グリッドとCTCがAIの学習データ加工事業で業務提携

グリッドのインドネシアの人材と独自開発ツールの活用でサービスを提供

PDF(221KB)

2017年12月25日 株式会社グリッド
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

この度、株式会社グリッド(代表取締役:中村 秀樹、本社:東京都港区、以下:グリッド)と伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、データプレパレーションアウトソーシング事業で業務提携しました。本提携を基に、CTCは本日からデータプレパレーションアウトソースサービスの提供を開始します。

データプレパレーションとは、AIに画像を学習させる際に使用する「教師データ」作成のための工程です。画像分析に必要とされる様々な非定型データを収集・整形して、AIサービスを短期間で提供するために重要なプロセスです。

グリッドは、インドネシアに拠点を構え、現地でAI人材の育成とデータプレパレーションのアウトソース事業を展開しています。CTCはグリッドが持つAIの知見やリソースを活用し、データプレパレーションのアウトソースサービス「tag.ai(タグ・エーアイ)」の提供を通じてAI分野での多角的な事業展開をはかっていきます。

近年、AI技術の発展は目覚ましく、実用化に向けた研究開発が進んでいる一方、様々なデータを整理してAI分析に役立つデータに加工するまでには、その工程の約8割の時間がデータプレパレーションにかかるとされています。特に画像認識は、AIの精度を上げるために学習させる対象物や項目が無数に存在することやデータ量が多いことから、高コストで膨大な時間が必要になり、早期にビジネスを開始するための阻害要因の1つです。米国シリコンバレーでは、いち早くAIサービスを開始するため、ベンチャー企業を中心にデータプレパレーションのアウトソースサービスも広まっています。

tag.aiは、AI開発において最も時間がかかるデータ整備の時間を大幅に削減するサービスです。 グリッドのインドネシア拠点の専門知識を有する人材が対応することで、従来よりも短期間・低コストを実現します。また、グリッドとCTCからブリッジエンジニア※1をインドネシアに派遣し、細かなチェックを行うことで、納品データの品質向上に対応し、実用可能な精度の高いAIサービスを構築するためのサポートをします。グリッドが独自開発したデータ加工ツールを使用することで、業種ごとに求められるデータの特徴をとらえて多種多様な教師データを作成し、利用用途に応じたプレパレーションサービスを提供します。

グリッドとCTCは作成した教師データを活用し、その後のプロセスであるAIの学習や、システム構築から運用サービスまでをトータルに支援していきます。

  • ※1 ブリッジエンジニア:ITのスキルだけでなく言語や文化など両国間のビジネス習慣を熟知し、現地のチームと日本側との橋渡し 役を務める技術者のこと。

AI開発ライフサイクル

AI開発ライフサイクル説明イメージ

株式会社グリッドについて

グリッドは機械学習/深層学習のフレームワークReNomを自社で開発・提供しております。グリッドが開発したReNomは、様々な社会の課題や、顧客の課題を解決することが可能となる、AIを開発するための汎用的なソフトウェアです。ReNomをベースとしたグリッドのAIソリューションでは、すでに社会インフラ分野をはじめ、様々な分野で実績を積み上げており、日本でも有数のAIベンチャー企業です。
http://www.gridpredict.jp/新しいウィンドウで開く

報道機関からのお問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
広報部

E-mail:press@ctc-g.co.jp

Webフォームからのお問い合わせ新しいウィンドウで開く

現在掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

  • このページについてツイッターでツイート(新しいウィンドウで開く)
  • このページをフェイスブックでシェア(新しいウィンドウで開く)