CTC、デンソーの次期基幹系ストレージシステムを受注

EMCと共同で仮想化による基幹ストレージ更新とDR環境構築を実施 固定費削減と震災対応の強化を目指す

2012年06月28日 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)は、株式会社デンソー(代表取締役社長:加藤宣明、本社:愛知県刈谷市、以下:デンソー)の次期基幹系統合ストレージシステムの更改をEMCジャパン株式会社(代表取締役社長:山野修、本社:東京都渋谷区、以下:EMC)と共同で提案し、受注しました。
ストレージ製品についてはSymmetrix VMAX(※1)を中心とした新規のディスク装置へと更改し、従量課金とストレージ仮想化技術の採用によりシステムコストを削減します。同時に データバックアップ環境を整備し、震災対応の更なる強化を図る予定です。全データ・サーバの移行・切替の完了は、2013年3月の予定です。

デンソーは、既存ストレージ環境の維持コスト削減を目標とする中で、設備更新時の サーバベンダー、ストレージベンダー間のコミニュケーションロス、オーバーヘッドコストの発生を問題視していました。
CTCは、これまでのUNIX系、IA系、仮想統合基盤の導入実績と他社が導入した機器も含めたワンストップ保守一元化サービスを提供しているなど、マルチプラットフォーム環境のサーバ群の移行作業全般を取りまとめられ 且つ 低コストで実現できる ベンダーとして評価され、今回、次期基幹系ストレージシステム導入にあたってのパートナー企業として選定されました。

次期基幹系ストレージシステムにあたっては、ストレージの仮想化技術である、シンプロビジョニング(※2)によるデータ容量の削減と、データ配置の最適化を動的に実現するストレージ階層化(※3)を提案しました。シンプロビジョニングにより基幹システムの実使用容量は従来と比較し大幅に削減されることが期待され、かつ従量課金対象を実使用容量と定義することにより、固定費を削減します。ストレージ階層化では、初期導入コストの圧縮だけでなく、データの初期配置設計や運用後の性能問題に関わる運用工数の削減も期待できます。更に今回の更改においてはサービスレベルの適正化、バックアップ運用のエージェントレスによるシンプル化 を併せて実現する予定です。

CTCは、高度な技術や経験が求められるデンソーの基幹システムの中でも、その中枢にあるストレージシステムの更改を行うベンダーに採用されたことを契機に、ストレージビジネスのさらなる発展を目指していきます。

  • ※1 Symmetrix VMAX: 仮想化、クラウドにも対応する最新のハイエンドストレージ。すべてのコンポーネントの完全な冗長化と、オンライン変更・拡張を実現し、統合ストレージに求められる無停止での運用・保守性を最高レベルで提供する製品。高い性能・高い使用効率を実現するための先端のストレージ技術を網羅する。
  • ※2 シン(仮想)プロビジョニング: EMCが提供するプロビジョニング・テクノロジーの1つ。ストレージ・システムが物理的に割り当てられているよりも多くの容量をストレージ・アレイに割り当ててアプリケーションに提示することができる。容量の利用効率化だけでなく、性能効率向上も同時に実現可能となる。
  • ※3 ストレージ階層化(EMC FAST VP): 可用性とパフォーマンスなどの要求に応じて、データを階層1(フラッシュディスク)、階層2(高回転ディスク)、階層3(低回転ディスク)というように階層化しプール化する。ストレージは時間による変化に対応し、自動的に最適な保存領域にデータを再配置することでストレージコスト、運用コスト、消費電力を削減する。

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