2024年01月31日 CTCテクノロジー株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC)のグループ会社で、ITシステムの保守・運用サービスを手掛けるCTCテクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:松丸 達也、以下:CTCT)は、AI(人工知能)を活用したシステム運用のマネージドサービスの提供を1月から開始します。機械学習で監視アラートの状況判断を行い、システム障害における一次対応の迅速化につなげるサービスで、価格は月額25万円(税抜き)からで3年間で200社10億円の売上を目指します。
近年、企業のITシステムは、オンプレミスからクラウド、アプリケーションを含めて多様化しており、システム運用業務も複雑化する傾向にあります。システムの安定稼働のため、障害からの早期復旧が求められる中で、障害の切り分けにも様々なツールの形式の異なるログを確認しなければならない場合も多く、更なるシステム運用の高度化が必要とされています。
今回、提供するサービスは、AIを活用してシステム運用を自動化するAIOps(エーアイオプス)というコンセプトに基づくもので、機械学習によってアラートからシステムの状況を判別し、障害の切り分けから一次対応までの迅速化を可能にします。対応が不要なアラートを集約したり、サービスへの影響やパフォーマンスの低下につながるアラートを的確に通知したりすることができ、重要度の高いインシデントの特定や、プログラム設定による一次対応までの自動化で早期の復旧に取り組みます。また、インシデントの予兆を学習することで、システム障害の予測や防止にもつながり、より一層のシステムの安定稼働が期待できます。
アラートの判別には、米PagerDuty社(ページャーデューティー)のAIOpsソリューションを採用しています。700以上の監視・オブザーバビリティ(可観測性)ツールとの連携により機械学習が可能になるため、アラートノイズを減らし、インシデントのトリアージを加速させます。これにより、不要なアラートを自動的に制限し、最も重要なアラートのみが通知されるようになります。PagerDuty専用のモバイルアプリでお客様との情報共有ができ、インシデント対応方針や作業の決定などの円滑なやりとりが可能になります。
CTCTは、お客様システムの保守・運用サービスを提供しており、アラートの選別、障害の切り分け、インシデント管理、復旧作業などにおける長年のノウハウを活用して今回のマネージドサービスを開発しました。AIOpsに基づき一部のシステム運用作業を自動化することで、障害への早期対応に加え、インシデントの根本原因の特定やパフォーマンスの改善の提案などのより高度な運用業務に注力し、マネージドサービスの更なる品質向上に努めていきます。
CTCグループでは、複雑化・混在化が進む企業のIT環境を、オープンでシンプルに、かつセキュアな環境に導くハイブリッドクラウド支援サービス「OneCUVIC」や、システム運用とセキュリティ運用を統合化する「オープンハイブリッドコントロールセンター(OHCC)」を提供しており、システム運用の最適化を図るサービスを強化しています。今回リリースするマネージドサービスは、「OHCC」との連携も可能となっており、お客様のシステムの安定稼働に貢献していきます。
マネージドサービスの概要図
PagerDuty社について
2009年設立。本社は米国カリフォルニア州サンフランシスコ市で、カナダ、イギリス、オーストラリア、日本に営業拠点があります。機械学習を活用したインシデントの一元管理プラットフォームを開発し、世界中の企業を中心に20,000社以上の企業で導入されています。
今回のプレスリリースにあたり、以下のコメントをいただいております。
このたびCTCテクノロジーのマネージドサービスにPagerDutyを採用いただけたことを大変嬉しく思っております。サービスを提供する組織において、ユーザーのデジタルエクスペリエンスの向上は使命である一方で、ITシステムの複雑化も加速しています。その結果、お客様からの信頼を失墜させてしまう重大なインシデントの発生リスクを大幅に増やしています。このようなビジネス環境においてマネージドサービスへの需要は高まっており、グローバルで確固たる実績を持つ弊社のAIと機械学習を最大限活用したCTCテクノロジーのマネージドサービスが、エンドユーザーのデジタル化並びにシステム運用の高度化に寄与できると確信しております。
PagerDuty株式会社
代表取締役社長 山根 伸行
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