2010年08月06日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一)は、プライベートクラウド環境向け仮想化統合インフラ「VM Pool(ヴイエム・プール)」シリーズに、新たにシステムプラットフォーム及び、バックアップやリソース監視、仮想サーバの負荷分散、セキュリティ等、プライベートクラウドの実現に必要なリソース管理機能を追加し、8月6日より販売開始します。
情報システムにおけるコスト削減を目的に、クラウドコンピューティングの導入が進んでいます。特に、事業継続性やセキュリティリスク軽減の観点から、既存のサーバ群を仮想化技術によって統合し、自社でクラウド環境を構築する、プライベートクラウドを導入する企業・団体が増えています。しかし、仮想化統合インフラは、様々なハードウェアやソフトウェアを組み合わせて構築するため、ユーザが自社でシステム設計、構築するのは非常に困難です。また、仮想化統合することでシステムリソースの効率化、最適化を実現できる反面、システム構成が複雑化し運用が大きな課題となっています。
VM Poolシリーズは、CTC独自のプライベートクラウドソリューションです。様々なベンダーのサーバ、ストレージ、仮想化ミドルウェアを組み合わせ、あらかじめ最適なシステムとして検証済みであるため、プライベートクラウド環境を短期間で構築することが可能です。
今回、VM Poolシリーズのプラットフォームラインナップに、米シスコシステムズの次世代コンピューティングプラットフォーム「Cisco Unified Computing System」を追加しました。これにより、プライベートクラウド環境の構築における、容易なシステム設計及び構築と、導入期間の短縮に加え、サーバ、ストレージ、ネットワークの一元的なプロビジョニングにより、システムリソースの運用負荷を軽減します。
また、VM Poolシリーズのリソース管理機能として、プライベートクラウド環境における複雑なシステム運用を補完するバックアップやリソース監視といった管理機能及び、仮想化環境に対応したサーバ負荷分散とセキュリティ機能を追加しました。これにより、プライベートクラウド環境の実現に必要となる要件を満たす機能を総合的にソリューション化しました。さらに、今後は、プライベートクラウド環境の運用を容易にする自動化機能を拡充するなど、VM Poolシリーズのさらなる機能強化をすることで、プライベートクラウドビジネスの一層の強化を図ります。
CTCでは、中長期の成長戦略の中核を成すビジネステーマの1つとして、クラウドコンピューティング事業を挙げており、この度のVM Poolシリーズの強化を皮切りに、今後プライベートクラウドソリューション及びパブリッククラウドサービスの更なる拡充を計画しています。
VM Poolシリーズ
標準基本設計に基づいた検証済みの状態で提供、及び、各種テンプレートの利用で短期間での提供を実現しています。VM Poolは、2007年12月より販売を開始し100件を超える豊富な実績があります。また、関連サービスとして、プライベートクラウド実現の構想立案を行うコンサルティングサービス「SOIDEAL」や複雑なプライベートクラウド環境における運用課題を解決する「リモート運用サービスRePlavail」等があります。
VM Poolシリーズのシステム構成ラインナップ
システムリソース管理機能
- 負荷分散 (アプリケーション・デリバリー・コントローラ・プラットフォーム)
仮想化に最適なソフトウェアロードバランサを提供します。ロードバランス対象となるWebサーバなどの追加に応じて、俊敏なデプロイメントが可能です。 - セキュリティ向上
仮想環境と物理環境のセキュリティ向上を実現します。仮想環境では、仮想アプライアンスによって各仮想マシンをエージェントレスで保護することができます。 - 統合バックアップ
仮想環境と物理環境の統合バックアップを実現します。データブロックの重複除外機能によりデータ量を減らしバックアップを効率化します。 - 統合監視
仮想環境と物理環境の統合監視を実現します。仮想化特有のリソース競合のアラートを通知することがきます。 - 高可用性
稼動要件が厳しいアプリケーションに対して、より高い可用性を実現します。オンラインで可用性のレベルを変更することができます。 - ログ管理
ハードウェア、仮想化ソフト、仮想マシン、アプリケーション、各種ツールなどの膨大なログを包括的に管理します。必要な情報を横断的に高速検索し、問題解決を支援します。
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