金融機関向けクラウド「C-NOAH」にマイナンバーカードによる本人確認の機能を追加

クレジットカード入会審査における手続き業務の効率化を実現

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2025年08月20日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
株式会社TRUSTDOCK

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:新宮 達史、本社:東京都港区、略称:CTC)は、金融機関向けのアプリケーション、システム基盤、AIサービス群を提供する「C-NOAH(シー・ノア)※1」に、マイナンバーカードを活用したオンラインでの本人確認の機能を追加しました。本機能は、株式会社TRUSTDOCK(代表取締役:千葉 孝浩、本社:東京都中央区、以下:TRUSTDOCK社)が提供する公的個人認証に対応したオンライン本人確認サービス「TRUSTDOCK」を活用しています。

近年、金融機関では非対面チャネルの拡大に伴い、オンライン上で安全かつスムーズに本人確認を行うeKYC(electronic Know Your Customer)と呼ばれる仕組みが普及しています。中でも、マイナンバーカードのICチップに格納された電子証明書の情報を用いる「公的個人認証サービス(JPKI)」は、高い信頼性とセキュリティを担保し、犯罪収益移転防止法における本人確認方法として注目を集めています。手続きの迅速化や顧客満足度の向上、業務の効率化にもつながります。

今回の機能追加は、C-NOAH上のクレジットカード入会審査アプリにおいて、これまで対面や郵送での手続きが必要だった本人確認を、マイナンバーカードを使ってスマートフォンやPCからオンラインで完結できるようにするものです。申込から審査完了までのプロセスを大幅に短縮し、ユーザーの利便性の向上、金融機関の業務効率化が期待できます。加えて、この公的個人認証サービスへの対応は、その機能のみ切り出してC-NOAH上のサービスとしての提供も可能です。これにより、金融業界の厳格なセキュリティ基準を満たしたクラウド環境にて、各金融機関は、新たなシステムの構築や専用インフラの整備を行うことなく、迅速にeKYCサービスを開始できるようになります。

TRUSTDOCKは、マイナンバーカードに搭載された公的個人認証の情報を活用し、高精度かつ信頼性の高い本人確認をオンラインでリアルタイムに行うeKYCサービスです。ソフトウェア開発キット(Software Development Kit:SDK)として提供されるため、企業の既存アプリケーションやシステムと容易に連携することが可能です。

CTCは、マイナンバーカードにより申込者の個人情報を安全に受け付ける機能や、その申込が正規の金融機関からのものであることを確認する認証機能、さらに本人確認の完了後に必要な情報をスムーズに金融機関へ連携する仕組みなど、eKYCに必要な一連の機能を新たに開発しました。

今後もCTCは、C-NOAHの機能拡充に取り組み、マイナンバーカード所有者からの明確な同意を前提に、AIサービス群と組み合わせて、蓄積した顧客データを活用した高度な分析や、顧客一人ひとりに応じたサービス提供を支援します。金融機関における業務の高度化や効率化をさらに推進し、非対面チャネルにおける顧客体験の向上にも貢献していきます。

TRUSTDOCKを利用した本人確認のイメージ

  • ※1 C-NOAH:金融機関の業務に必要なアプリケーションと金融グレードのインフラ基盤をサービスとして提供するCTCのクラウドサービス。システム基盤のみを利用するPaaS形式での利用も可能。

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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

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