、ライフサイエンス分野で医薬品の開発を長年支援してきた経験とノウハウを活かして、実験機器との接続やデータ処理のワークフロー設計、実験データを活用するための解析ツールや電子実験ノートなどのアプリケーションとの連携を支援します。

今後、機械学習や自然言語処理などのAIを含めたサービス拡充や、化学品及び素材開発での活用も視野に入れ、Tetra Data Platformを利用したDXに貢献していきます。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

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