2010年12月20日
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ESRIジャパン株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一)は、自社が提供する位置情報ソリューション「Spatial Insight Plus(スペイシャル・インサイト・プラス)」で、企業内のデータを地図上の情報に変換するESRIジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:正木千陽)の「MapIt(マップイット)」を採用し、ソリューションを強化しました。本日より提供を開始します。Spatial Insight Plusを含めた企業ポータル構築での売上目標は3年間で25億円です。
昨今、企業内の約8割のデータは住所などの位置情報を含むと言われています。このような情報の共有・活用を促進するためには地図などを利用した情報の可視化が欠かせません。
CTCの位置情報ソリューションSpatial Insight Plusは、マイクロソフト「SharePoint Server」(以下、SharePoint)上で「Bing Maps」を活用するソリューションで、マイクロソフトのオフィスドキュメントなどに位置情報を結びつけることにより、階層や部門に応じた、ポータルを通した視覚的な情報共有を可能にします。ユーザー企業は、Spatial Insight Plusによって、保守などの地域拠点に基づいたサービス業務や、営業などのマーケティング業務などで、人員リソースの最適配置などを行い、業務を効率化することができます。
今回、SharePointとBing Mapsとの連携に、従来では開発が必要な機能をAPIとして実現しているMapItを採用したことにより、企業全体で活用できる地理情報システム(GIS: Geographic Information System)の構築において、最大4割の導入期間の短縮が可能です。例えば、地図上での操作をベースに統計情報やグラフなどを表示するBI(ビジネス・インテリジェンス)や、地図上のアイテムのステータスを色分けて視覚的に表示する機能などが容易に実現できます。
ESRIジャパンのMapItは、マイクロソフトのクラウド型地図情報サービスBing Maps用のアドオンソフトウェアです。MapItの主な特長は以下の通りです。
MapItの特徴
- 空間DBへのExcelデータやシェープファイル※1の格納/配信
- SharePointリストやSQL Serverのテーブルと連携する地図ビュー
- Bing Mapsの他、米Esri社のオンライン地図サービスなど複数の地図が利用可能
- 地図上のアイテム選択・空間検索機能をサポート
- マイクロソフトSilverlightによる高速で、かつ表現力豊かな地図ビューを提供
本ソリューションによるシステム画面イメージ
今後は、CTCとESRIジャパンは、マイクロソフトの協力の下、情報通信、運輸、サービス業などの業種に対して本ソリューションを積極的に展開していきます。
ターゲットとなる業種
- ユーティリティ(水道・電力・ガス)
- 情報通信、運輸(鉄道・航空・運輸)
- 建設・不動産、公共(官公庁・自治体)
- サービス業(医療・介護・福祉・人材派遣・旅行業)
- 金融(銀行・保険)、流通・サービス業
- 製造業
業務における利用シーン
- 保守・アフターサービス業務の効率化
- 事業用資産・設備の補修・クレーム管理、安全・環境対策
- 物流拠点、倉庫、店舗におけるSCM可視化(製品・部品の在庫や配送ルート最適化)
- 店舗/サービス拠点のエリア管理、マーケティング業務(SFA/コールセンター)との連携
また、1月18日には、CTC・ESRIジャパン・マイクロソフトの3社によるセミナーを開催します。詳細は以下サイトよりご覧下さい。
セミナー開催概要
名称 | ワンランク上のSharePoint活用セミナー <位置情報徹底活用で、企業ポータルに直感的な洞察力を> |
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日時 | 1月18日(火) 13:30~16:00(13:00受付開始) |
会場 | CTCセミナールーム(霞が関ビル20F) |
URL | http://spider.ctc-g.co.jp/web/fm/jk/2010179g |
今回の発表にあたり、マイクロソフト株式会社から以下のエンドースを頂いております。
マイクロソフトは、この度のMapItの取扱いによる伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様の位置情報活用ソリューション強化を歓迎いたします。SharePoint Serverは、様々なソリューションを構築できるコラボレーションプラットフォームであり、本ソリューションによりMicrosoft Bing Mapsによる位置情報を、簡単にポータル上で活用していただくことが可能となります。既に本ソリューションの導入実績をお持ちの伊藤忠テクノソリューションズ様により、より多くのお客様に、この付加価値の高いソリューションを提供していただけるものと確信しております。また、今後、SharePoint Serverベースのクラウドサービスである「cloudage portal」上での本サービス提供により、運用形態における新たな選択肢もご提供いただけると期待しております。
マイクロソフトは、今後も伊藤忠テクノソリューションズ株式会社との連携により、お客様のビジネス価値最大化に取り組んでいきます。
マイクロソフト株式会社
業務執行役員 インフォメーションワーカービジネス本部 本部長
ロアン カン
- *1シェープファイルとは、米Esri社が提唱しているGIS標準データフォーマット形式のこと。Esri製品に加え、多くのGISソフトウェアで利用が可能。
米Esri社について
GIS分野のリーディングカンパニー。『ArcGIS』に代表されるEsri製品は、デスクトップやサーバ、モバイル、カスタムアプリケーションなど、幅広い環境で使用可能。約230ヶ国、30万組織
・企業における100万人超のユーザーがあり、同市場で30%を超える世界トップシェアを誇る。
ESRIジャパンについて
ESRIジャパン株式会社は、Esri製品の日本国内総販売代理店としてGISソフトウェア、ソリューション、サービスの提供を行い、産・官・学に亘るグローバルなGISコミュニティの成長を支援する共に、GISの普及活動にも注力している。
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