CTC、NetAppと共同でストレージの遠隔運用サービスを開始

保守サービスと運用サービスを一元化し、顧客のシステム投資におけるコスト削減に貢献

2012年07月10日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、代表取締役社長:菊地哲、本社:東京都千代田区)は、ネットアップ株式会社(以下:NetApp、代表取締役社長:タイ・マッコーニー、住所:東京都港区)と共同で、本日より、NetApp販売代理店としては初めて、ネットアップ製ストレージ向けの遠隔運用サービス「ストレージリモート運用サービスfor NetApp」の提供を開始します。CTCからNetAppストレージを購入している顧客を中心に営業し、初年度で約10億円の売上を目指します。

サーバの仮想化・統合化技術やクラウド環境の普及に伴い、各種の重要データやそれらのバックアップデータなどを格納するストレージの統合化と大容量化が進んでいます。また、今まで活用していないデータを使用するビッグデータへの取り組みも、大容量化の流れを促進しています。ストレージが企業の情報システムにおいて重要なものになるにつれ、障害時のビジネスインパクトも大きくなり、容量の急増やインシデントをリアルタイムで監視する必要性が高まっています。しかし、サーバ技術と比べて、ストレージ技術に精通したエンジニアは少なく、各企業はストレージ運用のために適切な人員を確保する事が困難な状況にあります。

今回、CTCがネットアップと共同して提供を開始するストレージリモート運用サービスfor NetAppは、NetApp製ストレージの保守サービスに、CTC独自の性能診断レポートサービスと遠隔からの24時間365日のストレージ監視サービスを加えたものです。ユーザーは、停止が許されないストレージの継続的な稼働を確保し、障害を予防的に検知することが可能になります。性能診断レポートサービスは、月額3万円から、監視サービスは、月額4万円(初期費用3万円)からの提供で、専用の技術者を確保することに比べ、ストレージの運用に関して、約9割のコスト削減が可能です。

性能診断レポートは、CTCがこれまでに蓄積した運用サービスの実績をベースにデータのトランザクションからネットワーク帯域、CPU、各ボリュームのパフォーマンスを診断し、状況に応じたコメントとグラフを毎月のレポートとして提供します。これにより、ユーザーはストレージの増強やメンテナンスの計画が立てやすくなります。また、遠隔監視サービスは、例えば、ボリュームごとのデータ容量やログ情報等を遠隔からリアルタイムに監視することで、データの急増によるストレージの停止やボリュームの異常によるシステム全体のパフォーマンスの遅延を早い段階で検知し、障害の重要度に応じて遠隔もしくはオンサイトでの保守サービスを提供します。

ストレージリモート運用サービスfor NetAppは、CTCのグループ会社で全国に約100ヶ所のサポート拠点を持ち、保守・運用・監視サービスなどの顧客サポートを担うシーティーシー・テクノロジー株式会社(以下:CTCT)の長年のストレージ保守および運用サービスの提供実績をベースにしています。遠隔監視サービスについては、ユーザーのシステム稼働状況を遠隔から監視して障害検知などを行い、自動での遠隔運用サービス等を提供しているROC(Remote Operation Center)から提供します。約30名のエンジニアがユーザーの安定的なストレージ運用をサポートします。

今後は、監視内容を標準化やオペレーションの自動化により、より高品質なシステムの予防保守の提供や障害によるダウンタイムの縮小に努めるとともに、ROCを利用した遠隔からの運用サービスを拡充していきます。

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

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