VRAIN Solution社のAI画像検査システム「Phoenix」の提供を開始

独自の画像認識技術で製造業での外観検査の精度が向上

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2023年10月02日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:柘植一郎、本社:東京都港区、略称:CTC)は、株式会社VRAIN Solution(代表取締役:南塲 勇佑、本社:東京都中央区)と販売代理店契約を締結し、AI画像検査システム「Phoenix(フェニックス)」の提供を本日から開始します。AIによる独自の画像認識技術を活用し、製造業の外観検査での精度向上や省人化を実現します。価格は800万円(税抜き)からで、機械・自動車・電子機器・化学・食品などのメーカーを中心に販売し、3年間で4億円の売上を目指します。

製造業では、熟練した技術者の高齢化や退職に伴う後継者不足のため、ITを活用した技術の継承に取り組む企業が増えています。完成時や出荷時などに行う外観検査でも画像認識による良否判定の自動化が進んでいますが、閾値を人間が設定する従来の手法では、製品の表面や形状により良否判定が安定しないこともあり、人手による目視検査が必要とされる場合がありました。

Phoenixは、カメラやX線検査などの装置で撮影した部品・製品の画像をAIが解析し、傷・汚れ・変形・欠け・色ムラや異物の混入などを検出するAI外観検査ソリューションです。4種類の画像認識アルゴリズムを検査対象によって使い分け、対象物の形状や大きさ、色の構成などの特徴をAIが学習することで、検査の精度向上や省人化・無人化が期待できます。学習データの準備は傷や異物などの検出対象をマウスで囲むだけで良く、誰でも同じ水準で外観検査が実施できて、属人化の防止にもつながります。ベルトコンベアや産業ロボットなどを制御する装置(PLC:Programmable Logic Controller)と接続できるため、既に稼働している生産ラインへの組み込みも迅速に行えます。

同時に提供を開始する、マイクや振動センサのデータを画像化してAIで解析する異音・振動検査ソフトウェア「Phoenix Analyzer」は、従来の検査では実現できなかったモーターの異常検知やファンの予知保全も可能にするため、生産設備の安定運用につながります。

CTCは、工場の機械設備や人、作業工程などをコンピュータ上で再現し、生産の最適化につなげるデジタルツインソリューションや、AI画像解析システム、データ解析基盤の提供で培ったノウハウを活かして、Phoenixの提供と共にITインフラの設計・構築、保守運用サービス、ローカル5Gネットワークの構築などでお客様の利活用をトータルに支援します。

今後CTCは、Phoenixの検査データを活用した分析サービスの提供を視野に入れ、製造業の技術継承や製造品質の向上に貢献していきます。

Phoenixの画像認識アルゴリズムのイメージ

Phoenixの画像認識アルゴリズムのイメージ

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伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
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